開催日 | 2025年3月17日(月) |
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開催地 | Web |
☆口腔内崩壊錠(OD錠)技術の今を知り、明日へとつなげる!
☆約40年にわたる豊富な経験・実績をお持ちの講師による、貴重な講演です!
☆製剤設計・製剤技術の基礎から実務に至るまで、情報を共有しましょう!
【テーマ名】
口腔内崩壊錠(OD錠)技術の最前線と高機能化のためのコーティング操作・マスキング技術
①OD錠の製剤設計と製造技術、②粒子コーティングによる製剤機能の付与、
③製剤の苦味評価/比較方法、医薬品の苦味抑制、製剤設計への応用、④3Dプリンターを活用した新規OD錠製造技術
【講師】
シミックCMO株式会社
製剤開発センター フェロー
博士(薬学)
岩田基数 氏
【学歴】
1983年3月 名古屋市立大学 大学院 薬学科 博士前期課程 修了
1999年6月 名古屋市立大学 博士号(薬学) 取得
【職歴】
1983年4月 大日本製薬株式会社 製品研究所
1990年9月~1991年5月 米国テキサス州立大学 薬学部 客員研究員
1998年4月 大日本製薬株式会社 製剤研究所 主任研究員
2005年4月 大日本住友製薬株式会社(現:住友ファーマ)グループマネージャー
2011年4月 同 シニアスペシャリスト
2014年3月 大日本住友製薬株式会社 退職
2014年4月 シミックCMO株式会社 製剤開発センター 製剤研究室長
2015年2月 同 センター長
2017年10月 同 フェロー
2019年10月 同 副センター長
2022年10月~ 同 フェロー
【専門および得意な分野・研究】
・経口固形製剤、注射剤の製剤設計
・研究信頼性保証
【本テーマ関連学協会での活動】
・日本薬剤学会「製剤の達人」
・日本薬剤学会代議員及び元製剤技師認定委員
・製剤技術伝承講習会講師:
第9回「速放錠の設計と外部滑沢打錠法の活用」
第11回「苦みマスキング技術」
第13回「製剤の苦味評価の基礎と苦みマスキング」
第28、30、32、33回「医薬における粒子コーティング」
・製剤機械技術学会執行理事
・富山大学非常勤講師
・Aprecia社3Dプリンター製剤技術の業界・アカデミアへの紹介
【日時(オンライン配信)】
2025年3月17日(月) 13:00-16:00
【受講料】
●見逃し視聴なし:1名36,300円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき25,300円
●見逃し視聴あり:1名41,800円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき30,800円
※詳細な内容やお申込み要領等は、下段「セミナーホームページを見る」をご参照ください。
【セミナーの内容】
■講座のポイント
現在の口腔内崩壊錠(OD錠)は、製剤技術及び添加剤等の発達により、通常製剤と同様の製造法、生産設備で製造されることも多く、ユーザーもあまり意識することなく普通錠と同じように取扱うことが可能である。また、服薬コンプライアンス向上の観点から、苦味マスキングや徐放化等の機能が付与された製品も少なくない。これらは、添加剤や原薬の性質を効果的に活用し、きめ細かな製剤特性の制御を行うことにより達成されている。そこには製剤技術者の思いと様々な工夫があり、サイエンスが集積されている。
本講義では、添加剤の特徴を生かした幾つかのOD錠の設計について解説するとともに、OD錠の設計において知っておくべき製剤の味の評価に関する理論と、その苦味のマスキング法についても紹介する。更に、最新のトピックとして、3Dプリンターを適用したAprecia社の新規OD錠製造技術(ZipDose®技術)についても紹介する。
■受講後、習得できること
・口腔内崩壊錠(OD錠)の設計に当たり、考慮すべき製剤技術の基礎
・種々の添加剤の特性を活用したOD錠の処方設計の考え方
・粒子コーティングによるOD錠への機能付与
・製剤の苦味評価の基礎と苦味マスキング法
・3Dプリンターを用いたOD錠技術の最新情報
■講演中のキーワード
・口腔内崩壊錠(OD錠)
・苦味マスキング
・フィルムコーティング
・外部滑沢
■講演プログラム
1 口腔内崩壊錠(OD錠)の製剤設計と製造技術
1.1 OD錠に要求される条件 ~口腔内崩壊錠設計のポイント~
1.2 速放錠の製剤設計からOD錠へ
1.3 外部滑沢打錠技術を活用したOD錠の設計
1.4 加熱エージング処理により硬度を高めたOD錠の設計
2 粒子コーティングによる製剤機能の付与
2.1 コーティングに適した粒子加工(造粒)
2.2 造粒物(顆粒)のフィルムコーティング
2.3 フィルムコーティングにおける被膜(フィルム)の組成と性質
2.4 顆粒コーティング技術を用いたOD錠の事例
2.5 知っておきたいその他の造粒・コーティング法
3 製剤の苦味評価/比較方法、医薬品の苦味抑制、製剤設計への応用
3.1 官能評価(数値化)の基礎
3.2 ヒトによる官能試験(等価濃度試験法、VAS試験法)
3.3 閾値濃度による苦味強度の数値化と苦味マスキング効果の評価
3.4 医薬品の苦味の抑制方法
3.5 苦味マスキング技術の口腔内崩壊錠への適用
4 3Dプリンターを活用した新規OD錠製造技術
4.1 固形製剤に適用される代表的な3Dプリント技術について
4.2 Biner Jet法による、既存添加剤を使用したOD錠の製造技術(ZipDose®技術)
4.3 ZipDose®技術の今後の展開について
5 質疑応答