遺伝子組換えや細胞培養といった高度なバイオテクノロジーの発展に伴い、バイオ医薬品の需要は上昇し続けています。存在感を高めているのは、製薬会社の「右腕」としてバイオ医薬品の開発・製造を手助けするCDMO(医薬品製造開発受託機関:Contract Development and Manufacturing Organization)です。全てのバイオセーフティーレベルに必要なインフラを備え、生きたウイルスの扱いに精通したCDMOは、製薬会社にとっては欠かせないパートナーとなっています。
IDT Biologika社での導入事例
北米とドイツに拠点を置くCDMOのIDT Biologika社(以下、IDTまたは同社)は、ウイルスワクチン、遺伝子・免疫療法用のウイルスベクター、腫瘍溶解性ウイルス、タンパク質ベースのワクチンに関する大手受託開発・製造業者として、プロセス開発~商業生産をカバーする幅広いサービスを提供しています。同社は、製薬会社やバイオテクノロジー企業から要求を受けた際に追加の充填能力を迅速に提供できるよう、大規模なバッチを可能な限り短時間で安全かつ確実に生産できる充填ラインを求めていました。そこで、2020年に大規模な投資を実施し、シンテゴンとの協業のもと、世界最速の最新式充填ラインを開発・設置しました。このラインは100%IPC (in-process control: p)対応で、年間8,000万~1億本の2Rバイアルを生産する能力と最大50万個のバッチサイズを実現しています。
生きた病原体に関する長年の経験
ヨーロッパと北アメリカに1,600人の社員を擁するIDTは、2021年にワクチン生産100周年を迎えました。同社が製薬企業と共同で過去数十年間に開発してきたワクチンは、結核、エイズ、マラリア、デング熱、エボラ出血熱などの感染症から人々を守ってきました。COVID-19のパンデミック中にも、アストラゼネカおよびヤンセンファーマのワクチンを短期間で生産するという重要な役割を担いました。同社は、ワクチンや革新的な治療法の開発・製造能力に関するニーズの増加を認識しており、パンデミック以前から、ドイツのデッサウ=ロスラウにある本社の生産能力を拡大するための大規模な投資を計画していました。
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- 100% IPC対応 最新式バイアル充填ライン ― 600本/分、高処理性能・高い柔軟性を実現
企業情報
シンテゴンテクノロジー株式会社
- 住所東京都渋谷区渋谷3-3-2 アーバンセンター渋谷イースト5階
- TEL03-5466-2550 / FAX 03-5466-2551
- URLhttps://www.syntegon.jp/
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