株式会社情報機構

生体バイオセンサ最新技術

2025/03/14

開催日 2025年5月26日(月)
開催地 Web

デジタルヘルス活用に向けた
生体バイオセンサ最新技術


<Zoomオンライン受講見逃し視聴あり>

★バイオセンサの原理・特徴から必要となる様々な要素技術・最先端の応用研究事例まで!
★作用電極・参照電極の選び方等、電気化学測定方法の詳細についても言及します!


講師
国立大学法人山梨大学 大学院総合研究部 工学域基礎科学系 准教授 博士(学術) 井上(安田) 久美 氏


●日時:2025年5月26日(月) 10:30-16:30 *途中、お昼休みや小休憩を挟みます。
●受講料:
【オンライン受講(見逃し視聴なし)】:1名 50,600円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき39,600円
【オンライン受講(見逃し視聴あり)】:1名 56,100円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき45,100円
*学校法人割引:学生、教員のご参加は受講料50%割引。

*受講料やセミナー申し込み~開催までの流れなど、詳細については、弊社HPのセミナーページを必ずご確認ください。

○セミナーポイント
 デジタルヘルスとは、情報通信技術(ICT)を活用して、健康や健康関連の活動を管理・追跡しやすくするものである。これは、超高齢化社会の到来による医療・介護の社会負担を軽減するだけではなく、高度医療から一般の健康増進に至る幅広いヘルスケア領域における、新たな経済成長分野としても注目されている。2020 年からのパンデミックによるコロナ禍は、従来の対面診断による医療システムを見直すための機会となった。また、医療機関の負担が大きな社会問題となり、個人による健康管理の必要性が改めて認識された。人々のライフスタイルの変化は「医療・健康分野」の多様化をもたらし、それを支えるシステムの市場が拡大しつつある。
 デジタルヘルスにおいては、ウェアラブルセンサのような簡便な小型センサで個々人の健康をモニタリングすることが基本となる。心拍や歩数といった物理センサで計測可能な項目については、すでに時計型のデバイスやスマートフォンがその役目を果たしている。しかし、健康の指標として欠かせない血液に含まれる成分の変動などをモニタリングする技術は、CGMやFGMと呼ばれる皮下間質液のグルコース濃度を測定する方法がようやく実用化された段階であり、このような化学センサは、今後さらなる技術革新が必要である。化学センサの中でも、バイオセンサと呼ばれる、生物の「分子を見分ける力」を利用するセンサは、小型かつ簡便に高感度検出が可能なデバイスとして、デジタルヘルスの発展に大きく貢献することが期待される。
 そこで本セミナーでは、デジタルヘルスでの利用を志向した各種バイオセンサ・バイオセンシングの研究開発について、バイオセンサの基礎から最先端のセンシング技術やICTとの融合についてまでの解説を行う。さらに、講師が運営に深くかかわったCOI東北拠点「さりげないセンシングと日常人間ドック」プロジェクトの取り組みの事例を紹介する。
 本セミナーを通じて、この新たな世界的経済成長分野である「デジタルヘルス」に現在不足しているものは何で、今後どう参入してゆくべきなのか、考える機会となれば幸いである。

○受講対象:
 デジタルヘルスビジネスに興味がある方、小型医療機器開発に関心のある方、ウェアラブルセンサ開発に携わっている方、バイオセンサとは何か知りたい方、等

○受講後、習得できること:
 バイオセンサの原理に関する基礎知識、バイオセンサの研究開発動向、デジタルヘルスビジネスでの各種センサの利用実例、デジタルヘルスの今後の展望

セミナー内容

1. デジタルヘルスとバイオセンサ
 1) デジタルヘルスの現状
  a) デジタルヘルスビジネスでの各種センサの利用実例
  b) デジタルヘルスビジネスでのバイオセンサ利用の見通し
 2) デジタルヘルスへの産学官連携の先駆的な取り組み
  (COI東北拠点の「さりげないセンシングと日常人間ドック」の取り組みの事例紹介)

2.バイオセンサの基礎・原理とその特徴
 1) バイオセンサ
  a) 世界初のバイオセンサ
  b) バイオセンサの原理
  c) バイオセンサでできること
 2) 身の回りのバイオセンサ
  a) 抗原検査キットの原理
  b) 自己血糖測定装置の原理
 3) バイオセンサの特徴・性能
  a) 測定可能なターゲットとは
  b) バイオセンサの使用条件
  c) バイオセンサの性能と影響因子

3.デジタルヘルスを志向したバイオセンサ開発に必要な技術
 1) バイオレセプタ
  a) 酵素
  b) 抗体
  c) アプタマー
  d) 分子インプリンティング
  e) DNA
  f) 脂質膜(感覚センサ)
  g) 微生物
  h) 細胞(Whole cell)
 2) トランスデューサー
  a) 電極
  b) 光センサ(発色・蛍光・発光・表面プラズモン)
  c) 質量センサ(圧電素子・磁歪素子)
  d) その他(磁界センサ・他)
 3) バイオレセプタのセンサへの固定化
  a) 吸着法
  b) 共有結合法
  c) 包括法
 4)給電システムとの融合
  a) 無線給電
  b) バイオ発電
  c) 圧電・磁歪による発電
  d) その他(ハイブリッド型・他)
 5) 通信との融合
  a) スマートフォンとの連動
  b) 微小半導体回路内蔵
  c) 無線給電との連動

4. 電気化学測定
 1) 概要
  a) 電気化学とは
  b) なぜ電気化学+バイオセンサなのか
  c) 電気化学バイオセンサの原理
 2) 測定法
  a) 電流測定法(アンペロメトリ・ボルタンメトリ)
  b) 電圧測定法(ポテンショメトリ)
  c) 抵抗測定法(コンダクトメトリ・インピーダンスメトリ)
  d) その他(FET・ナノポア・電気化学発光)
 3) 測定装置・電極・セル
  a) ポテンショスタット回路
  b) 作用電極(カーボン電極・金電極・白金電極・その他)の特徴と選び方
  c) 参照電極(標準水素電極・Ag/AgCl電極・その他)の性質と作製法
  d) 対極の役割と選び方
  e) 微小電極の特徴と作製法
  f) チップ型電極の特徴と作製法
  g) 電解質の役割と選び方

5.バイオセンサの技術動向・開発研究事例
 1) 世界の動向
  a) 連続血糖測定
  b) ウェアラブルセンサ
  c) ペーパーベースバイオセンサ
  d) 発電機能を持つバイオセンサ
  e) 通信機能一体型バイオセンサ
 2) 講師の研究事例
  a) 抗原抗体法の超高感度化
  b) エンドトキシンセンサ
  c) 適度な運動をモニタリングする汗のセンサ
  d) 尿タンパクを自動で数値化できるセンサ
  e) 磁歪センサによるウィルス検出
  f) バイオイメージングや食品用センサへの展開

  <質疑応答>

企業情報

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  • 住所東京都品川区大崎3-6-4 トキワビル3階
  • TEL03-5740-8755 / FAX 03-5740-8766
  • URLhttps://johokiko.co.jp/

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