株式会社情報機構

核酸医薬品・mRNA医薬品の体内動態の基礎とDDS技術開発の最新動向

2025/09/10

開催日 2025年11月17日(月)
開催地 Web

講師 東京理科大学 薬学部  教授 博士(薬学)西川 元也 氏  

講師紹介
1995年1月 京都大学薬学部 助手
1999年4月 University of Pittsburgh (PA, USA), postdoctoral research fellow, (~2001年3月)
2002年8月 京都大学大学院薬学研究科 助教授(准教授)
2012年8月 文部科学省研究振興局 学術調査官(兼任、~2014年7月)
2017年4月 東京理科大学薬学部教授 現在に至る

■専門・得意分野
生物薬剤学、薬物動態学、DDS開発 <その他関連セミナー>
バイオ/再生医療/中分子/新規モダリティ 一覧はこちら   日時・受講料・お申込みフォーム ●日時:2025年11月17日(月) 13:00-16:30 *途中、小休憩を挟みます。

●受講料:
【オンライン受講(見逃し視聴なし)】:1名 45,100円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき34,100円

【オンライン受講(見逃し視聴あり)】:1名 50,600円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき39,600円

*学校法人割引:学生、教員のご参加は受講料50%割引

  セミナーポイント
「次なる創薬モダリティの本命」とされる核酸医薬品の開発が国内外で急速に進展している。その背景の一つ因として、低分子医薬品や抗体医薬品とは異なり、核酸医薬品は標的分子が異なっても化学構造や体内動態に多くの共通点を有することが挙げられる。したがって、一度医薬品として開発されれば、塩基配列を変更するだけで新たな標的分子に対応できる点が核酸医薬品の大きな利点である。一方で、核酸医薬品は中分子・高分子であるためにの体内動態がは大きく制限され、実用化されたものは局所投与を除けば、肝細胞または筋細胞を標的とするものに限られている。したがって、標的細胞の拡大には、体内動態を制御するDDS技術の開発が不可欠である。
本講演では、新型コロナウイルスに対するワクチンとして実用化されたメッセンジャーRNA(mRNA)医薬品との比較も含め、核酸医薬品の基本的な体内動態特性を整理するとともに、脂質ナノ粒子、リポソーム、エクソソーム、さらにはDNAナノテクノロジーを応用したDDS技術による体内動態制御の試みについて解説する。

■受講後、習得できること
・核酸医薬品およびmRNA医薬品を含む中分子・高分子の体内動態に関する理解
・核酸医薬品・mRNA医薬品の細胞取り込みおよび細胞内動態に関する知識
・核酸医薬品に対するDDSの基礎概念
・核酸医薬品に対する最新のDDS技術の動向

セミナー内容

1 核酸医薬品・mRNA医薬品開発の現状

 2 核酸医薬品の定義・種類特徴
  2.1 核酸医薬品の種類
  a) アンチセンスオリゴヌクレオチド
  b) siRNA
  c) マイクロRNA
  d) デコイオリゴヌクレオチド
  e) 核酸アプタマー
  f) CpGオリゴヌクレオチド
 2.2 核酸医薬品の特徴
  2.3 核酸医薬品とmRNA医薬品との比較

 3 核酸医薬品の体内動態
  3.1 医薬品の体内動態を規定する生体側因子
  3.2 体内動態に影響を及ぼす核酸医薬品の共通点・相違点
  3.3 核酸医薬品の体内動態特性

 4  (DDSによる体内動態制御)
  4.1 DDSの基本概念と分類
  4.2 吸収改善
  4.3 コントロールドリリース
  4.4 ターゲティング(標的指向化)
  a) 肝(肝細胞)
  b) 筋細胞(筋ジストロフィー患者)
  c) 固形腫瘍
  d) 血中ターゲティング
  e) 免疫細胞

5 DDSによる 核酸医薬品の体内動態制御
  5.1  タンパク結合の制御
  5.2 脂質ナノ粒子、リポソーム、エクソソーム
  5.3 リガンド修飾
  5.4 DNAナノテクノロジー

6 核酸医薬品に対するDDS開発の展望

企業情報

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  • TEL03-5740-8755 / FAX 03-5740-8766
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