| 開催日 | 2026年6月17日(水) |
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| 開催地 | Web |
医薬品・医療機器開発における「失敗しない」CRO選定と委託管理(マネジメント)のポイント
~ICH-E6(R3)改訂への対応、RFP作成の急所、コスト増(Change Order)を防ぐ実務的手綱捌きまで~
講師:Independent Clinical Development Consultant 小田 和広 氏
<日時>
2026年6月17日(水) 13:00-17:00
<形式>
Zoomを用いたオンラインセミナー
*受講料やセミナー申し込み~開催までの流れなど、詳細については、弊社HPのセミナーページを必ずご確認ください。
■講座のポイント
臨床開発において、外部リソースであるCROの活用は不可欠な戦略となっています。しかし、多くの依頼者企業において、委託後の品質低下やスケジュール遅延、さらには頻発する追加費用(Change Order)の請求に苦慮しているのが実状です。
本セミナーでは、単なる事務的な委託管理ではなく、経営管理学の視点を取り入れ、CROをプロジェクト成功のための「装置」として機能させるための設計思想を解説します。特にICH-E6(R3)の改訂に伴い、依頼者の「監督責任(オーバーサイト)」がより厳格に問われる中で、実務として何をどこまで管理すべきか。RFP作成時の重要項目や選定会議(BDM)でCROの地力を見抜く技術、現場のトラブル事例とそのリカバリー策まで、講師の豊富な経験に基づき詳説いたします。
■受講後、習得できること
・ICH-E6(R3)が求める「依頼者の監督責任」の具体的な実務への落とし込み
・追加費用(Change Order)を抑制するための、精度の高いRFPおよび要件定義の作成手法
・Bid Defense Meeting(選定会議)において、CROの提示するリソースの真偽を見抜く着眼点
・プロジェクト炎上の予兆を早期に察知し、適切に介入・リカバリーするための判断基準
・CROと「プロ対プロ」として対等に渡り合うためのコミュニケーションスキル
■受講対象
・製薬、医療機器、再生医療等製品メーカーの開発部門担当者およびマネージャー
・CROの選定・管理業務において、コスト増や品質管理に課題を感じている実務者
・ICH-E6(R3)改訂に伴う、具体的なオーバーサイトの実施方法を確認したい方
・臨床開発プロジェクトのリーダー(PL/PM)として、CROの手綱捌きを学びたい方
■講演プログラム
1.CROに業務委託する際の「事前準備」と「戦略的思考」
1-1.製薬・医療機器産業を取り巻くアウトソーシング環境の最新変遷
1-2.なぜ「丸投げ」は構造的に失敗するのか:依頼者側のスキル不足が招くリスク
1-3.CROを「装置」として捉える:システムとしての設計思想と活用法
1-4.内資系・外資系CROのビジネスモデルと組織文化・評価体系の相違
1-5.自社プロジェクトの規模・難易度・フェーズに応じたベンダー使い分けの要諦
1-6.委託範囲(Scope of Work)の策定:コア業務と非コア業務の切り分け判断基準
1-7.「いいなり」でも「高圧的」でもない、対等なパートナーシップの再定義
1-8.内部リソースの限界の見極めと、外部リソース活用の「損得勘定」
1-9.開発戦略(プロトコル案)の成熟度と委託時期の相関関係
1-10.経営層へのアウトソーシング計画の説明と承認プロセス
1-11.アウトソーシング・ポリシーの策定:社内標準化の重要性
1-12.海外CRO活用時のカントリーリスクと法規制の差異
1-13.委託費用の市場相場と、見積もりの妥当性を判断する「目」
2.ガイドラインの要請と「要件定義・CRO選定」の実務
2-1.ICH-E6(R3)改訂の急所:依頼者の監督責任(オーバーサイト)の具体化
2-2.QMS(品質マネジメントシステム)に基づいたベンダー管理(Vendor Governance)
2-3.RFP(提案依頼書)作成時の必須項目と、解釈の曖昧さを排除する記述法
2-4.Change Order(契約変更)の芽を摘むための「要件定義」の精度向上策
2-5.複数社比較(コンペ)における評価軸:価格・リソース・経験・相性のバランス
2-6.営業担当のプレゼン資料に惑わされない、CROの「真の実力」を見極める技術
2-7.Bid Defense Meeting(選定会議)での戦略的質問術:PM候補の地力を炙り出す
2-8.アサイン予定リソースの「質」を担保するためのインタビュー手法
2-9.選定プロセスの透明化とエビデンス保持(査察・適合性調査対応)
2-10.予算承認を得るための社内説明(ロジック構築)のポイント
2-11.契約締結時のリーガルチェックとSOW(業務記述書)の整合性確認
2-12.医療機器特有のQMS要件と委託管理の留意点
2-13.CROの経営状態・離職率等、組織レジリエンスの確認方法
2-14.秘密保持契約(NDA)から基本合意までのスピード感とリスク管理
2-15.過去のパフォーマンス評価(ベンダー・スコアリング)の活用
3.業務委託プロジェクトの運営管理とコミュニケーションの実際
3-1.キックオフ会議での「期待値」の徹底的な擦り合わせとグランドルール作り
3-2.スケジュール管理の罠:遅延の予兆を数値(KPI)から早期発見する方法
3-3.リソース維持の防衛策:キーマン(PM/CRA)の退職・交代リスクへの備え
3-4.契約書(SOW/予算)の動的管理:追加請求に対する妥当性の検証と交渉
3-5.定例会議を「形だけの報告会」にさせないための運営とファシリテーション
3-6.エスカレーションパスの多層化:トラブルを現場で隠蔽させない環境構築
3-7.モニタリング報告書や生データから察知する「品質リスク」のサイン
3-8.グローバル試験における海外拠点・海外CROとの連携上の注意点
3-9.デジタルツールを活用した進捗・品質の可視化とオーバーサイトの実務
3-10.「プロ対プロ」として信頼関係を構築するためのコミュニケーション術
3-11.成果物のクオリティレビュー:依頼者側が行うべき「チェック」の範囲
3-12.モニタリング・オーバーサイトにおける共同同行(Co-monitoring)の活用
3-13.プロジェクト途中の仕様変更への対応:インパクト分析と合意形成
3-14.メンタルヘルスとモチベーション管理:委託先スタッフの意欲を高める術
3-15.緊急時対応(クライシスマネジメント)体制の事前確認
3-16.トランスファー(引継ぎ)発生時の情報欠落を防ぐ管理技術
4.「臨床開発の失敗学」:トラブル事例とその対応(ケーススタディ)
4-1.事例1:要件定義の不備により、予算が当初の1.5倍に膨らんだ失敗の本質
4-2.事例2:CRO側の体制変更を機に、コミュニケーションが崩壊した際のリカバリー
4-3.事例3:進捗は「順調」とされていたが、実は重大なGCP違反が潜伏していたケース
4-4.見積超過(Change Order)に対する交渉戦略:納得感のある着地点の出し方
4-5.委託先を変更(ベンダー・スイッチング)すべきか否かの判断基準
4-6.プロジェクト終了後の「落とし穴」:アーカイブ業務と責任所在の明確化
4-7.承認審査・PMDA照会事項対応におけるCROの活用とサポート体制の維持
4-8.適合性調査(GCP実査)における依頼者・CROの連携と準備の要点
4-9.炎上プロジェクトを立て直すためのリーダーシップと意思決定
4-10.「成功する依頼者」と「失敗する依頼者」の決定的差
4-11.トラブルを教訓に変える:プロジェクト完了後の事後評価(Post-mortem)
4-12.CRO側から見た「付き合いにくいメーカー」の共通点と改善策
4-13.将来的なアウトソーシングの展望:AI・自動化時代の委託管理
4-14.まとめ:依頼者とCROが「真のパートナー」として成功を共有するために
4-15.質疑応答を通じた実務課題の深掘り

