開催日 | 2024年11月22日(金) |
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開催地 | Web |
☆本講座では、以下のようなキーワードを軸にポイントを丁寧に解説いたします。
ソフトウェア紹介/量子化学計算の手順/構造最適化/振動状態や電子励起状態解析/
計算方法や基底関数の選び方/分子間相互作用解析/化学反応の反応速度予測etc。
☆お申込み後、事前リクエスト(質問や含めて欲しい内容)も承っております!
【テーマ名】
実践形式で学ぶ!量子化学計算の基礎セミナー【実演・演習付き】
~後日の復習にも最適な「配布資料(随時更新のオンラインURL)」付~
【講師】
千葉工業大学
工学部 応用化学科
教授 博士(理学)
山本典史 氏
【学歴】
1999年 3月 九州大学 理学部 化学科 卒業 学士(理学)
2001年 3月 九州大学 理学部 理学研究科 分子科学専攻 修了 修士(理学)
2004年 3月 九州大学 大学院 総合理工学研究科 量子プロセス理工学専攻 修了 博士(理学)
【職歴】
2004年 4月 東京大学 大学院 総合文化研究科 日本学術振興会 特別研究員(PD)
2007年 4月 岐阜大学 人獣感染防御研究センター 計算創薬研究分野 助教
2010年 7月 名古屋大学 大学院 情報科学研究科 特任助教
2012年 4月 千葉工業大学 工学部 生命環境科学科 助教
2016年 4月 千葉工業大学 工学部 応用化学科 准教授
2022年 4月 千葉工業大学 工学部 応用化学科 教授
【専門および得意な分野・研究】
・計算化学
・量子化学
・分子シミュレーション
【本テーマ関連学協会での活動】
・日本化学会
・分子科学会
・日本コンピュータ化学会
・日本生物物理学会
・CBI学会
【日時(オンライン配信)】
2024年11月22日(金) 10:30-16:30
【受講料】
●見逃し視聴なし:1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円
●見逃し視聴あり:1名52,800円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき41,800円
※詳細な内容やお申込み要領等は、下段「セミナーホームページを見る」をご参照ください。
【セミナーの内容】
■講座のポイント
このセミナーでは、初めて量子化学計算に取り組もうとする方が、基本的な知識と実践的な技術についての理解を深めることで、量子化学計算ツールを使い始めるためのしっかりとした足場を築くことを目指します。具体的には、量子化学計算の概要や主要な計算方法などの学びと、代表的な量子化学計算ツールであるGaussianの実践的なデモンストレーションを組み合わせることで、有機化合物の化学的性質を理論的に解析するための知識と技術を身につけることを目指します。
また、このセミナーでは、事前に資料をオンラインで共有することで、参加者が自身のペースで学びの内容を学習できるようにします。さらに、事前に質問を受け付けることで、当日はこれらに答えながら、具体的なソフトウェアの操作方法を実演します。このような学びの工夫をすることで、一方向的なセミナーに終わるのではなく、参加者の興味関心に合わせた学習体験を提供することができればと思っています。
■受講後、習得できること
・研究開発の効率化:
量子化学計算を活用すると、実験前の事前検討や理論的な予測が可能となることで、実験に必要な時間・資源を節約し、研究開発のサイクルを効率化することができます。
・解析能力の高度化:
量子化学計算の解析結果に基づいて、化学反応や励起状態などにおける分子の複雑なふるまいを読み解くための基本的な知識とスキルを習得することができます。
・最新技術への対応:
量子化学計算は化学分野における研究開発の重要なツールとなっており、その基本を学ぶことで、最先端の研究・開発に対応する力を身につけることができます。
■講演中のキーワード
・計算化学
・分子シミュレーション
・Gaussian
・GAMESS
・WebMO
■プログラム項目
1. はじめに
2. 量子化学計算とは?
(ア)量子化学計算を使うと何ができる?
(イ)量子化学計算では何ができない?
(ウ)他の分子シミュレーション手法との比較
(エ)実演:量子化学計算を体験できる Web アプリ
3. 量子化学計算の代表的なソフトウェア
(ア)業界標準の Gaussian
(イ)Gaussian の入力ファイル
(ウ)無料で使える GAMESS-US
(エ)GAMESS-US の入力ファイル
(オ)他のソフトウェアとの比較
(カ)実演:Gaussian や GAMESS-US を便利に使える Web アプリ
4. 量子化学計算の基本的な手順
(ア)分子の電荷とは?
(イ)分子のスピン多重度とは?
(ウ)分子の初期配置とは?
(エ)計算方法とは?
(オ)基底関数とは?
(カ)実演:Gaussian で量子化学計算を実行する
5. 量子化学計算で分子の安定構造を探索する
(ア)分子の安定構造とは?
(イ)安定構造を求めるための方法
(ウ)複数の安定構造がある場合
(エ)最安定構造とは?
(オ)実演:Gaussian を用いて分子の安定構造を探索する
6. 量子化学計算で分子の振動状態を解析する
(ア)分子振動とは?
(イ)赤外吸収スペクトルとは?
(ウ)振動解析の計算手順
(エ)実演:Gaussian を用いて分子の振動状態を解析する
7. 量子化学計算で分子の電子励起状態を解析する
(ア)光の吸収とは?
(イ)分子の吸光・発光と電子基底・励起状態
(ウ)励起状態の計算方法
(エ)実演:Gaussian を用いて分子の電子励起状態を解析する
8. 計算方法や基底関数を適切に選ぶ
(ア)計算方法の種類
(イ)基底関数の種類
9. 量子化学計算を用いて分子間の相互作用を解析する
(ア)分子間相互作用とは?
(イ)分子間相互作用の解析方法
(ウ)実演:Gaussian を用いて分子間の相互作用を解析する
10. 量子化学計算を用いて化学反応の反応速度を予測する
(ア)反応速度を決めるのは?
(イ)分子の遷移状態とは?
(ウ)実演:Gaussian を用いて分子の遷移状態を探索する
(エ)振動解析に基づいた熱力学量の見積もり
(オ)Gaussian を用いて熱力学補正を行う
(カ)溶媒効果とは?
(キ)実演:Gaussian を用いて溶媒効果を解析する
11. さいごに
12. 質疑応答