開催日 | 2024年12月9日(月) |
---|---|
開催地 | Web |
★本分野の第一人者である平出翔太郎氏が、新規吸着剤「Flexible MOF」を用いたCO2吸着分離プロセスの最新研究事例を解説!
■セミナーテーマ
Flexible MOFによるCO2吸着分離プロセス開発~現状・課題・今後の展望~
<Zoomによるオンラインセミナー:見逃し視聴あり>
■講師
京都大学大学院工学研究科 化学工学専攻 助教 博士(工学) 平出翔太郎 氏
■主経歴等
2015年 日本学術振興会 特別研究員(DC1)
2018年 産業技術総合研究所 産総研特別研究員
2019年 京都大学大学院工学研究科 化学工学専攻 助教
現在に至る
■専門および得意な分野・研究・主要著書等
・Flexible MOFの合成・解析・計算
・分子シミュレーション
・吸着分離プロセスの設計
【主要著書】
「CO2の分離・回収・貯留技術の開発とプロセス設計」,株式会社情報協会(2022/10/31発刊)第3章5節「ゲート型吸着剤を活用したCO2吸着分離プロセスの可能性」を分担執筆
【主要論文】
“High-throughput gas separation by flexible metal–organic frameworks with fast gating and thermal management capabilities,” Nature Communications 11, 3867 (2020)
“Theoretical isotherm equation for adsorption-induced structural transition on flexible metal–organic frameworks,” Proceedings of the National Academy of Sciences 120, e2305573120 (2023)
“Generalised analytical method unravels framework-dependent kinetics of adsorption-induced structural transition in flexible metal–organic frameworks,” Nature Communications 14, 6862 (2023)
“Thermal management in vacuum pressure swing adsorption processes using phase change materials,” Chemical Engineering Journal 457, 141262 (2023)
“Controlling the steepness of gate-opening behavior on elastic layer-structured metal–organic framework-11 via solvent-mediated phase transformation,” Journal of Materials Chemistry A 12, 18193 (2024)
■本テーマ関連の専門学協会等での委員会活動
・化学工学会
・吸着学会(2023年 奨励賞受賞)
●日時 2024年12月9日(月) 13:00-15:30
●会場 会場での講義は行いません。
●受講料
【オンラインセミナー(見逃し視聴なし)】:1名33,000円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき22,000円
【オンラインセミナー(見逃し視聴あり)】:1名38,500円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき27,500円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。→「セミナー申込要領・手順」を確認下さい。
■講座のポイント
構造柔軟性を持つ金属–有機構造体(Flexible MOF)は,ゲート吸着と呼ばれるステップ状の吸着挙動を示すことで知られている。この特異性から,従来吸着剤を遥かに凌駕する吸着分離性能の実現が期待されており,今,国内外で非常に高い関心を集めている。
本講演では,本分野の第一人者である講演者の最新研究をもとに,Flexible MOFを用いたCO2吸着分離プロセスの現状・課題・今後の展望について解説する。
■受講後、習得できること
・Flexible MOFの概要
・ゲート吸着の基礎理論・発現メカニズム
・Flexible MOFを用いた吸着分離の利点・欠点
・Flexible MOFを用いた吸着分離の最新研究
■講演プログラム
1.Flexible MOFの概要
1.1 金属有機構造体(MOF)の分類
1.2 Flexible MOFとゲート吸着挙動
2.ゲート吸着の特徴
2.1 ゲート吸着の熱力学理論
2.2 自己熱補償能
3.Flexible MOFを用いたPSAプロセスの試算
3.1 等温過程における吸着性能評価
3.2 断熱過程における吸着性能評価
3.3 Slipping-off問題とその解決策
3.4 PSAプロセスにおける分離性能の試算
4.Flexible MOFを用いたPSAプロセスの詳細評価に向けて
4.1 ゲート型吸着等温線の理論式
4.2 ゲート吸着の吸着速度式
4.3 Flexible MOFの賦形と微粉化・緩慢化現象
5.まとめ
(質疑応答)