開催日 | 2025年5月14日(水) |
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開催地 | Web |
IPランドスケープ®実践講座 【2025年度:全4回】
~IPランドスケープ®実践に役立つ知財情報戦略~
<Zoomによるオンラインセミナー:見逃し視聴あり>
★2025年度はプログラムを大幅にリニューアル!!
★研究開発・R&Dやマーケティング戦略に特許情報を活用したいとお考えの方から企業内知財部の方・弁理士等専門家の方まで、自信をもってお勧めできる内容です。
★ご興味のある内容・ご都合の良い日程のみでも受講可能です。
(初級者の方は第1回「初中級編」と併せての受講をお勧めします)。
各回、別の方が受講いただくことも可能です。
講師
(株)知財ランドスケープ 代表取締役社長/CEO 山内 明 氏
日時・会場・受講料
第1回:5月14日(水) 13:00~16:00
実践講座①:初中級編
「IPランドスケープ®・知財情報戦略の基礎と実践法
~IPランドスケープ実践に役立つ知財情報戦略~」
第2回:5月21日(水) 13:00~16:00
実践講座②:スキルアップ編
「特許マーケティングの理論と実践
~特許情報をマーケティングに活かす具体的方法論~」
第3回:5月28日(水) 13:00~16:00
実践講座③:スキルアップ編
「IPランドスケープ® 3.0の活用
~ストーリー構築までの具体的思考・実践プロセスを(見える化)し
経営幹部の琴線に触れる(魅せる)戦略を提言する~」
第4回:6月4日(水) 13:00~16:00
実践講座④:スキルアップ編
「IPランドスケープ®社内実践・教育編
~改訂CGCを想定した社内実践のすゝめ~」
*受講料やセミナー申し込み~開催までの流れなど、詳細については、弊社HPのセミナーページを必ずご確認ください。
○講座のねらい:
特許情報を経営戦略に反映するIPランドスケープの実践は、2021年のIPランドスケープ推進協議会の発足、改定CGCの公表等が弾みとなり、少しずつ進展していますが、先行する欧米企業とのギャップは大きく、高まる経営幹部の期待値とのギャップも大きいままなのが実情です。
そこで本講座では、IPランドスケープ実践に役立つ「知財情報戦略」を提唱する講師を招聘し、独自の知財情報戦略論を豊富な事例で解説します。
第一回の「初中級編」では、IPランドスケープ・知財情報戦略の理論と実践の基礎知識を習得することを目的とし、AIPE認定知的財産アナリスト講座の知財情報戦略(科目)に準じた内容を供します。
第二回・第三回・第四回の「スキルアップ編」は、実務に役立つ様々な応用知識習得を目的とする特化講座となります。全ての講座を受講することで、IPランドスケープ・知財戦略にかかわる総合力を養うことができます。
(尚、各講座はそれぞれ独立した内容となっております。ご興味のある内容・ご都合の良い日程のみでも受講可能ではございますが、初級者の方は第一回「初中級編」と併せての受講をお勧めします)。
更に、受講者(希望者)を対象として、互教の精神に基づく質疑応答、情報交換を承ります。知財情報戦略の実践でお困り事等があれば、後日講師に個別相談可能です。
弁理士の方や知財コンサルタント(IPランドスケープアーキテクト)を目指す専門家の方は勿論、知財経営を目指す企業内知財部の方や企業経営者の方、研究開発・R&Dやマーケティング戦略、M&Aなどに特許情報を活用したい方などに、自信をもってお勧めできる内容です。
皆様のご参加をお待ち申し上げております。
○受講対象:
知財経営の実践を目指す企業内知財部の方、研究開発部門の方、経営企画部門の方、マーケティング部門の方、中小企業経営者、投資家やベンチャーキャピタルにお勤めの方、特許事務所やコンサルファームにお勤めの知財コンサルタントやその志望者 など
○セミナー内容:
第1回:5月14日(水) 13:00~16:00
実践講座①:初中級編
「IPランドスケープ®・知財情報戦略の基礎と実践法
~IPランドスケープ実践に役立つ知財情報戦略~」
○講座のポイント:
本講座ではまず、知財経営の実践に向けた具体的手法として注目を集める、IPランドスケープの概念や定義・活用等について説明します。
その後、実践に役立つ、著者独自の知財情報戦略の理論と実践の基礎知識を習得することを目的とします。
簡潔な理論説明と具体的な実践事例紹介を基調としており、初心者の方でも理解し易い内容です。事例紹介では、自動車分野やAI分野を中心としますが、他分野(機能性食品等)についても関連資料を提供予定です。
また、他のスキルアップ講座(②、③、④)のエッセンスの一部を盛り込んでおりますので、一括申込、受講予定者には事前予習を一部兼ねたものとなり、一連のハウツーを円滑に習得可能です。
○受講後、習得できること:
本講座の受講によれば、IPランドスケープの実践・知財経営実現のための基礎知識が得られます。企業情報等の非特許情報をも活用して仮説・検証する思考力(ブーメラン分析力)や戦略的思考・戦略提言力の基礎が身に付きます。
更に、他のスキルアップ講座(②、③、④)を取捨選択して受講することにより、戦略的思考・戦略提言力を高めることができ、組織内での受講者自身のプレゼンス、更には所属部門のプレゼンスを向上させることができます。
○プログラム:
1.はじめに―IPランドスケープの定義
1-1.IPランドスケープとは(広義)
・広義では、知財経営
1-2.IPランドスケープとは(狭義)
・狭義では、知財情報解析をフル活用して戦略提言を図ること
2.IPランドスケープ ・知財情報戦略の基礎と実践のポイント
2-1.知財情報戦略のポイント概要
2-2.同ポイント詳細
2-2-1.①「特許情報/非特許情報」の両視点(ブーメラン分析とは)
2-2-2.②「攻め/守り」の両視点
2-2-3.③「時系列/非時系列」の両視点
2-2-4.④「マクロ/ミクロ」の両視点
2-2-5.⑤「仮説/検証」の積上
2-2-6.⑥「ポジション把握」
2-2-7.⑦「ベンチマーク対比」
2-2-8.⑧「将来予測」
3.課題解決アプローチ
4.IPランドスケープ2.0のポイントと活用例
4-1.IPランドスケープ2.0とは
4-2.ポイント①(業界潮流把握)
4-3.ポイント②(自社立ち位置確認)
4-4.ポイント③(自社ポジション分析)
4-5.ポイント④(攻め筋を見い出せたら・・)
4-6.ポイントまとめ
4-7.事例①(DX(Digital Transformation)潮流:ロジスティクス分野)
4-9.事例②(CASE時代の新潮流)
5.IPランドスケープ3.0のポイントと活用例
5-1.IPランドスケープ3.0とは
5-2.事例「中国×AIの脅威」ストーリー構築
5-3.事例「中国×AIの脅威」魅せ方
【謹呈予定資料】
・機能性食品分野の簡易実践事例編
<質疑応答>
第2回:5月21日(水) 13:00~16:00
実践講座②:スキルアップ編
「特許マーケティングの理論と実践
~特許情報をマーケティングに活かす具体的方法論~」
○講座のポイント:
特許は、大手企業を中心とする各出願人による技術開発の成果物であり、特許出願権利化を含む技術開発には多くの人・物・金を要することから、各企業による事前のマーケティング取組が自ずと反映されます。換言すれば、特許情報には、本来的にマーケティングのヒントが満載されており、これを上手く活用しない手はありません。
ところが、各企業における営業部門や経営企画部門などのマーケティング部門では、特許情報に関するリテラシーに欠けるため、ほとんどのケースで活用できていません。
このようにマーケティングの取り組みにおいてblind sideにあった特許情報に着目し、有効活用を図るのが著者提唱の「特許マーケティング」です。以前より、「知財情報戦略」の目的の一つとしてマーケティングを掲げていましたが、その後、進化形である「特許マーケティング2.0」を完成させました。
そこで、本講座では、「知財情報戦略」本来の「特許マーケティング(1.0)」に加えて「特許マーケティング2.0」の理論と実践事例を紹介します。
○受講後、習得できること:
本講座の受講によれば、IPランドスケープ実践(特許マーケティング)のための多くの気付きが得られます。用途開発手法によれば、シーズドリブンに陥り易い事業部に対し、競合や新規参入候補者が先回りしている用途を事前に把握し、警鐘を鳴らしたり、戦略を提言することが可能となります。
技術力を有する企業では、特許マーケティングの実践を通じ、自社技術を活かした新規用途・事業開発を見出し、更には「ことづくり」に発展させるためのヒントを見出し得ます。
知財部門の方であれば、特許情報のリテラシーを活かしつつ特許マーケティング手法を習得し、もってマーケティング業務支援という新機能(新たな価値)を提供可能です。すなわち、事業戦略に一体となった知財活動を実施可能となります。
営業部門や経営企画部門などのマーケティング部門の方は、blind sideにあった特許情報を活用した特許マーケティングを実践し、もってマーケティングの効率や成功確度を向上させることができます。知財部と連携した事業戦略を策定、実践することが可能となり、もって事業参入/継続を図るとともに、ニーズドリブンの確度の高い事業展開が可能となります。
○プログラム:
1.IPランドスケープとは:狭義=知財情報戦略
2.知財情報戦略の概要
3.課題解決アプローチとマーケティング
4.実践事例の解説
4-1.オーソドックスな有望用途等探索
・導電性フィルムの新規用途探索の実践事例等
4-2.スタートアップ対応型売込先候補等探索
・計測技術ベンチャーの売込先候補探索の実践事例等
4-3.有望用途探索向けサイテーション法
―自社出願群との関係における他社被引用(サイテーション情報)の活用―
・自社名義出願を引用した他社出願に着目した方法
:特に異業種、異分野の他社出願にヒントを見出す
(4-3’有望用途探索向けサイテーション法:別バージョン)
4-4.新規事業開発向けハイプサイクル法
―ライフサイクルマップ(技術コモディティ論含む)とハイプサイクルの融合手法―
・IPCのAセクション(生活必需品)からヘルスケアICT分野での米国大手の戦略を予測
4-5.新規事業開発向けニーズドリブンバリューチェーン
―川上・川中メーカーにおけるエンドユーザニーズの活用法―
・モノつくりにおける自社ニーズを活かしたエンドユーザニーズへの訴求
・プリンテッドエレクトロニクスにおける実践事例
4-6.新規事業開発向けデータドリブンバリューチェーン
―データに着目し、どう分析してどうサービスに活かすかを把握可―
・各産業分野におけるコトつくり(DX)進展の分析例
・ロジスティクス用途における実践事例
4-7.有望用途探索向け課題解決手段法
―公報要約の課題(目的)/解決手段をもとにしたマトリクスマップを利用し、
どの課題をどの手段で解決するかを起点とした用途開発手法―
・機能性食品分野における実践事例
5.まとめ
6.簡易演習
実践事例に倣い、各自で簡単な演習にトライ頂きます。
講師との質疑応答の呼び水としての活用も期待されます。
<質疑応答>
第3回:5月28日(水) 13:00~16:00
実践講座③:スキルアップ編
「IPランドスケープ®3.0の活用
~ストーリー構築までの具体的思考・実践プロセスを(見える化)し
経営幹部の琴線に触れる(魅せる)戦略を提言する~」
○講座のポイント:
知財情報戦略(弊狭義のIPランドスケープ)を進める上で難関となる、「仮説検証の積上」の向かうべき方向(以下、「論点のゴール」という)設定のヒントを提供するのが、上述した「IPランドスケープ 2.0」です。しかしながら、かかるヒントから「論点のゴール」やこれに繋がるストーリーを構築する思考プロセスは暗黙知の部分が多く、受講者によるIPランドスケープ実践は未だ容易とは言い難いものでした。そこで講師が鋭意検討して導き出した解が、自らの思考プロセスを可能な限り(生々しく)見える化し、伝えることでした。
また、折角の分析結果(コンテンツ)であっても、経営幹部の琴線に触れるものでなければ、戦略提言を図ることはできませんので、経営幹部に魅せるサマリー作成も重要となります。IPランドスケープが注目され、経営・事業戦略への期待が益々高まっている中、その提言にあたり、ストーリー構築や魅せ方が課題となるケースも見受けられます。
これらストーリー構築や魅せるサマリー作成に焦点を当て、ハウツーとしてまとめたものが、 IPランドスケープ3.0です。一連の本講座を始めて受講される方には、IPランドスケープ実践をより確実なものとする手段、過去に受講された方で実践に未だ難儀している方には、救済手段として大いに期待されます。
○受講後、習得できること:
本講座の受講によれば、IPランドスケープ実践のための多くの気付きが得られます。
具体的には、「仮説検証の積上先」たる「論点のゴール」やこれに繋がるストーリーの構築に向けた実際の思考プロセスや、また経営幹部の琴線に触れる(魅せる)サマリー作成を学ぶことができます。
○プログラム:
1.IPランドスケープとは:狭義=知財情報戦略
・戦略提言のための「論点のゴール」
2.IPランドスケープ2.0とは
・IPランドスケープ2.0のポイント(業界潮流把握)
3.IPランドスケープ3.0とは
3-1.マクロ視点アプローチ:中国×AIの脅威
・ストーリー骨子の構築
・ストーリー検証のアプローチ
・ブーメラン分析実践例
―BATと中国政府の繋がり、BATの深堀分析、大学研究機関の役割検討など―
・中国における産官学連携の醸成~日本は二周回遅れ!~
3-2.ミクロ視点アプローチ①:XR端末編
・関連出願の個別確認から業界潮流に昇華
3-3.ミクロ視点アプローチ②:フェムテック編
・定義的な特許分類不在のニッチテーマに有効な類似検索繰り返し法
3-4.魅せるエグゼクティブサマリ①:MaaS編
・潮流を炙り出した上で何らかの示唆(ストーリ)を示す
3-5.魅せるエグゼクティブサマリ②:次世代EV編
・分析目的(例:将来予測vs強み分析など)が異なる場合の結果のまとめ方とは
<質疑応答>
第4回:6月4日(水) 13:00~16:00
実践講座④:スキルアップ編
「IPランドスケープ®社内実践・教育編
~改訂CGCを想定した社内実践のすゝめ~」
○講座のポイント:
2021年6月公表の改定CGCの本格運用に伴い企業価値を高める切り札として知財に注目が集まり、知財投資の開示と監督に必須の「知財活動の視覚化機能」は勿論、事業を競争優位に導くための「知財活動の羅針盤機能」までも担うIPランドスケープの普及機運が高まりました。
また、2021年12月には「知財・無形資産の投資・活用戦略の開示及びガバナンスに関するガイドライン(案)」が、2022年1月には「コーポレートガバナンス・コード改訂に伴う知的財産に関する KPI 等の設定(中間報告)」がそれぞれ公表され、改定CGCのバイブルが整備されました。
企業の事業部門にとっては事業競争優位を高める大きなチャンス、経営幹部にとっては企業価値を高める大きなチャンス、そして知財部にとっては社内プレゼンス向上の千戴一遇のチャンスといえます。
しかしながら、これらを紐解いて実践しようとすると難度の高さに窮する方が少なくなく、特に知財KPI(重要業績指標)については、汎用性確保のために列挙された多種多様な指標を自社事業に応じて適切に取捨選択する必要があるため猶更です。
そこでこの回では、IPランドスケープ実践の課題とその解消方法について紹介した上で、「知財・無形資産の投資・活用戦略の開示及びガバナンスに関するガイドライン(案)」や「コーポレートガバナンス・コード改訂に伴う知的財産に関する KPI 等の設定(中間報告)」の要点を解説します。
また、特許庁より、IPランドスケープを実施する際の参考として公開されている
「経営戦略に資するIPランドスケープ実践ガイドブック」
https://www.jpo.go.jp/support/example/ip-landscape-guide/
について言及し、具体的な実施手順を学びます。
○受講後、習得できること:
企業知財部であれば、IPランドスケープ普及機運を活かしたプレゼンス向上を実現するためのヒント、例えば改定CGC対応のための知財KPI策定のヒントが得られます。事業部であれば、事業競争優位性向上のための知財部との協働の在り姿を、経営幹部であれば、企業価値向上のための知財部との協働の在り姿をそれぞれ学ぶことができます。
○プログラム:
1.2020年以降のIPランドスケープへの期待の高まり並びに射程の拡がり
2.第1部:ガバナンスガイドライン2.0
2-1.5つのプリンシプル
2-2.7つのアクション
2-3.価値共創ガイダンス
2-3-1.価値共創ガイダンス(1.価値観/2.ビジネスモデル)
2-3-2.価値共創ガイダンス(3.持続可能性/4.戦略)
2-3-3.価値共創ガイダンス(5.成果・KPI/6.ガバナンス)
2-4.国際統合報告フレームワーク(オクトパスモデル)
Appendix.オクトパスモデル採用例①:日立製作所
Appendix.オクトパスモデル採用例②:日本精工
Appendix.オクトパスモデル採用例③:カゴメ
2-5.経営デザインシート
Appendix.経営デザインシート作成例:弊社
2-6.コミュニケーションフレームワーク
2-7.IPランドスケープとの関係
2-7-1.コミュニケーションツール
2-7-2.社内外連携ツール
3.第2部:CGC改定改訂に伴う知財KPI等の設定(中間報告)
3-1.知財等の開示の前提
3-2.知財等の開示方法
3-3.CSF/KPIの例示
Appendix.KPI一覧例(中間報告から抜粋転記)
3-4.事例検討
3-4-1.弊社による前提と項目例
3-4-2.バランススコアカード活用術
3-4-3.知財KPIへの落とし込み術
Appendix.知財KPIの掲載例
4.第3部:IPランドスケープ実践ガイドブック解説
:特許庁「経営戦略に資するIPランドスケープ実践ガイドブック」
https://www.jpo.go.jp/support/example/ip-landscape-guide/
4-1.IPランドスケープの活用目的
4-2.IPランドスケープの分析手法
・「俯瞰・可視化」手順に役立つ手法
Appendix) 1.出願数に基づく技術開発状況の可視化
Appendix) 5.自社・他社の技術比較
・「時系列整理」手順に役立つ手法
Appendix) 6.出願数に基づく技術開発状況の時系列分析
・「領域の評価」手順に役立つ手法
・「企業抽出・評価」手順に役立つ手法
・「潜在的要素の顕在化」手順に役立つ手法
・「キーパーソンの特定」手順に役立つ手法
<質疑応答>