株式会社R&D支援センター

医薬品開発における薬物動態研究およびトランスレーショナルリサーチ概論

2025/05/07

開催日 2025年7月15日(火)
開催地 Web

■講師
アステラス製薬株式会社 早期臨床開発・トランスレーショナルサイエンス トランスレーショナルサイエンスアーキテクト 長坂 泰久 氏

【略歴】
1996年3月 東京理科大学大学院薬学研究科薬学専攻修士課程修了
1996年4月 山之内製薬株式会社(現アステラス製薬株式会社)入社
臨床薬理研究所代謝研究室(後に代謝研究所)に配属
2002年11月~2004年9月
  Yamanouchi Europe B.V.(オランダ)に研修派遣
2014年3月 博士(薬学)取得(昭和薬科大学)
2016年4月 アステラス製薬株式会社 薬物動態研究所 薬物作用解析研究室 室長
2017年4月 アステラス製薬株式会社 薬物動態研究所 システムズ薬理研究室 室長
2020年4月 アステラス製薬株式会社 薬物動態研究所 所長
2022年4月 アステラス製薬株式会社 非臨床バイオメディカルサイエンス 所長
2024年4月~ アステラス製薬株式会社 トランスレーショナルサイエンスアーキテクト


【専門】
薬物動態学、薬動力学、トランスレーショナルリサーチ

【ご活動】
日本薬物動態学会理事(2021~2025年)、同学会第34回学術年会実行委員長(2019)
HAB研究機構理事(2020~2025年)
昭和薬科大学・非常勤講師:年一回、6年次向けの薬物間相互作用に関する特別講義を担当(2017~2024年)

■習得できる知識
・医薬品開発における薬物動態研究、トランスレーショナルリサーチの全体像
・上記研究領域の最近のtopicや研究事例
・薬物動態学的視点を踏まえながらトランスレーショナルリサーチを効果的に推進してい
く上での留意点

■趣旨
近年、医薬品のモダリティが多様化する中で、医薬品開発の困難さが一層増してきています。そのような背景の下、十分な薬効を発揮しつつ安全で使いやすい医薬品を、如何に非臨床研究から生み出し、どのように臨床開発でその効果を実証していくかの観点で、薬物動態研究やトランスレーショナルリサーチが果たす役割の重要性・期待感は一層高まってきていると思われます。一方で、特にトランスレーショナルリサーチについてみた場合、その内容は多岐にわたっており、具体的に医薬品開発の何に役立つのか(must to haveなのか、nice to haveなのか)、未だ漠然としたイメージしか掴めない研究者の方々も多いと思われます。
本講座では、まず製薬企業における薬物動態研究やトランスレーショナルリサーチの意義や具体的な研究内容、創薬・開発ステージでの活用イメージ等を、最新の研究事例も交えながら概説します。また薬物動態研究やトランスレーショナルリサーチに関する規制当局の考え方や、関連する先端技術の発展にも言及しながら、本研究領域の将来展についても、ご参加の皆様と一緒に議論させていただければと思います。

■プログラム
 1.    医薬品開発における薬物動態研究

  ➤    薬物動態学とは?

  ➤    研究・開発のステージに応じた薬物動態研究の流れ(低分子の事例)

    創薬段階での薬物動態研究
    開発段階での薬物動態研究
    薬物間相互作用の定量的予測
 2.    医薬品開発におけるトランスレーショナルリサーチ

   ➤    トランレーショナルリサーチとは?

   ➤    トランスレーショナルリサーチとバイオマーカー

   ➤    トランスレーショナルリサーチを推し進める先端技術・アプローチ

     可視化技術
     ヒト組織模倣技術
     数理解析技術
 3.    薬物動態研究、トランスレーショナルリサーチを巡る最新のトピック、今後の展望

   ➤    ニューモダリティの薬物動態研究

   ➤    競争から共創へ・・・ネットワーク型創薬・開発の加速化

   ➤    今後の展望と期待

      (質疑応答)

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