| 開催日 | 2026年2月25日(水) |
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| 開催地 | 東京都 |
基礎から学ぶ発酵技術
~基盤技術、管理とスケールアップ、最新の技術動向など~
講師:藤井技術士事務所 藤井 幹夫 氏
<日時>
2026年2月25日(水)10:30-16:30
<会場>
[東京・大井町]きゅりあん 4階研修室
*受講料やセミナー申し込み~開催までの流れなど、詳細については、弊社HPのセミナーページを必ずご確認ください。
■講座のポイント
発酵とは微生物を利用して有益な物質を生産する技術であり、食品、医薬品、化成品、エネルギー等の多くの分野に活用されています。この技術の深化に必要な生物学的並びに工学的な知見として本セミナーでは、①発酵プロセスの成り立ち、②後処理と製品化、③優良微生物の選別・育種・維持管理、④培養管理と最新の技術動向、⑤スケールアップ、⑥各開発ステージにおけるプロセス開発の進め方について学んで頂きます。また、微生物の知的財産管理や盗難・流出に対する対策についても演者の経験談を含めて解りやすく説明します。
■受講後、習得できること
・発酵技術の重要ポイント理解
・微生物の育種並びに維持管理の手法
・発酵プロセス管理における注意点の把握
・スケールアップおよび各種プロセス開発の実践
■受講対象
・発酵に興味がある技術者・管理者
・発酵プロセス管理に課題を有する工場技術者
・発酵プロセスの導入や改善を担当する開発技術者
■講演プログラム
1.発酵プロセスの成り立ち
1-1.生体反応とエネルギー(解糖系、クエン酸回路、電子伝達系、ATP、光合成)
1-2.エネルギー源(糖、脂肪酸、蛋白質、光、その他)
1-3.他の栄養源(窒素源、ビタミン、ミネラル)
1-4.発酵プロセスの例(好気発酵、嫌気発酵、ガス発酵)
2.後処理工程と製品化
2-1.菌体回収または除菌(連続遠心分離、膜分離、網・篩)
2-2.抽出、濃縮および精製(細胞破砕、抽出、分画、濃縮、クロマト分離)
2-3.乾燥と製品化(噴霧乾燥、凍結乾燥、流動乾燥、ドラム乾燥等)
3.有用微生物の選別と育種
3-1.微生物の選別(スクリーニング、生物多様性条約、菌株保存施設)
3-2.優良株の育種(突然変異、交雑、遺伝子導入、ゲノム編集、カルタヘナ法)
3-3.有用微生物の維持管理(マスター/ワーキングセルバンク、植継ぎ管理)
3-4.特許管理(国内出願、国際出願、微生物の寄託、権利の維持)
3-5.自社株の特定と盗難・漏出対策(ゲノム解析とマルチローカス遺伝子)
4.培養管理と最新の技術動向
4-1.大量培養の実践(プロセス概要、培地調製と殺菌)
4-2.培養における管理項目(菌体濃度、残糖、pH、DO、プロダクト類)
4-3.発酵生産とAI技術(タンパク質、ビール、酵素生産)
4-4.代謝設計と精密発酵(代謝経路の構築、食品タンパク質等の発酵生産)
5.スケールアップ
5-1.培養のスケール(フラスコ、ジャー、大型タンク)
5-2.溶存酸素の制御(通気量、撹拌速度、DO管理)
5-3.回分培養、流加培養、連続培養、反応速度論の概要
5-4.スケールアップにおける指標と注意点
5-5.スケールアップの実例
6.プロセス開発の進め方
6-1.テーマの選定
6-2.ラボレベルでの検討
6-3.パイロットスケールでの実証
6-4.プロセス設計と事業提案
6-5.設備導入、工場稼働

