開催日 | 2025年6月25日(水) |
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開催地 | Web |
★2024年11月に最初の医薬品(Ziihera®)がFDA承認を獲得した、バイパラトピック抗体を中心に、多重エピトープ標的化にかかわる技術を基礎レベルから解説します。
■セミナーテーマ
バイパラトピック抗体開発とエピトープターゲティング技術~最近の技術動向・将来展望~
<Zoomによるオンラインセミナー:見逃し視聴あり>
■講師
京都大学大学院薬学研究科 講師 博士(工学) 秋葉宏樹 氏
■主経歴等
2013年4月 東京大学大学院工学系研究科バイオエンジニアリング専攻 津本研究室 特任研究員
2016年10月 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 創薬デザイン研究センター 最適化支援プロジェクト プロジェクト研究員
2020年1月 京都大学大学院薬学研究科 バイオ医薬品化学分野 助教
兼 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 創薬デザイン研究センター 先進バイオ医薬品プロジェクト 研究員
2024年12月 京都大学大学院薬学研究科 創薬有機化学分野・バイオ医薬品化学分野 講師
■専門および得意な分野・研究
・多重特異性抗体や化学修飾抗体の創出・分析・研究開発支援
・バイパラトピック抗体等の改変抗体を基盤とする創薬基盤技術開発
●日時 2025年6月25日(水) 13:00-15:30
●会場 会場での講義は行いません。
●受講料
【オンラインセミナー(見逃し視聴なし)】:1名36,300円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき25,300円
【オンラインセミナー(見逃し視聴あり)】:1名41,800円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき30,800円<
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。→「セミナー申込要領・手順」を確認下さい。
■講座のポイント
抗体は医薬品産業の中で低分子とならんで重要な位置づけを占めるようになりました。二重特異性抗体、抗体薬物複合体(ADC)などの改変体が抗体医薬品に占める割合が年々高まっています。この中で最近急速に開発が進んでいるのが、同一標的抗原分子の2つの異なるエピトープ(抗体の結合する領域)に結合するタイプの二重特異性抗体であるバイパラトピック抗体です。昨年HER2を標的とするZiihera®がFDA承認を受けましたが、ADCを中心に、数多くの医薬品候補が特に中国・欧米のベンチャーを中心に開発パイプラインに載っています。
本講座では、バイパラトピック抗体を医薬品として開発する基本的戦略や従来型抗体と比較した利点と欠点を中心に、多重エピトープ標的化にかかわる技術を解説します。バイオメディカル産業や創薬に関連する業務に従事され、技術の導入・その支援や開発戦略をお考えの方を対象の中心として、技術の基礎から応用までを概説します。
■受講後、習得できること
・バイパラトピック抗体のデザインやその評価法についての基本的考え方を理解いただけます。
・バイパラトピック抗体の開発動向とその将来展望を理解いただけます。
・関連技術を含め、多重エピトープ標的化技術についての動向を理解いただけます。
■講演プログラム
1.バイパラトピック抗体の基礎
1.1 抗体の構造と抗体医薬品
1.2 抗体の改変についての基礎
1.3 バイパラトピック抗体の特性と目的に応じた開発戦略
2.バイパラトピック抗体のデザイン
2.1 抗体選別とエピトープビニング、エピトープデザイン
2.2 バイパラトピック抗体の構造と製造
2.3 バイパラトピック抗体の機能評価
2.4 バイパラトピック抗体の最適化戦略
3.バイパラトピック抗体の開発動向
3.1 既存薬・既開発品の分子デザインと作用機序、薬剤としての特性
3.2 バイパラトピック抗体の開発についての今後の展望
4.関連する多重エピトープ標的化技術
4.1 低分子抗体や抗体様タンパク質リガンド
4.2 その他の基礎研究段階の技術など
4.3 今後の展望
(質疑応答)