開催日 | 2025年11月14日(金) |
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開催地 | Web |
【開催日時】
2025年11月14日(金) 13:00~16:00
【講師】
武庫川女子大学 薬学部 健康生命薬科学科 客員教授 工学博士(東京大学) 神田 不二宏 氏 【元 (株)資生堂】
【専門】
化粧品科学、分析化学
【略歴】
1982年3月 成蹊大学 工学部 工業化学科 博士前期課程修了
1982年4月 (株)資生堂 入社
2017年12月 (株)資生堂 定年退社
2018年10月 武庫川女子大学 薬学部 健康生命薬科学科 客員教授
《学会活動等》
日本化粧品技術者会 (SCCJ) 運営役員(2005年~2021年)
国際化粧品技術者会連盟 (IFSCC) 日本代表理事(科学担当)(2008年~2016年)
IFSCCフェロー (2019年~終身)
【価格】
非会員: 49,500円 (本体価格:45,000円) 会員: 46,200円 (本体価格:42,000円)
会員(案内)登録していただいた場合、通常1名様申込で49,500円(税込)から
・1名で申込の場合、46,200円(税込)へ割引になります。
・2名同時申込で両名とも会員登録をしていただいた場合、計49,500円(2人目無料)です。
【趣旨】
「たかが体臭、されど体臭」と体臭は古今東西色々な見方をされてきたが、特に近代社会においては他人の体臭を指摘することも自分の体臭を指摘されることにもかなりの抵抗感を伴う敏感なテーマであることは間違いなさそうであり、それは幾多のアンケート結果からも示されている。
本講演ではこのように我々にとって身近でかつ対人関係で敏感な体臭にスポットを当て、その発生のメカニズムや対処法を紹介し、今後のデオドラント技術はどのように進化していくのか考えてみたい。
【プログラム】
○ 体臭発生のメカニズム
- 健康な人から発せられるニオイ
- 自分では気づきにくい自分の「臭い」
- 汗臭、腋臭の発生メカニズム
- 身近なデオドラント製品
- デオドラント市場の今後の成⾧
- 新規消臭剤の開発戦略
○ 体の部位別の体臭、加齢臭、ストレス臭の正体
- 人体臭の原因物質の解明
- 人体臭のキーオーダーの解明
○ 体臭防止、消臭の考え方
○ デオドラント製品を開発する上でのポイント
- 実体験から立てた仮設
- 身近なものに含まれる低級脂肪酸
- 臭いをin vivoで集める
- 発汗のための手段
- 高感度で高選択的な分析手法の開発
- シャツ抽出物のGC/MS分析
- 低級脂肪酸水溶液の官能評価
- 低級脂肪酸は体臭のキーオーダー
- 体臭成分の捕集分析方法
- 腋窩と足のキーオーダー
- 再現実験
- 中和による消臭
- ハイブリッドパウダーを使う利点
- ハイブリッドパウダーの有用性の確認
- 臭い抑制の評価
- 種々の薬剤のOSR値
- ハイブリッドパウダーのOSR値
- ヘッドスペースGCによる低級脂肪酸消臭効果の確認
- ハイブリッドパウダーの感触の評価
- 動摩擦係数
- 感触の官能評価
- 厳正(二重盲検法)な消臭効果評価
- ハイブリッドパウダー製剤の消臭効果
- 健康な人から発せられるニオイ
- 気になる体臭
- 体臭から検出されたニオイ成分の例
- 加齢に伴なう体臭中のノネナール量の増加
- ストレスでもニオイが発生!!
- 新規な生理活性制汗メカニズム
- デオドラントは誰のために使うの?
- 嫌な臭いから自分を守るには??
○ 最新の技術から推測できる未来のデオドラントの在り方