株式会社R&D支援センター

ぬめりにおける材料別 評価法と対策・開発

2024/08/09

開催日 2024年11月14日(木)
開催地 Web

【開催日時】
2024年11月14日(木) 10:30~16:30

【講師】
国立高等専門学校機構鈴鹿工業高等専門学校 共同研究推進センター特命教授 工学博士 兼松 秀行 氏

《専門》 材料工学・材料表面工学・バイオフィル工学

《略歴》
S61年4月名古屋大学工学部金属学科助手
H2年3月大阪大学工学部材料開発工学科助手
H4年4月鈴鹿工業高等専門学校材料工学科助手
H6年4月鈴鹿工業高等専門学校材料工学科講師
H9年4月鈴鹿工業高等専門学校材料工学科助教授
H19年4月鈴鹿工業高等専門学校材料工学科教授
H21年6月米国Clarkson大学客員教授(併任)韓国Yonsei大学客員教授(併任)  
R2 年 11月東海国立大学機構名古屋大学未来社会創造機構客員教授(併任) 現在に至る.
R3年3月国立高専機構鈴鹿工業高等専門学校材料工学科名誉教授,現在に至る.
R3年4月国立高専機構鈴鹿工業高等専門学校特命教授,現在に至る.
R5年12月大阪大学大学院工学研究科マテリアル生産科学専攻特任教授,現在に至る.
R6年6月株式会社BEL 代表取締役 現在に至る.

《活動等》
・国立高等専門学校機構・研究推進・産学連携本部 本部員
・英国材料表面処理学会フェロー
・WCI評議員・次席フェロー

【価格】
 非会員:  55,000円 (本体価格:50,000円) 会員:  49,500円 (本体価格:45,000円)
 会員(案内)登録していただいた場合、通常1名様申込で55,000円(税込)から
 ・1名で申込の場合、49,500円(税込)へ割引になります。
 ・2名同時申込で両名とも会員登録をしていただいた場合、計55,000円(2人目無料)です。

【趣旨】

 日常水回りで経験する“ぬめり”の本質は、実は細菌と材料との相互作用にある。
 本講演では、細菌の材料への付着という、小さな一歩が、日常生活だけでなく、大きな産業上の問題へとつながっていくかを、基礎から応用、評価と開発に触れながら、長い時間軸とともにその顔を変えていく“ぬめり”をわかりやすく捉えて解説する。
 さらに製品(材料)評価の手法が抗菌製品技術協議会ISO化されたため,この手法を用いて材料を評価する場合の手法とポイント,問題点について説明を加える。
 またデジタルツイン,メタバースなどのデジタルサイエンスの手法を用いた今後のバイオフィルム研究についても併せて紹介する.

【プログラム】

 1. ぬめりという現象
  1.1 日常生活で出くわすぬめり – 水回りの数々
  1.2 産業上のぬめりの問題 – 医療、食品、衛生、土木・建築、船舶、土壌、自動車
  1.3 ぬめりとは何か?
  1.4 なぜぬめるのか?

 2. 細菌とぬめり
  2.1 抗菌、バイオフィルムとぬめり
  2.2 バイオファウリングとバイオフィルム
  2.3 バイオフィルムの形成プロセス
  2.4 バイオフィルムとスケール、スライムの関係

 3. ウイルスとぬめり
  3.1 ウイルスとは
  3.2 ウイルスの種類と構造
  3.3 ウイルスの評価試験について
  3.4 ウイルスとバイオフィルム

 4. ぬめりの科学
  4.1 ぬめりの構成要素
  4.2 ぬめりの原因となる細菌のこと
  4.3 細胞外重合物質(EPS)とその作用
  4.4 ぬめりの水分のこと
  4.5 バイオミネラリゼーションとぬめり
  4.6 ぬめりをどのように実験室的に再現するか? 
  4.7 ぬめりをどのように検出し、評価するか?

 5. ぬめりの評価法の実際
  5.1 生物学的手法と機器分析による方法
  5.2 菌数測定 – その限界と問題点
  5.3 各種染色法
  5.4 遺伝子解析
  5.5 プロテオミクスとメタボロミクス
  5.6 光学顕微鏡
  5.7 蛍光顕微鏡
  5.8 共焦点レーザ顕微鏡
  5.9 走査型電子顕微鏡
  5.10 透過型電子顕微鏡
  5.11 原子間力顕微鏡
  5.12 可視紫外分光法
  5.13 ラマン分光法とFTIR法
  5.14 質量分析法
  5.15 白色干渉計
  5.16 NMR(核磁気共鳴法)
  5.17 新しいバイオフィルム評価のISOと各種材料評価のポイントと問題点

 6. ぬめり対策のエンジニアリング
  6.1  物理的・機械的方法
  6.2 薬剤による方法
  6.3 材料からのアプローチ
  6.4 その他

 7. デジタルサイエンスとバイオフィルム
  7.1 デジタルサイエンスのいくつかのツール
  7.2 データ解析とモデリング
  7.3 デジタルサイエンスツールと3Dビジュアライゼーション
  7.4文献収集と生成AI及びテキストマイニング

 8. 将来展望

【質疑応答】

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