ライカマイクロシステムズ株式会社

【日本薬剤学会第40年会】ランチョンセミナーのご案内

2025/05/22

開催日 2025年5月24日(土)
開催地 東京都

ライカマイクロシステムズは、日本薬剤学会第40年会にてランチョンセミナーを開催します。
今回は、武田薬品工業株式会社の山本 俊輔 様と中山 美有 様をお招きし「イメージングによるマイクロPK解析のすすめ:全身からオルガネラまで」と題しご講演いただきます。本会へご参加予定の方は、ぜひご聴講ください。

日本薬剤学会第40年会
https://procomu.jp/apstj2025/
<日程> 2025年5月22日(木)~ 24日(土)
<場所> TFTホール(東京都江東区有明3丁目4-10 TFTビル西館2階)

■ ライカランチョンセミナー 9■
【日 時】 2025年5月24日(土)12:00~13:00
【場 所】 第4会場 研究室905
【演 題】
①イメージングによるマイクロPK解析のすすめ:全身からオルガネラまで
 演者:山本 俊輔 様・中山 美有 様(武田薬品工業株式会社 リサーチ 薬物動態研究所)
②動物実験代替法としてのオルガノイドを用いた創薬評価へのジェントルライブセルイメージングのご提案
 演者:波田野 俊之(ライカマイクロシステムズ株式会社 ライフサイエンスリサーチ事業部)
 
◇武田薬品工業株式会社様 ご講演要旨◇

近年の目覚ましい科学技術の進展に伴い、“医療モダリティ”は、低分子医薬だけでなく、生物学的製剤をはじめ、核酸医薬や遺伝子治療薬、細胞治療薬へと多様化している。従来の低分子医薬に対する薬物動態研究では、薬物の体内への吸収から分布、代謝、そして体外への排泄過程をそれぞれ確立された方法で評価することで、薬効との定量的相関解析やヒトにおける薬物動態予測を可能としてきた。一方、新規医療モダリティに対しては、それらの体内動態特性について未だ解明しきれておらず、十分に確立された評価法もない状況である。特に、高機能化した医療モダリティは、そのmode of action (MoA)が明確であるため、標的部位への到達や体内分布を高空間解像度で確認する事が医薬品開発上において非常に重要であり、薬物の微小空間における位置情報を含んだ薬物動態評価法の確立が強く望まれている。そこで、我々は微小空間における薬物動態解析(microenvironmental pharmacokinetic analysis, μPK analysis)の評価基盤構築を目的として、細胞レベルあるいはオルガネラレベルで薬物の存在量を評価できる方法について検討を行っている。

本発表では、組織透明化および光シート蛍光顕微鏡によるイメージング技術を用いた全身あるいは組織全体の細胞レベルでの薬物分布評価、および超解像顕微鏡による組織切片上でのオルガネラレベルでの薬物分布評価の技術基盤について紹介を行う。これら技術を用いたμPK analysisは、薬物の標的部位への到達確認を可能とするだけでなく、薬物の体内および組織内分布メカニズムを解明する上で重要な示唆を与えるものでる。また、これら技術は様々な新規医療モダリティへの応用も可能である。当日は、μPK analysisの有用性について更に深く議論する予定である。

【参考文献】
1.    Nat Commun. 15:7530 (2024). doi: 10.1038/s41467-024-48204-5.
       https://www.nature.com/articles/s41467-024-48204-5
2.    J Control Release. 10:380:787-799 (2025). doi: 10.1016/j.jconrel.2025.02.025.
       https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0168365925001385?via%3Dihub

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