開催日 | 2025年5月23日(金) |
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開催地 | Web |
粉砕技術の基礎及びその制御技術・トラブル対策
~粉砕機・プロセス及び付随する現象の理解、粉砕物評価法など~
<Zoomによるオンラインセミナー:見逃し視聴有>
★粒子径や形状・粒度分布の制御、粉砕機・粉砕助剤の使い方、粉砕物の評価法、コンタミ対策、メカノケミストリー活用等々・・
粉砕操作に携わる技術者が是非知っておきたい内容が満載です。
講師
東北大学 名誉教授 工学博士 齋藤 文良 氏
●日時 2025年5月23日(金) 10:30-16:30
●会場 会場での講義は行いません。
●受講料
:『(オンライン)粉砕技術(5月23日)』のみお申込みの方
『(見逃し視聴なし):』のお申込みの場合
1名 50,600円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき 39,600円
『(見逃し視聴あり):』のお申込みの場合
1名 56,100円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき 45,100円
:『(オンライン)粉体の分級技術(5月30日)』と合わせてお申込みの方
(同じ会社の違う方でも可。※二日目の参加者を備考欄に記載下さい。)
*見逃し視聴は5/23 粉砕技術セミナーのみ実施です。
5/30 粉体の分級技術セミナーは、見逃し視聴はございません。
『(5/23セミナーの見逃し視聴なし):』と合わせてお申込みの場合
1名 75,900円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき 64,900円
『(5/23セミナーの見逃し視聴あり):』と合わせてお申込みの場合
1名 81,400円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき 70,400円
⇒割引は全ての受講者が両日参加の場合に限ります
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引
*受講料やセミナー申し込み~開催までの流れなど、詳細については、弊社HPのセミナーページを必ずご確認ください。
○セミナーポイント
粉砕操作に携わる技術者・研究者が抱える課題は多種多様ながら、総じて粉砕操作の適切な処理、粒子径や形状・粒度分布の制御、粉砕物評価、粉砕の促進/抑制、粉砕助剤の使い方とメカノケミカル効果の理解・トラブルシューテング等に集約される。
本セミナーでは、これらの課題を解決するための基礎知識・ヒントを提示しながら、粉砕の現場で起こっている現象・効果について解説し、課題解決に役立つ情報の修得を目指す。
○受講対象:
受講対象者は、粉砕操作に関する技術開発の現場で奮闘されておられる若手研究者・技術者ならびにその周辺粉体処理現場責任者、粉砕処理関係企業経営者・技術者、粉砕処理技術セールス担当者などである。より具体的には、以下のような方にはぜひ受講をお勧めします。
1.粉砕に取り組んでまだ間もない技術者・研究者
2.粉砕操作で様々なトラブルシューテングを求めておられる方
3.新しい粉砕法、メカノケミストリーを利用した材料開発を模索されておられる方
4.物質に含有する有価物などを粉砕・メカノケミカル法で回収したいと考えている方
5.物質・資源を粉砕と化学的あるいは物理的処理を組み合わせたプロセスでと考えておられる方
など
○受講後、習得できること:
粉砕で目的とする粒子径・粒度分布の粉を得る最適な方法を見出すヒントが得られる。
特に乾式粉砕では微粒子凝集現象が起こるが、その原因はメカノケミカル効果であることを認識し、同効果を制御/活用させるヒントが得られる。
粉砕による微粒子凝集の他、粉砕による発熱や粉塵爆発などの問題を発見して解決(トラブルシューテング)に結びつけるアイデアを会得できる可能性が高い。
など
セミナー内容
1.粉砕技術の基礎
(1)固体の破壊
~物質は引っ張りで破壊する(理論的には、圧縮では破壊しない)
(2)粉砕の4条件
~①十分な力があること、②その力が着実に固体に加わること、③破壊後再凝集・結合しないこと、④湿式粉砕下で安定なスラリー状態にあること
(3)応力作用下でのクラック発生と破壊の形成
~破断面の状況は粉砕条件(荷重速度、荷重の種類、雰囲気の影響など)に依存
(4)限界粒子径
~どこまで粉砕可能か
2.粉砕物の評価法
(1)粒子径の評価法
~粒子径の定義
(2)粉砕片の表面評価法
~ミクロ・マクロ的観察
(3)粉砕片の構造評価法
~電子線・X線回折、ラマン分光、熱分析や、その他の固体の評価
(4)破砕片の化学的活性評価法
~表面乱れ、エキソエレクトロン放射、ラジカル発生、吸着特性など
3.粉砕の促進/抑制にかかわる影響因子とその相関
(1)粉砕雰囲気の影響
~水分の影響
(2)荷重速度効果
(3)寸法効果
(4)助剤添加効果
(5)粉砕機タイプ・構造・粉砕プロセスの改善
~段階粉砕、分級機設置、粉砕条件の最適化
4.粉砕助剤とその使い方
(1)助剤添加による効果
~表面エネルギー制御
(2)田中の理論
(3)最適添加率
5.粉砕機の種類・特徴とその選定・使い方
(1)乾式粉砕機
~圧縮、せん断、高速衝撃等による粉砕機
~自生粉砕機
~媒体(ボールなど)利用粉砕機
~気流粉砕機(無媒体粉砕機)など
(2)湿式粉砕機
~媒体利用粉砕機
~流体利用粉砕機
(3)乾式粉砕機選定のポイント
~粉砕動力の予測
~粉砕機のスケールアップ
~スケールアップ時の粒度分布
~粉砕助剤使用
~コンタミ 等
(4)湿式粉砕機選定のポイント
~処理品質
~運転条件
~洗浄性
~乾燥
~コンタミ 等
(5)遊星ミルや媒体攪拌ミルなどによる超微粉砕
(6)最近の粉砕機の開発と進化
6.最適粉砕条件(操作・粉砕機構造)とスケールアップの最適化
(1)離散要素法(DEM)シミュレーションによる媒体運動
(2)最小限度の実験情報とDEMシミュレーション結果の融合による最適粉砕処理
(3)各種微粉砕機・材料への展開
7.微粉砕に付随する現象の理解とその制御・応用
~メカノケミストリー~
(1)メカノケミカル現象の基礎、原理
~結晶構造変化(相転移を含む)
~粉体の活性(不安定)機構
~周囲の物質との相互作用
~固相反応の促進法あるいは抑制法
(2)メカノケミカル現象の応用技術
(メカノケミカル効果を利用する)
~非加熱での材料合成(ナノ粒子製造を含む)
~機能性粉体合成(資源の高付加価値化と新機能材料開発)
~ハロゲン含有樹脂・有機物の非加熱分解
~粉砕+化学的処理/物理的処理による有価物回収と処理プロセスの改善
~粉砕+低温加熱による各種バイオマスからの高純度水素製造
8.微粉砕におけるトラブルシューテング
(1)微粉砕における微粒子凝集の改善
(2)粒子複合化(粒子設計)処理の改善
(3)付着・帯電現象の抑制
(4)粉砕機内での偏析の防止
(5)摩耗・コンタミネーションの抑制
(6)異物混入と除去法
(7)微粉砕を良くするためのポイント
~分級
~助剤添加 など
(8)粉砕物制御のポイント
~粒子径・粒度分布
~表面特性
~形状 など
(9)微粉砕を効果的に行うためのポイント
(10)粉砕処理工程での粉塵爆発の防止
<質疑応答>