株式会社情報機構

エマルション・泡製剤の調製と評価・分析(2回シリーズ)

2023/12/19

開催日 2024年4月17日(水)
開催地 Web

■セミナーテーマ
エマルション・泡製剤の調製と評価・分析(2回シリーズ)
<Zoomによるオンラインセミナー:見逃し視聴あり>

■講師
山形大学学術研究院 理工学研究科化学・バイオ工学分野 教授 博士(工学) 野々村美宗 先生

■主経歴
花王(株)入社。化粧料、身体洗浄料の商品開発研究に従事。2007年5月より現職。

■専門・現在の業務等
界面科学、化粧品学、エマルション製剤・触感に着目した材料の開発

■本テーマ関連学協会での活動
日本化学会、日本物理学会、日本油化学会、色材協会、化学工学会、化粧品技術者会

■受講料(税込(消費税10%)、資料付)
参加形態    区分    見逃し配信なし    見逃し配信あり
1講座のみの参加    1日目又は2日目    1名41,800円
↓1社2名以上同時申込料金↓
1名30,800円    1名47,300円
↓1社2名以上同時申込料金↓
1名36,300円
全講座(2講座)の参加    1・2日目    1名61,600円
↓1社2名以上同時申込料金↓
1名50,600円    1名70,400円
↓1社2名以上同時申込料金↓
1名59,400円

■講演ポイント
 水の中に油を分散したり泡を立てたりして、化粧品・食品・医薬品・化学品に使われる製剤を開発するためには、界面活性剤はなくてはならない重要な原料です。しかし、安全性やコストの縛りもある中で、長期保存安定性を確保しながら、商品として求められるテクスチャーや機能を実現することは思いのほか難しいものです。
 本講義では、エマルション・泡製剤を調製するために必要な界面活性剤に関する基礎知識を学んだ上で、エマルション・泡の生成・崩壊メカニズムに基づいた微細化・安定化のテクニックについて説明します。
 また、商品開発をする上で避けて通ることの出来ない界面活性剤の成分、エマルション・泡の状態、粒度分布、安定性、界面物性、レオロジーの評価法について学びます。エマルション・泡の特性を理解するために不可欠な表面張力・動的表面張力・表面粘弾性に加えて、最近様々な分野で利用されているCCDカメラや高速カメラによる観察の結果について紹介します。
 さらに、最近注目されている多相エマルション 固体粒子によって安定化されたピッカリングエマルション・フォームやわれわれが開発した摩擦評価装置を用いたエマルション製剤や化粧品・食品の評価、黄色ブドウ球菌を選択的に抗菌する界面活性剤について解説します。

■受講後、習得できること
・乳化・泡製剤のための界面化学と界面活性剤に関する基礎知識
・安定なエマルション・泡製剤を作るには?
・エマルション/ディスパージョン製剤の評価方法
・化粧品・食品・医薬品の商品設計・開発の実例


■講演プログラム
第1回 4月17日(水)13:00-17:00「エマルション・泡製剤の調製法」

1.エマルション・泡製剤とは
2.界面活性剤とは
  ・界面活性剤の定義と種類
  ・界面活性剤の機能と応用例
3.どうやってエマルションの保存安定性を高めているの?
  ・クリーミングと合一の防ぎ方
  ・αゲル乳化法
  ・粘土鉱物乳化法
  ・保存安定性の評価法
4.どうやって微細なエマルション滴を調製しているの?
  ・転相乳化法
  ・転相温度乳化法(PIT 乳化法)
  ・D相乳化法
  ・液晶乳化法
5.マルチプルエマルションの作り方
  ・二段階乳化法
  ・転相乳化法
  ・マイクロチャンネル乳化法
6.マルチプルエマルションの応用
  ・カロリーオフタイプマヨネーズへの展開例
  ・皮膚外用剤への展開例
  ・医薬品への応用展開
  ・マイクロリアクター材料開発への応用展開
7.粉体で安定化されたピッカリングエマルションの生成メカニズムと相挙動
  ・エマルション
  ・泡
  ・リキッドマーブル・ドライウオーター
  ・バイコンティニュアス構造
8.ピッカリングエマルションの応用例
  ・食品への応用
  ・化粧品への応用
  ・医薬品への応用
  ・マイクロリアクターへの応用
(質疑応答)


第2回 5月15日(水)13:00-17:00「界面活性剤・エマルション・泡製剤の評価・分析」

1.エマルション・ディスパージョン・泡製剤に含まれた界面活性剤の成分分析
  ・界面活性剤の分析はなぜ難しいのか?
  ・JISで用いられている一般的な定量法法
  ・LC-Mass、NMRを用いた分析方法
2.界面活性剤溶液の界面物性
  ・エマルション形成と泡立ちの最重要支配因子 表面張力とその濃度依存性
  ・動的表面張力: 泡立ちと濡れ広がりへの影響
  ・表面粘弾性: 界面の硬さがエマルションの安定性を決定する?
  ・泡立ちの評価: ロス-マイルス法 振とう法かきまぜ法
3.エマルション・ディスパージョン・泡製剤の状態分析
  ・W/OかO/Wか? 色素、電気伝導度、希釈法
  ・乳化系の判定: 目視観察、顕微鏡観察
  ・状態・物理特性: 粒子径・粒度分布測定、粘度・レオロジー測定
  ・自己組織化構造: 偏光顕微鏡、X線解析
  ・長期保存安定性
4.エマルション・ディスパージョン・泡製剤のレオロジーと摩擦特性
  ・粘性・粘度とは? 定義・分子レベルの意義
  ・レオロジーの基礎 弾性/粘性/粘弾性
  ・オイル・界面活性剤水溶液の粘性とレオロジー
  ・摩擦の基礎
  ・界面活性剤溶液・エマルション・液晶・泡の摩擦と潤滑
5.界面活性剤研究の最前線
  ・界面活性剤・保湿剤で処理した皮膚・毛髪表面で起こる摩擦ダイナミクスと触感
  ・黄色ブドウ球菌を選択的に抗菌する界面活性剤の探索
(質疑応答)

企業情報

株式会社情報機構

  • 住所東京都品川区大崎3-6-4 トキワビル3階
  • TEL03-5740-8755 / FAX 03-5740-8766
  • URLhttps://johokiko.co.jp/

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