開催日 | 2024年11月14日(木) |
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開催地 | Web |
【開催日時】
2024年11月14日(木) 10:30~16:30
【講師】
山形大学 工学部 バイオ化学工学科/化学・バイオ工学科
理工学研究科 バイオ化学工学専攻 教授 野々村 美宗 氏
ご専門:
界面化学、化粧品学
ご略歴:
慶應義塾大学大学院後期博士課程修了、花王株式会社入社。
11年間メイクアップ化粧料、皮膚洗浄料の商品開発を担当し、2007年から山形大学。
日本化学会コロイドおよび界面化学部会奨励賞(2008年)など受賞。
【価格】
非会員: 55,000円 (本体価格:50,000円) 会員: 49,500円 (本体価格:45,000円)
会員(案内)登録していただいた場合、通常1名様申込で55,000円(税込)から
・1名で申込の場合、49,500円(税込)へ割引になります。
・2名同時申込で両名とも会員登録をしていただいた場合、計55,000円(2人目無料)です。
【習得できる知識】
・官能評価の目的
・官能評価用のアンケートの設計方法
・触覚認知のメカニズム
・触覚センシング
・触覚に着目した商品開発の事例
【趣旨】
モノの手触りは化粧品・繊維から自動車・ロボット・バーチャルリアリティーまでさまざまな商品やシステムを開発する上で重要な評価項目となっており、操作性や機能に優れていることはもちろんのこと、触った瞬間に魅力が伝わったり、触れるほどに好ましく感じられるものを作り出すことが求められています。しかし、実際にモノの手触りを的確に評価し、商品の設計に反映することは難しいものです。今回のセミナーでは、商品開発における触感の重要性をお話ししたうえで、手触りを評価するための官能評価のやり方や具体的な事例を説明します。次に、触覚の認知メカニズムとそれに基づいたセンシングのやり方を説明します。さらに、私たちが「非線形触質感喚起モデル」という考え方に基づいて開発した評価システムとこれを用いて化粧品をはじめとする多くのアイテムを評価した最新の成果を紹介します。明日から開発の現場で使えるテクニックを説明しますので、ぜひご参考ください。
【プログラム】
1.商品開発における触覚センシングの重要性
2.触覚の官能評価
-なぜ官能評価をするのか?
-機器分析との違いと特徴
-官能評価のプロセス
-倫理審査
3.触覚の官能評価に影響を及ぼすファクターとそのコントロール
-評価方法の種類
-実験環境をどうするか?
-試料数とその提示法
-パネルの選び方と数
-評価に使うことばの選び方
-官能評価の尺度と特徴
4.官能評価用質問紙の作り方
-フェイスシートにはどんな内容を盛り込むか?
-質問紙の具体例
5.手触り・触感の発現メカニズム
-ヒトの触覚認識メカニズム
-触覚センサと触覚ディスプレイ
6.触覚センシングの最新動向
-ヒトはなぜ多彩な触感を感じるのか?
-ヒト指モデル・人工皮膚を利用した触覚センシング
-ヒトの触動作を模倣した触覚センシング
-高速カメラ・フォースプレートハイブリッドシステム
-しっとり感・さらさら感の発現メカニズム
-ヒト皮膚および毛髪の摩擦ダイナミクスと触感
-メイクアップ化粧料の摩擦ダイナミクスと触感
-手術用ロボットのための触覚ディスプレイシステム