開催日 | 2025年8月26日(火) |
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開催地 | Web |
★2025年2月閣議決定の「第7次エネルギー基本計画」が、分散型電力システム(DER/DSR)にどのような影響を与えるのか、容量市場と需給調整市場、同時市場目線で紐解く。
■セミナーテーマ
分散型電力システム(DER/DSR)の徹底理解~第7次エネルギー基本計画を踏まえて~
<Zoomによるオンラインセミナー:見逃し視聴あり>
■講師
エナジープールジャパン(株) 代表取締役社長兼CEO 市村健 氏
■主経歴等
1987年 東京電力株式会社(現東京電力ホールディングス)入社。
本店原子燃料部にてカナダ・ウラン鉱山権益買収プロジェクト、世界原子力協会(本部ロンドン)事務局を担務の後、本店総務部にて広報渉外・政策調査・官庁調整・危機管理業務等のエネルギー政策全般に17年に亘り従事。
その間、国家公務員特別職として国会(参議院)に派遣され、与党間政策協議に事務方として参画し、議員立法である「エネルギー政策基本法」起草に携わる。
2014年6月 東京電力を退社。同年7月より現職。
慶應義塾大学商学部卒。米国ジョージタウン大学院MBA修了。
主著に「電力システム改革の突破口DR・VPP・アグリゲーター入門」「電力セキュリティーエネルギー安全保障がゼロからわかる本」「電気の疑問66(共著)」(オーム社)等。
■専門および得意な分野・研究
・エネルギー安全保障と脱炭素事業戦略
・エネルギー政策基本法/電気事業法を始めとする業法の実務上の運用
・容量市場/需給調整市場/同時市場等の電力市場設計メカニズム
■本テーマ関連の公的委員及び専門学協会等での委員会活動
委員等受嘱の政府審議会(2025年4月現在)
・資源エネルギー庁「次世代の分散型電力システムに関する検討会」
・資源エネルギー庁「ERAB検討会」
・資源エネルギー庁「同時市場の在り方等に関する検討会」
・資源エネルギー庁「次世代技術を活用した新たな電力プラットフォームの在り方研究会」
・電力広域的運営推進機関「調整力及び需給バランス評価等に関する委員会」
・電力広域的運営推進機関「需給調整市場検討小委員会」
・電力広域的運営推進機関「将来の電力需給シナリオに関する検討会」
・電力広域的運営推進機関「将来の需給シナリオ検討作業会(ロードカーブ・DAC))
●日時 2025年8月26日(火) 13:00-16:30
●会場 会場での講義は行いません。
●受講料
【オンラインセミナー(見逃し視聴なし)】:1名45,100円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき34,100円
【オンラインセミナー(見逃し視聴あり)】:1名50,600円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき39,600円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。→「セミナー申込要領・手順」を確認下さい。
■講座のポイント
2025年2月に閣議決定された第7次エネルギー基本計画では、再エネが原子力と共に最大限活用することが明記された。再エネ利用の極大化には、需要側の取組、特に分散型電力システムや蓄電池の活用が期待される一方、経済安全保障の観点では、サイバーセキュリティ等の懸念から別の見立ても存在する。
本セミナーでは、第7次エネルギー基本計画を、これまでの経緯を紐解きつつ、3E+Sをポイントに解説する。併せて、分散型エネルギーリソース・ビジネスの現在位置を、制度設計・容量/需給調整/同時市場の動向も踏まえつつ見解を示すと共に、エネルギー安定供給とエネルギーコストを踏まえたDER/DSRの将来像について、資源エネルギー庁や電力広域的運営推進機関で審議会委員を務め、「エネルギー業界の憲法」と言える「エネルギー政策基本法」起草に携わった講師により、幅広い視点で詳説する。
■受講後、習得できること
・第7次エネルギー基本計画とGX2040ビジョンへの洞察
・再生可能エネルギー主力電源化が、2050年の電力事業にどのような影響を与えるかの視座
・容量市場が、2050年に向けてどのような制度的変遷を辿るのかの視座
・需給調整市場がどのように進化し、それがどのように同時市場に統合されるかの視座
・分散型電力システム(DER/DSR)の将来像とDR Readyが与える相乗効果
■講演プログラム
1.エネルギー政策基本法とエネルギー基本計画
1.1 ニッポンの電気事業の特異性とエネルギー政策基本法成立の経緯
1.2 エネルギー政策基本法とエネルギー基本計画
1.3 第7次エネルギー基本計画とGX2040ビジョン
2.第7次エネルギー基本計画のポイントと分散型電力システム(DER/DSR)の位置付け
3.再生可能エネルギーと分散型電力システム(DER/DSR)
3.1 系統運用目線で見た再生可能エネルギーの現在位置と今後の見通し
3.2 小売事業者目線で見た分散型電力システム
3.3 ゾーン制とノーダル制
4.容量市場と分散型電力システム(DER/DSR)
4.1 容量市場の現状と課題
4.2 容量市場における分散型電力システムの位置付けと課題
5.需給調整市場と分散型電力システム(DER/DSR)
5.1 需給調整市場の現状と課題
5.2 需給調整市場における分散型電力システムの位置付けと課題
6.同時市場と分散型電力システム(DER/DSR)
6.1 同時市場とは
6.2 同時市場における分散型電力システムの位置付け
7.DR Readyとは
7.1 DR Readyの考え方
7.2 給湯機→蓄電池→EVと進化するか?
8.産業政策とDR Readyの役割
8.1 2050年に向けたニッポンの本当の課題
8.2 ポイントは電化競争
8.3 経済安全保障の観点が重要になる?
(質疑応答)