株式会社R&D支援センター

現場の視点で考える効果的な洗浄バリデーションのポイントと継続的な検証

2025/10/08

開催日 2025年11月17日(月)
開催地 Web

【開催日時】
2025年11月17日(月) 10:30~16:30

【講師】
(株)リボミック 品質保証責任者 薬学博士 宮嶋 勝春 氏

《専門》
 製剤開発 (内服固形製剤、DDS製剤など)
 製剤の技術移管
 医薬品製造工場におけるGMP及び査察対応

《略歴》
 1979年4月〜2000年2月 ゼリア新薬工業(株) 製剤研究所/中央研究所
           (医療用医薬品、OTC製品の製剤開発)
 1983年2月〜1985年10月 米国Utah大学薬学部留学 (経皮吸収製剤の研究)
 2000年3月〜2006年3月 テルモ(株) 研究開発センター (リポソーム製剤の開発と技術移管)
 2006年4月〜2008年7月 奥羽大学 薬学部 (製剤学、物理薬剤学担当)
 2008年8月〜2016年5月 武州製薬(株) 製造技術部/EHS部 部長
  (技術移管、ProcessValidation、査察対応)
 2016年6月〜2017年5月 一般社団法人 製剤機械技術学会 (JSPME) 事務局長
 2017年6月〜2021年6月 ナノキャリア(株) 研究部 部長
 2021年7月〜2023年6月 ナノキャリア(株) 取締役 (監査等委員)
 2023年7月〜2024年 NANO MRNA(株) (旧 ナノキャリア (株) ) 顧問
 2024年〜 PURMX Therapeutics, Inc. シニアダイレクター
 2024年5月~2024年12月PURMX Therapeutics, Inc. シニアダイレクター
 2025年1月~ (株)リボミック 品質保証責任者

【価格】
 非会員:  55,000円 (本体価格:50,000円) 会員:  49,500円 (本体価格:45,000円)
 会員(案内)登録していただいた場合、通常1名様申込で55,000円(税込)から
 ・1名で申込の場合、49,500円(税込)へ割引になります。
 ・2名同時申込で両名とも会員登録をしていただいた場合、計55,000円(2人目無料)です。

【趣旨】

 それは、品質リスクマネジメントとQuality by Design(QbD)に基づいたプロセス開発・バリデーションという言葉で表すことができる。
 そして、それに伴い洗浄バリデーションに対する取り組みにも変化が求められている。
 特に、洗浄バリデーションの中で検討しなければならないことは数多く存在し、そこでの失敗を防ぐためには、GMPの基本、そして洗浄バリデーションの要件をしっかりと理解して、自社に適した方針作成が求められている。

 本セミナーでは、最新のバリデーション、そして品質保証の考え方、そして洗浄バリデーションにおいて検討すべき項目やその留意点、規制当局による査察時の指摘事項などを紹介するとともに、特にワーストケースの考え方・残留限度設定手順(特に毒性データに基づく設定)・ホールドタイムの設定方法・目視確認の有効性評価などの課題に対して理解を深めるとともに、適切な対応を図るための基礎的な知識を提供する。

【プログラム】

 1.はじめに
  1.1 医薬品の品質保証の歴史 -GMPとValidation-
  1.2 あらたな品質保証へ‐数値からStoryへ-
  1.3 洗浄バリデーションの歴史
  1.4 回収事例にみる洗浄バリデーションのポイント

 2.規制文書が求める洗浄と洗浄バリデーションのポイント
  2.1 JGMPにおける洗浄バリデーション
  2.2 EU GMPにおける洗浄バリデーション
  2.3 cGMP における洗浄バリデーション
  2.4 ASTM Internationalのガイド(E3106-18)における洗浄バリデーション
  2.5 Destin LeBlanc's cleaning validation memos

 3.洗浄バリデーションを実施するために必要となる文書
  3.1 バリデーションマスタープランとは
  3.2 マスタープラン作成上の留意点
   - 洗浄バリデーションマスタープランに記載すべき事項
   - 洗浄バリデーションマスタープランと洗浄手順書の関係
   - マスターバッチレコードと洗浄記録
   - Logbook記載上のポイント

 4.洗浄バリデーションにおける検討事項
  4.1 洗浄バリデーションの評価対象
  4.2 洗浄方法(マニュアル洗浄、CIP、SIP)
   - マニュアル洗浄、CIP、SIP
   - 専用部品と共用部品
  4.3 ワーストケースに基づく洗浄バリデーションへの取り組み
   - ワーストケースとは何か
   - ワーストケース設定上の注意点
   - ワーストケースに基づいたバリデーション
  4.4 ダーティホールドタイムとクリーンホールドタイム‐何を評価すべきか‐
   - ダーティホールドタイムの設定方法
   - クリーンホールドタイムの設定
  4.5 残留限度値の設定の考え方
   - 10ppm、0.1%、に科学的な根拠はあるか
    ・ 具体的な計算事例
    ・ 共有表面積の考え方
   - 毒性に基づいた基準‐90%の薬物で限度値が高くなる?‐
   - 目視基準をバリデーション時の残留性評価に利用できるか?
  4.6 サンプリングの留意点
   - Swab法か、Rinse法か
   - 回収率は、何%が求められるのか
   - 分析方法の選択 ‐TOCでの評価は可能か‐
  4.7 キャンペーン生産への対応

 5.作業者の教育訓練時の留意点
  5.1 洗浄作業者の適格性確認
  5.2 目視検査員の適格性確認 ‐
   - 限度値評価のための適格性
   - 洗浄終了時の確認のための適格性‐Dirty or Clean‐

 6.査察時に留意すべき事項
  6.1 査察手順
  6.2 準備すべき文書
  6.3 回答者が留意すべき事項
  6.4 指摘事項の具体例

 7. ライフサイクルを通した洗浄バリデーション
  7.1 Continued Process Verification(CPV)への対応
  7.2 製品品質の照査とCPVの違いとは何か

 8. 参加者からの質問への回答‐過去のセミナーでの質問に対する回答‐
  (例)限度値の計算結果が検出限界以下となった場合にどうするか?

 9. まとめ

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