開催日 | 2023年12月15日(金) |
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開催地 | Web |
☆研究開発の基盤となる、エクソソームの基礎理論/検出・回収等取り扱いの注意点から丁寧に解説!
☆国内外のエクソソーム活用技術はどこまで進んでいるのか?
■講師
大阪公立大学 大学院理学研究科 生物化学専攻 教授 中瀬生彦 先生
■日時
2023年12月15日(金) 13:00-17:00
■形態
Zoomによるオンラインセミナー
■受講料
【見逃し視聴なし】:1名41,800円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき30,800円
【見逃し視聴あり】:1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円
*受講料やセミナー申し込み~開催までの流れなど、詳細については、弊社HPのセミナーページを必ずご確認ください。
■講座のポイント
細胞分泌小胞エクソソームは、生体を構成する殆ど全ての細胞が分泌し、体液中に多量に存在します。microRNAや酵素等の生理活性分子を内包し、周辺の細胞に取り込まれることで、疾患進展も含む細胞間情報伝達を担っています。リキッドバイオプシーにおけるエクソソームを用いた疾患診断の技術開発に加えて、エクソソームは、薬学的な高い優位性(免疫制御が可能、細胞間コミュニケーション経路の利用、機能性人工分子の内包・提示が可能、遺伝子工学の活用、血液脳関門の通過等)を有することから、次世代の薬物送達ツールとして大きく期待されています。さらに、このエクソソームに、疾患関連タンパク質の認識や、細胞内移行を助ける機能性ペプチドを人工的に修飾することで、薬物送達の効率性、及び、細胞標的性を大きく上昇させることが可能、ということもわかってきています。
本講演では、エクソソームを基盤としたDDS開発研究を中心に、エクソソームを取り扱う上での注意事項、単離方法、診断・治療応用、遺伝子工学・ペプチド化学を基盤としたエクソソーム薬物送達技術と機能性ペプチドの活用技術、及び、世界的動向を解説します。
■講演プログラム
1. はじめに
2. 細胞分泌小胞の基礎(種類と物性、分泌・細胞内移行機序)
3.エクソソームを基盤とした診断・治療技術(世界的な動向)
~有害なエクソソームと有益なエクソソームの使い分け~
3-1. 診断技術
3-2. 治療技術(臨床研究も含む)
4. エクソソームの検出・回収、取り扱いの注意点
4-1. 各種エクソソームの回収方法(長所と短所)
4-2. エクソソーム検出技術
4-3. 実験経験からのエクソソーム取り扱いの注意点
5. 機能性ペプチドの基礎
5-1. ペプチド創薬(中分子創薬)の基礎
5-2. 膜透過性ペプチドの概要
5-3. 受容体標的ペプチドの概要
6. エクソソームを基盤とした薬物送達技術
6-1. エクソソームへの薬物内包
6-2. 遺伝子工学を用いたエクソソーム膜へのタンパク質発現
6-3. 機能性ペプチド修飾型エクソソームの調製
6-4. 受容体標的と薬物送達
6-5. 国内外の開発事例
7.エクソソーム研究に役立つ化学技術
7-1. 蛍光の基礎とエクソソーム動態検出への応用
7-2. ペプチド合成の基礎
7-3. Bioconjugate Chemistry
8. 将来展望