開催日 | 2025年8月27日(水) |
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開催地 | Web |
■講師
弁理士法人ブランシェ国際知的財産事務所 共同代表弁理士 高松 孝行 氏
【略歴】
・国家資格 知的財産管理技能検定 試験委員
・NEDOの事業カタライザー(技術経営アドバイザー)
・JETRO 新輸出大国エキスパート業務 登録専門家
・独立行政法人産業技術総合研究所(現国立研究開発法人産業技術総合研究所)にて、
ライセンス契約や共同研究契約等の知的財産に関する契約を1000件以上担当
【ご専門】
特許
弁理士法人ブランシェ国際知的財産事務所 共同代表弁理士 鈴木 徳子 氏
【略歴】
・ディズニージャパン社にて、ベビー向けキャラクターのライセンス・ブランディングに従事
・大手化粧品会社の全世界100ヶ国以上の商標サポートに従事
・現在は、事務所運営に加えて、錦絵キャラクターのブランディングに従事
【ご専門】
意匠・商標・著作権
■趣旨
化粧品業界における技術開発は、高機能化・高付加価値化が進み、成分や処方、製造技術に関する差別化がこれまで以上に重要になっています。
一方で、そうした技術が模倣されたり、適切に権利化されずに競合に先を越されるといった知財リスクも高まっており、研究成果を「守る」視点が欠かせません。
しかし近年では、知財を“守る”だけでなく、“売上を伸ばすための仕組み”として戦略的に活用することが求められています。
本講演では、技術開発の現場で知っておくべき知財の視点と、開発成果をいかに価値ある形で権利化し、事業成長やブランド構築につなげていくかを具体的な事例を交えて解説します。
特許戦略を軸に、用途発明やオープン・クローズド戦略、さらにはブランド価値を支える意匠・商標との連携まで、“開発と知財の連携によって売上に貢献する知財活用”を目指します。
■プログラム
1. 化粧品関連知財の出願動向
(ア) 特許の出願動向
(イ) 意匠の出願動向
2. 特許にする技術、あえて出さない技術~オープン・クローズド戦略
(ア) オープン・クローズド戦略とは
(イ) オープン戦略・クローズド戦略の判断基準
3. 1つの成分で複数の価値を生み出す~用途発明の活用
(ア) 用途発明とは
(イ) 新規な用途で、新たな付加価値を作る
(ウ) 用途発明の裁判例
4. “売れる商品”を守り抜く!商品ライフサイクルを支える知財戦略
(ア) リブランド特許の考え方
(イ) 知財ミックス戦略とは
(ウ) 意匠権・商標・著作権をどう組み合わせるか
5. 大学・スタートアップ発の技術を活かす~大学等からの技術導入戦略
(ア) 大学等からの技術導入のメリット・デメリット
(イ) 体験に基づく実例を踏まえて、契約段階で見落とされがちな“権利帰属”のリスク
(ウ) 技術導入時のトラブル
6. 現場で起きがちな“失敗事例”から学ぶ知財の落とし穴(補足編)
(ア) 出願の遅れが命取りになる?
(イ) 共有特許がプロジェクトを止める?
7. まとめ