開催日 | 2025年3月17日(月) |
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開催地 | Web |
☆高品質なデータを取得し、より良い実験研究につなげるためのコツとノウハウ!
☆本講座では、メタボローム測定技術や研究事例紹介に始まり、
MetaboAnalystを用いたデータ解析実演・具体的な留意事項等に至るまで!
☆はじめて学ぶ方にも理解しやすいよう、やさしく解説いたします!
【テーマ名】
メタボローム解析技術の基礎と具体的なデータ解釈・設計方法
~具体的な成功例・失敗例から学ぶ研究のデザイン・実際のデータ解析のデモとその解釈方法を紹介~
【講師】
慶應義塾大学 先端生命科学研究所
政策・メディア研究科 教授
博士(学術、歯学)
杉本昌弘 氏
【学歴】
2000年 早稲田大学大学院 理工学研究科 機械工学専攻 工学修士 取得
2005年 慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 博士(学術)取得
2013年 神奈川歯科大学大学院 博士(歯学)取得
【職歴】
2000年~2010年 三菱スペース・ソフトウェア株式会社
2010年 慶應義塾大学 政策・メディア研究科 特別研究講師
2011年4月~2013年3月 京都大学大学院 医学研究科 メディカルイノベーションセンター悪性制御研究所 特定講師
2017年 慶應義塾大学 政策・メディア研究科 特任教授
2017年~2022年 東京医科大学 医学総合研究所 教授
2023年 慶應義塾大学 政策・メディア研究科 教授
【専門および得意な分野・研究】
・メタボロミクス
・バイオインフォマティクス
・システムズ・バイオロジー
【本テーマ関連学協会での活動】
・日本オミックス医学会
・Metabolomics Society
・日本バイオインフォマティクス学会
・日本分子生物学会
・歯科基礎医学会
・日本膵癌学会
・日本癌学会
・日本乳癌学会
【日時(オンライン配信)】
2025年3月17日(月) 13:00-17:00
【受講料】
●見逃し視聴なし:1名41,800円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき30,800円
●見逃し視聴あり:1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円
※詳細な内容やお申込み要領等は、下段「セミナーホームページを見る」をご参照ください。
【セミナーの内容】
■講座のポイント
メタボローム解析は複数の代謝物を同時に分析でき、多くの分野で利用されていますが、技術的な課題も多く、何でも測定できるわけではありません。各測定方法の特性やデータのクセを理解することで、わずかな工夫で高品質なデータを得ることが可能です。
本講座は初心者向けに、(1)実験計画の設計ポイント、(2)データ解釈のコツを実例とともに解説し、さらに、Web上のフリーツールを用いた解析手法をステップバイステップで紹介します。上級者が感覚的に使っているノウハウとコツを知って頂き、実際の解析に活用ください。
■受講後、習得できること
・メタボローム解析の基礎的な技術が理解でき、実験計画の設計ができるようになる
・メタボロームを利用した論文の信頼性を読み取れるようになる
・メタボローム分野で利用される標準的なデータ解析(Clustering, Heatmap, Volcano plot, PCA, PLS-DA, FDRによる擬陽性対策, ROC解析、Pathway解析、Enrichment解析、データのノーマライズ処理等)等をマウス数クリックだけで実施できるようにする。
■講演中のキーワード
・メタボローム
・メタボロミクス
・バイオマーカー
・MetaboAnalyst
・多変量解析
■講演プログラム
1. メタボロームの測定技術
1.1 分離装置+質量分析装置の原理は?
1.2 各装置をどのように使い分ければよいか?
2. メタボロームの研究例の紹介
2.1 設計・測定・データ解析・解釈が分かる一連の研究事例の紹介
3. メタボロームのデータに関する詳細
3.1 測定データの構造は?
3.2 データ処理の仕組みは?
4. MetaboAnalyst(Web上のフリーツール)を用いたデータ解析のデモと解釈方法の紹介
4.1 論文でよく見る図の意味は?
4.2 マウス数クリックでできる簡単データ解析の紹介
4.3 データの概要を俯瞰する:クラスタリングとヒートマップ
4.4 メタボローム独自の統計方法:論文投稿へのお作法
4.5 外れ値と想定していなかった群の探索するには?
4.6 多変量解析で設計した群をわけている物質を探すには?
4.7 代謝経路単位でデータを解釈するには?
5. 成功事例と失敗事例から学ぶ比較デザイン
5.1 論文の実例から、どのようにデータ解析を設計したか?
5.2 観測できた代謝物の変動は、本当に意味がある変動か?
5.3 データに記載されてきた物質名は正しいか?
5.4 多変量解析の結果は再現性が得られない?
5.5 同じサンプルを測定しているのに値が違う?
5.6 未知物質を解析するには?
6. おわりに
7. 質疑応答