開催日 | 2024年6月19日(水) |
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開催地 | Web |
【開催日時】
2024年06月19日(水) 13:00~16:00
【講師】
静岡大学 学術院 工学領域 化学バイオ工学系列 講師 田代 陽介 氏
<ご専門>
生物工学、環境微生物学
<ご略歴>
2008年 日本学術振興会特別研究員(筑波大学)
2009年 筑波大学大学院生命環境科学研究科博士課程修了 博士(農学)
2010年 北海道大学大学院工学研究院 博士研究員
2011年 日本学術振興会特別研究員(北海道大学、ケンブリッジ大学)
2013年 静岡大学大学院工学研究科 助教
2018年 静岡大学学術院工学領域 講師
2019年 (兼)科学技術振興機構さきがけ
【価格】
非会員: 49,500円 (本体価格:45,000円)
会員: 46,200円 (本体価格:42,000円)
会員(案内)登録していただいた場合、通常1名様申込で49,500円(税込)から
・1名で申込の場合、46,200円(税込)へ割引になります。
・2名同時申込で両名とも会員登録をしていただいた場合、計49,500円(2人目無料)です。
【趣旨】
環境中において多くの微生物は固体表面に付着して、集団構造であるバイオフィルムを形成しています。水処理・食品分野でバイオフィルムは有効活用されている一方、細菌感染や虫歯、金属腐食、膜の目詰まりなどの弊害を及ぼしています。一旦細菌がバイオフィルムを作り出すとその除去が非常に困難であることから、その除去法ならびに形成制御法が今日求められています。本講演ではバイオフィルムの基礎的知見から最近の研究動向、さらにはその評価や除去の方法までを紹介します。バイオフィルムや微生物付着にお困りの方や、バイオフィルム研究を始めようと考えている方は、是非ご参加ください。
【プログラム】
1. バイオフィルムの基礎
1-1バイオフィルムの歴史
微生物の発見とバイオフィルム
1-2バイオフィルムの特性
バイオフィルムの種類
浮遊細菌とバイオフィルム細菌の違い
1-3バイオフィルムの構成成分
タンパク質
DNA
多糖
膜小胞
1-4バイオフィルムの形成機構
固体表面への付着
バイオフィルムの発達
1-5バイオフィルムにおける情報伝達機構
クォラムセンシング
遺伝子伝播
1-6バイオフィルム内における細菌の薬剤耐性
薬剤耐性遺伝子の発現
代謝の休止
2. 身の回りのバイオフィルム
2-1バイオフィルムの人体への影響
日和見感染菌
口腔細菌
2-2食品とバイオフィルム
食品発酵
食品に付着する病原菌
食品を腐敗させる細菌
2-3水処理とバイオフィルム
廃水処理
膜分離活性汚泥法
微生物保持担体
2-4バイオフィルムによる金属腐食
金属腐食を引き起こす細菌
2-5生活環境におけるバイオフィルム
浴室のバイオフィルム細菌
3. バイオフィルムの除去と形成防止・対策
3-1物理学的方法
物理的殺菌法
物質表面特性
3-2化学的方法
消毒薬
バイオフィルム阻害剤
3-3生物学的方法
酵素
ファージ
4. バイオフィルムの評価・解析と研究アプローチ
4-1バイオフィルムの菌種同定法
群集構造解析
アンプリコン解析
質量分析
4-2バイオフィルムの構成成分分析法
細胞外マトリクスの分離
4-3バイオフィルムの形成・除去の評価
バイオフィルム形成装置
定量法
染色法
観察方法