| 開催日 | 2026年2月25日(水) |
|---|---|
| 開催地 | Web |
【開催日時】
2026年01月16日(金) 12:30~16:30
【講師1】
元 (株)東レリサーチセンター 医薬信頼性保証室長 川口 謙 氏
【専門】
NMRによる医薬品分析、品質管理、品質保証
【略歴】
・1982年3月 東京大学大学院理学系研究科生物化学専攻修士課程修了
・(株)東レリサーチセンターにて28年間、核磁気共鳴(NMR)及び円偏光二色性(CD)によるタンパク質、ペプチド、糖鎖、医薬品の構造解析業務に従事。その間、オックスフォード大学に海外留学。
・その後、12年間、品質管理、品質保証に従事。
・構造解析研究室長、医薬信頼性保証室長を歴任。2022年4月 (株)東レリサーチセンター 退職。
【講師2】
元 (株)東レリサーチセンター 品質保証責任者 水野 保子 氏
【専門】
糖、タンパク質、脂質などのHPLC及びMSによる構造解析
抗体などの糖タンパク質医薬品の特性解析及び品質試験(申請試料の信頼性の基準対応やGMPで実施)
【略歴】
・京都大学大学院薬学研究科修士
・(株)東レリサーチセンター入社後2年ほどRIA,ELISAなどの分析を担当
・その後、糖、タンパク質、脂質などのHPLC、GC、MSによる構造解析を担当
・糖タンパク質医薬品の特性解析を他の受託会社にさきがけて,申請試料の
信頼性の基準対応やGMPで実施
・構造解析部門や安定性試験部門の品質保証責任者を担当
【価格】
非会員: 49,500円 (本体価格:45,000円) 会員: 46,200円 (本体価格:42,000円)
会員(案内)登録していただいた場合、通常1名様申込で49,500円(税込)から
・1名で申込の場合、46,200円(税込)へ割引になります。
・2名同時申込で両名とも会員登録をしていただいた場合、計49,500円(2人目無料)です。
【趣旨】
HPLC(高速液体クロマトグラフィー)は医薬品、食品、化学工業、環境など幅広い分野の研究開発や品質管理などに不可欠な手法です。
HPLCを上手く使いこなすには、操作方法の習熟だけでなく、HPLCに関する基礎知識、使用時の留意点やノウハウ及びトラブルシューティングについても知っておくことが重要です。
本セミナーでは、HPLCの実務に携わる方のために、長年HPLCを使用してきた演者の経験も踏まえて、基礎知識から実務に役立つノウハウ、及び各種トラブルへの対処法を詳しく解説します。
【プログラム】
1. HPLCの基礎
1.1 クロマトグラフィーの原理
1.2 基本パラメーター
- 保持係数
- 理論段数
- 分離度
- 分離係数
- シンメトリー係数
- シグナル対ノイズ比(S/N)及び検出限界、定量限界
1.3 分離の最適化と基本パラメーター
2. HPLCの装置構成
2.1 送液部(移動相供給部、送液ポンプ、ミキサー)
2.2 試料注入部(オートサンプラー、マニュアルインジェクター)
2.3 分離部(カラム、カラムオーブン)
2.4 検出器
2.5 データ処理装置
3. 分離モード(HPLCカラム)
3.1 充填剤基材の種類と特長
3.2 分離モードの種類と特長
- 順相クロマトグラフィー
- 逆相クロマトグラフィー
- 親水性クロマトグラフィー(HILIC)
- イオン交換クロマトグラフィー
- サイズ排除クロマトグラフィー
- 分析カラムの選択と使用時の留意点
4. 検出器の種類と特長
4.1 紫外可視分光検出器
4.2 フォトダイオードアレイ検出器
4.3 蛍光検出器
4.4 示差屈折率検出器
4.5 質量分析計
4.6 検出器の選択と使用時の留意点
5. HPLC使用時の留意点とメンテナンス
5.1 使用時の留意点
5.2 日常のメンテナンス(送液ポンプ、検出器、流路など)
6. 移動相調製に関する留意点
6.1 水、有機溶媒、緩衝液の選択について
6.2 移動相調製時の留意点(調製方法、脱気など)
7. 試料溶液調製に関する留意点
7.1 試料の前処理方法
7.2 試料溶液の調製時の留意点
8. よくあるトラブル事例とその対処法
8.1 ベースラインが安定しない
8.2 ノイズの発生がみられる
8.3 圧力の異常
8.4 ピーク形状の異常
8.5 ピークが検出されない
8.6 ゴーストピークの出現
8.7 ピーク面積の再現性がない
8.8 ピークの分離が悪い
8.9 保持時間の再現性がない

