株式会社R&D支援センター

化粧品におけるエマルジョンとラメラゲルの活用

2024/06/06

開催日 2024年9月27日(金)
開催地 Web

■講師
合同会社DaKARPO 代表 化粧品技術コンサルタント 三栖 大介 氏

《専門》
高分子、フィルム、成形加工

《略歴》
1986年3月 大阪大学 工学学部 工学研究科(修士)応用精密科学専攻 修了
1986年4月 花王(株) 入社
2002年2月 花王(株) 退社
2002年3月 日本リーバ(現ユニリーバ・ジャパン)(株)入社
2006年8月 日本リーバ(株) 退社
2006年9月 日本ロレアル(株) 入社
2015年7月 日本ロレアル(株) 退社
2015年8月 (株)ビューティーエクスペリエンス(現ビーエックス)入社
2018年12月 (株)ビューティーエクスペリエンス(現ビーエックス)退社
2019年1月 東洋エアゾール工業(株)入社
2020年12月 東洋エアゾール工業(株)退社
2020年12月 合同会社DaKARPO 入社

《活動等》
日本ヘアカラー工業会 情報委員

■習得できる知識
1.コロイドや乳化についての基礎
2.化粧品における乳化(ラメラゲルネットワーク)
3.乳化剤の種類と活用法
4.乳化物の簡単な設計方法

■趣旨
化粧品における多くの製品は乳化物で作られているが、その技術への理解は化粧品技術者にとって非常に重要である。乳化物は熱力学的には不安定であり、さまざまな原料の複雑な組み合わせからなるため、乳化物の設計やその安定性の改善などについては非常に複雑で難しく頭を抱えている技術者も多いであろう。本セミナーでは、乳化の現象を説明することから始め、化粧品製剤設計で重要なα-ゲル、ラメラゲルネットワークの概念について講演しその基礎を学んだのち、RHLB理論を用いた非常に簡便な乳化物の設計方法をご紹介したい。乳化には多くのアプローチが近年でもさまざまに開発されていることから、最新の乳化技術についてもご紹介したい。また、乳化分散の第3の形態と言われる構造液体についても最近の知見をご紹介したい。化粧品技術者の皆様の日々の開発業務のご参考となれば幸いである。

■プログラム  1.乳化とは
  1-1.エマルションの安定化
  1-2.乳化剤とは
  1-3.界面活性剤とその役割
  1-4.エマルションの安定性
  1-5.エマルションの調製
  1-6.エマルションの同定方法
  1-7.マイクロエマルションとは
  1-8.超音波乳化の原理  2.ラメラゲルネットワーク
  2-1.化粧品における乳化物
  2-2.ラメラゲルネットワークとは
  2-3.α-ゲルの構造、活用のメリットデメリット
  2-4.ラメラゲルネットワークの安定性
  2-5. α-ゲル/ラメラゲルネットワークを生かした製剤設計の例  3.乳化物の設計
  3-1.HLBとRHLB
  3-2. 各種乳化剤とその特性
  3-3.乳化物の簡易設計方法
  3-4.設計例  4.構造液体
  4-1. 構造液体とは
  4-2.活性剤による構造液体
  4-3.構造液体による高分散技術とその応用

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