株式会社R&D支援センター

乳化の基礎と処方設計テクニック

2025/12/10

開催日 2026年2月16日(月)
開催地 Web

【開催日時】
2026年02月16日(月) 12:30~16:30

【講師】

(有)久光工房 チーフ エグゼクティブ アドバイザー  松尾 真樹 氏

【専門】
界面化学、化粧品製剤学

【略歴】
・株式会社クラブコスメチックス(1999年4月~2005年4月)
・株式会社ファンケル(2005年4月~2008年5月)
・株式会社マンダ厶(2008年5月~2019年4月)
・化粧品原料会社(2019年4月~現在)
・化粧品会社技術顧問(2023年6月~現在)
・有限会社久光工房(2023年10月~現在)


【価格】
 非会員:  49,500円 (本体価格:45,000円) 会員:  46,200円 (本体価格:42,000円)
 会員(案内)登録していただいた場合、通常1名様申込で49,500円(税込)から
 ・1名で申込の場合、46,200円(税込)へ割引になります。
 ・2名同時申込で両名とも会員登録をしていただいた場合、計49,500円(2人目無料)です。

【趣旨】

 スキンケア化粧品の処方設計において、界面活性剤の特性を界面化学的見地から理解することは、処方設計のスピードと精度を飛躍的に高める鍵となります。
 近年、開発現場では「より短期間で」「安定した新規処方」を求められるケースが増えており、単なる経験則に頼らない、科学的根拠に基づく処方設計の考え方が求められています。しかしながら、界面化学的な理論を実際の処方設計にどのように結びつけるかは、多くの設計技術者が悩むポイントでもあります。
 本講座では、乳化技術を軸に、界面活性剤・油剤・水相・添加剤の相互作用を「腑に落ちる」ように体系的に解説します。

【プログラム】

 1 スキンケア化粧品設計 概念図

 2 乳化技術とは何か

 3 乳化の安定化条件について


 4 最適な界面活性剤とは
  4-1 HLB法
  4-2 最適な界面活性剤の考え方

 5 乳化(O/W)製剤の処方設計の仕方
  5-1 ストークスの式
  5-2 エマルションの微細化について
  5-3 エマルションの表面電位について
  5-4 水和層の役割について
  5-5 油-水界面膜と安定性との関係ついて
  5-6 各種成分が安定性に与える影響について
  5-7 オストワルド熟成とは?その対策方法

 6 乳化製剤に活用されるα-ゲルについて
  6-1 α-ゲルとは何か
  6-2 処方化する時に注意すべき点
  6-3 α-ゲル?ラメラ液晶?どっち?
  6-4 よく陥る技術課題
   - 低温で析出
   - 極性油が苦手?
   - 経時で増粘
   - シリコーンフリーで白浮き

 7 スケールアップ時のトラブル事例
  7-1 ラボ機と実機で粘度が違う!?
  7-2 レシチン乳化時の注意点
  7-3 乳化安定用の増粘剤の選択

 8 今さら聞けない〜乳化編〜
  8-1 ワックス類や植物油はなぜ乳化不良を起こしやすいの?
  8-2 紫外線吸収剤はなぜ乳化しにくいの?
  8-3 界面活性剤は水相?油相?どっちに添加?

 9 スキンケア製品への応用
  9-1 スキンケアで求められる機能
  9-2 全成分を読み解こう(乳液編)
  9-3 乳液の基本骨格
  9-4 全成分を読み解こう(クリーム編)
  9-5 クリームの基本骨格
  9-6 耐水性を付与する方法

 10 クレンジングクリームへの応用
  10-1 全成分を読み解こう(クレンジング編)
  10-2 高内油相
  10-3 最適な界面活性剤の選定基準
  10-4 最適な油剤の選定基準

 11 界面化学を駆使した乳化法
  11-1 転相温度乳化法
  11-2 転相乳化法
  11-3 液晶乳化法
  11-4 D相乳化法

 12 O/Dゲルエマルションの処方設計の基礎
  12-1 全成分を読み解こう
  12-2 O/Dゲルエマルションとは
   - 連続相がD相
   - 界面曲率
   - 粘度制御の仕方
   - 物性制御の仕方
  12-3 クレンジング料への応用
   - 油剤の影響
   - 転相感の出し方
   - 骨格処方
 

企業情報

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