開催日 | 2025年10月15日(水) |
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開催地 | Web |
★界面活性剤の起泡や抗菌/抗ウイルス現象に関する研究の最新情報を学べます!
★身体洗浄料や化粧料の処方設計に役立つ実用的な情報を紹介!
■セミナーテーマ
身体洗浄料・化粧料のための界面活性剤の選択と処方設計
~起泡力・皮膚刺激性・抗菌/抗ウイルス力のコントロール~
■講師
山形大学学術研究院 理工学研究科化学・バイオ工学分野 教授 博士(工学)野々村 美宗 氏
■主経歴
花王(株)入社。化粧料、身体洗浄料の商品開発研究に従事。2007年5月より現職。
■専門・現在の業務等
界面科学、化粧品学、エマルション製剤・触感に着目した材料の開発
■本テーマ関連学協会での活動
日本化学会、日本油化学会、色材協会、化粧品技術者会、日本香粧品学会
●日時:2025年10月15日(水) 10:30-16:30 *途中、お昼休みや小休憩を挟みます。
●受講料:
【オンライン受講(見逃し視聴なし)】:1名 50,600円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき39,600円
【オンライン受講(見逃し視聴あり)】:1名 56,100円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき45,100円
*学校法人割引:学生、教員のご参加は受講料50%割引。→「セミナー申込要領・手順」を確認ください。
■講演ポイント
抗菌・抗ウイルス力を発揮して皮膚や毛髪を清潔な状態に保ち、時に皮膚に棲息する菌叢をコントロールすることは、シャンプー・ボディーソープ・ハンドソープなどの身体洗浄料・化粧料の大切な役割のひとつである。
本講演では、身体洗浄料において抗菌・抗ウイルス性を発揮する界面活性剤について紹介したうえで、お客様の満足度が高く、使い続けて頂ける身体洗浄料を調製するために、泡立ちに優れ、皮膚への刺激の低いの材料探索と処方設計についてお話します。
さらに、肌荒れや食中毒の原因となる黄色ブドウ球菌を選択的に抗菌する界面活性剤を探索したり、カチオン界面活性剤のウイルスの不活化を速度論的に解析し、抗ウイルス力の発揮メカニズムを解析した最新の研究成果や具体的なヒット商品の処方についても紹介します。
化粧品メーカー、日用品メーカー、界面活性剤/油剤/増粘剤メーカー、OEMメーカーで研究や商品企画を担当されている方を対象としておりますが、初めての方でも理解いただけるようにご説明するので、予備知識は不要です。
■受講後、習得できること
・界面活性剤に関する基礎的な知識
・起泡性が高くクリーミーな泡の調製技術
・低刺激性界面活性剤に関する知識
・界面活性剤および身体洗浄料の抗菌・抗ウイルス力
■セミナー内容
1.界面活性剤とは
・界面活性剤の定義と種類
・界面活性剤の機能と応用例
・界面活性剤の抗菌・抗ウイルス力
2.使い続けたくなる皮膚洗浄料に求められる機能は?
3.安定なクリーミーフォームの作り方とその応用
・泡の生成・崩壊のメカニズム
・安定な泡を調製するための界面活性剤の選び方
・速泡性を高めるブースター
・泡を安定化する増粘剤
・効果的な消泡剤とそのメカニズム
4.皮膚への刺激の低い皮膚洗浄料の作り方とその応用
・石けん(脂肪酸塩)
・アミノ酸系界面活性剤
・アルキルリン酸エステル系界面活性剤
・アルキルエーテルカルボン酸
・ノニオン性界面活性剤
・保湿剤・油剤・高分子を利用した低刺激処方
・コアセルベーションを利用した身体洗浄料の機能評価
5.皮膚表面の菌叢に着目した皮膚洗浄技術
・皮膚表面の菌叢と皮膚の状態への影響
・石けん・ノニオン界面活性剤を用いた黄色ブドウ球菌の選択的殺菌と構造活性相関
・アミノ酸系界面活性剤の抗菌力
・チェッカーボード法による複数の界面活性剤の併用効果の評価
・乳化・可溶化系における界面活性剤の抗菌力
6.界面活性剤の抗ウイルス力発現のメカニズム
・界面活性剤による消毒とそのメカニズム
・皮膚洗浄による感染予防とそのメカニズム
・塩化ベンザルコニウム(BAC)のウイルス不活化速度と発現メカニズム
7.ヒット商品の処方解説
(質疑応答)