開催日 | 2023年7月21日(金) |
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開催地 | Web |
<セミナー No.307114>
HPLCの定性・定量法の基礎と分析テクニック
~試料前処理・日常保守点検技術まで~
☆ 試料前処理の仕方、溶離液の作成方法が習得できる!
☆ 定性法、定量法における基本的な計算法や、その応用的手法が学べる!
☆ 装置の日常保守点検を解説! トラブル対応の考え方や効率的な使用法が身につく!
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■講師
ジェイアイサイエンス研究所 研究所 所長 松下至 氏
■聴講料
1名につき55,000円(消費税込/資料付き)
1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき49,500円(税込)
大学、公的機関、医療機関の方には割引制度があります。詳しくはお問い合わせください。
■Live配信セミナーの受講について
・本講座はZoomを利用したLive配信セミナーです。セミナー会場での受講はできません。
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・パソコンの他にタブレット、スマートフォンでも視聴できます。
・セミナー配布資料は印刷物を郵送いたします。
・当日は講師への質問することができます。可能な範囲で個別質問にも対応いたします。
・本講座で使用される資料や配信動画は著作物であり、録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止いたします。
・本講座はお申し込みいただいた方のみ受講いただけます。
複数端末から同時に視聴することや複数人での視聴は禁止いたします。
・Zoomのグループにパスワードを設定しています。部外者の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
万が一部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
プログラム
【講座主旨】
HPLC分析による定性法・定量法と、試料の前処理法について具体的に解説をする。日々の業務でHPLCをうまく使いこなすには、どのような技術が必要かを念頭に置き、実際の成分の分析例を挙げ具体的に解説をしていく。また、基礎知識(分離の簡単なメカニズムも含む)とHPLC装置フロー図を示し、装置の流路、機器も解説することで、理解度を上げる。
さらには日常保守点検こそがHPLC使いこなせる”コツ“でもあるので、動画を交えて具体的な説明をする。
本講座は、これからHPLCを利用する方や、今後さらに上手く活用したい方にぜひともお薦めしたい、入門者のための“ステップアップ講座”となっている。
習得できる知識としては、
1,HPLCの具体的な装置と流路を理解が理解でき有効に利用できるようになる
2,試料前処理の仕方、溶離液の作成方法が習得できる
3,試料の成分の定性、定量方法が身につく(計算法も含めて)
4,HPLC装置の日常保守点検法が習得できHPLC装置を効率よく使用出来るようになる。
5,具体的な実施例を上げて説明(動画含む)
などをがある。
技術のあるクロマトグラファーを望むためのセミナーである
【講座内容】
1.HPLC装置の構成と流路とフロー図
1.1 HPLCの機器とフロー図の解説
1.2 機器と本体の接続方法
1.3 構成機器のチェック技法
1.4 設置台の安定性とインフラ条件
1.5 HPLCの初期動作の安定化に関して
―ポンプ
―注入器
―検出器
―オートサンプラー
―レコーダー
―グラジエントミキサー
―フラクションコレクター
―脱気装置
(動画を交えて解説)
2.クロマト装置の初期設定方法
2.1 クロマト装置を設定しよう
2.2 配管の詰まりを確認方法
2.3 カラム接続、ポンプと検出器
2.4 ポンプ流量と圧力の確認方法
2.5 必要な器具の準備について
2.6 データ処理器からの信号と条件説定
3.クロマトグラフとクロマトクラム
3.1 クロマトグラフとクロマトクラム、クロマトグラフイ-の違い
3.2 クロマトクラムが現れるメカニズム
3.3 リテンションタイムと訂正に関する知識
3.4 ピークの高さ、面積より成分の濃度計算が出来るメカニズム
3.5 良きピークを得るために必要な事
4.成分の定性法と定量法
4.1 試料の調整方法
4.2 HPLCの前調整
4.3 流路の洗浄と液漏れ検定法
4.4 検量線の作製方法
4.5 試料注入と注入量について
4.6 試料のインジェクションの仕方
4.7 定性法の具体的な技法
4.8 定量法の具体的な技法
(動画を交えて解説)
5.分離カニズムの理解
5.1 吸着クロマトグラフィーの解説
5.2 分配クロマトグラフィーの解説
5.3 イオン交換クロマトグラフィーの解説
5.4 ゲルろ過クロマトグラフィーの解説
5.5 アフィニテイークロマトグラフィーの解説
6.汎用されるカラム種類とカラム選定技法
6.1 吸着用カラム
6.2 逆相分配用カラム
6.3 イオン交換用カラム
6.4 ゲルろ過用カラム
6.5 イオンクロマトカラム
6.6 アフィニテイーカラム
7.溶離液作製法と試料前処理技術
7.1 溶離液作製法
7.2 サンプルの不純物、微細物の除去技術
7.3 溶離液の作製法
(緩衝液の作製法、pH調整液の作製法、ODS系カラムの溶離液の作製法)
7.4 溶離液の保存法 (腐敗防止)
7.5 分液ロート、遠心分離機の利用法
―HPLC
―フィルターの使用法
7.7 ロ紙とガラスフィルターの利用法
7.8 攪拌機の利用 (特に緩衝液作成時)
7.9 pHの調整法と内部標準液の交換法
8.検出器の理解と選択方法
8.1 紫外検出器 とダイオードアレイ検出器
8.2 屈折率検出器
8.3 電気伝導検出器
8.4 HPLC―MASS
8.5 蛍光検出器
9.実際例による定性法、定量法の具体的解説
9.1 コーヒー中のカフェインの定量方法
9.2 果実のビタミンCの定量方法
9.3 ウコン中のクルクミンの定量方法
10.HPLCの実験中にミスをしない工夫
10.1 実験前に準備するもの(キムワイフ、キッチンペーパー、器具)
10.2 実験台に関して(試料溶液のこぼれ防止、試料のコンタミの防止)
10.3 試料準備、溶離液の作製と確認、カラムの安定化
11.試料の保存方法と溶離液の保存方法
11.1 試料の保管方法
11.2 溶離液の腐敗
11.3 サンプル瓶の洗浄と保管方法
12.HPLCの小さなトラブル改善法
12.1 駆動ポンプのトラブル a(チェッバルブ解体法)
12.2 駆動ポンプのトラブル b(ポンプシリンジの交換等)
12.3 溶離液中の脱酸素装置のトラブルと点検法
12.4 ラインフィルターのトラブル(目詰まり処理)
12.5 オートインジェクターのトラブル
12.6 汎用される検出器のトラブル
12.7 特殊な検出器のトラブル
12.8 カラム恒温層のトラブル
12.9 付属装置のトラブル処理
12.10 カラムの圧力上昇
13.日常保守点検
13.1 HPLC装置の流路の洗浄に関して
13.2 使用後のカラムの洗浄と保管法
13.3 インジェクターの洗浄
13.4 サクションフィルターの洗浄
13.5 検出器の感度検査と洗浄
13.6 プレカラムの圧力点検
13.7 サクションフィルターの目詰り点検
【質疑応答】
◆講師略歴など◆
[略歴]
愛媛大学大学院理工学研究科物質工学科博士課程修了,
[教職歴]
大洲農業・愛媛大学・岡山理科大学・岡山学院大学
・愛媛県野村町―科学の学校(独立法人国立青少年教育振興機構)
[現職]
ジェイアイサイエンス研究所 所長 (愛媛大学博士―工学)
分取クロマトグラフィー研究会 会長
[活動分野]
分離装置の開発業務 クロマトグラフ活用による有効成分の分取精製業務
[化学技術セミナー]
(国内)国立大学 2校、企業研究機関3社
化学物質評価研究機構(クロマト技術セミナー 全国4都市開催)
岡山県工業高校―化学技術研修会
(海外)
1.台湾食品工業発展研究所―クロマトグラフィーの活用 (集中研修3日間)
2.ベトナム;ホーチミンの食品研究所(SIHUB)
3.ベトナム;国立フエ大学・農林科学学部― クロマトグラフィーの活用(3日間)
4.台湾国立大学・黄世祐教授―共同研究とクロマトグラフィー指導
[専門]
クロマトグラフィー,化学教育、分離装置の研究(食品加工学)
[著書]
1.分取クロマトグラフィー技術の展開(アグネ承風社刊 1990年)
2.液体クロマトグラフィー100のテクニック(技報堂出版1997年)
3.Practice Book for Chromatography techniques (四国分取クロマトグラフィー研究会編 1995)
4.廃棄物からの有価物分離利用技術(食品産業エコプロセス研究会1996)共著
5.液体クロマトグラフィーQ&A100(技報堂出版2001年)
6.M.S ツウェットの生涯と業績 (恒星社、厚生閣2002)
7.あなたの液クロは正常ですか (講談社サイエンステイク 2010)
8.これならわかる液体クロマトグラフィー(化学同人 2011)
9.失敗しない液クロ分析 (化学同人 2013)
10.水環境事典 分担 公社日本水環境学会(朝倉書店2021)