| 開催日 | 2025年11月28日(金) |
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| 開催地 | 東京都 |
■講師
国立健康危機管理研究機構 (旧:国立国際医療研究センター) 臨床研究センター
特任研究員 三浦 哲男 氏
【略歴】
国立健康危機管理研究機構(旧:国立国際医療研究センター) 臨床研究センター 特任研究員
大手外資系医薬品および国内医療機器企業で、主に医療機器や臨床検査分野における製品・事業開発マネージャーを務め、20品目以上の新規検査項目の開発ならびに10項目以上の新規保険収載も担当した。また、国内外企業との共同開発や販売などの事業提携の経験を数多く持つ。製品開発を通じて感染症や免疫、循環器病、代謝学、生殖医療、検査医学などの医学全般に及ぶ知識を、治験やマーケティング活動を通じて医療現場の情報を有する。
定年退職後は、国立国際医療研究センター(現:国立健康危機管理研究機構)で上級研究員として入職し、医薬品や医療機器を対象としたアフリカ・ASEANでの国際共同臨床研究事業の開発や臨床試験を担当。また、医工連携事業の一環として、企業に対する臨床部門や関連学会との連携による薬事およびWHO PQ申請、ガイドライン収載などの出口戦略を見据えた製品開発の指導や支援も行っている。
■受講対象・レベル
・臨床検体検査市場への新規参入企業の担当者
・診断薬事業企画担当者、プロダクトマネージャー、学術/臨床試験担当者、販促企画プロモーター
・製品開発者、薬事担当者/保険適用希望書の作成者など
■趣旨
新たな検査項目や検査システムの開発から販促までを含むマーケティング戦略の策定および実行に不可欠な情報である医療環境や水準、薬事規制、既存/競合製品、顕在/潜在的顧客要求事項などは、国や地域、更には施設毎によって異なるため、単に感度・特異度が高く、測定時間が短いだけでは、市場に普及させることは難しい。しかし、上記情報を用いた国内や海外市場におけるマーケティング戦略策定の手法や手順、留意点などは基本的に同じである。
また、多くの場合、新たな検出技術や新規検出物質の情報を有することから始まる新製品の開発や事業化は、①開発導入型と②市場創造型の2つに大別される。
今回のセミナーでは、単なるマーケティングに関わる教科書的な知識の紹介を目標とはせず、臨床検体検査製品の開発から販促までに必要な基本事項や有用なマーケティング手法などを確認し、新製品のみならず既存製品においても実践できるマーケティング戦略の策定方法と手順、策定に必要な基本情報や知識、手順、留意点などを、実例紹介や事例検討を交えながら習得を目指す。
■プログラム
1.臨床検体検査市場におけるマーケティング戦略
・IVD製品事業におけるマーケティング分析
・IVD製品の特性と臨床からの要求事項
・IVD製品導入の市場価値と多様な事業モデル
・事業化計画・戦略策定の2方向性
・保険適用を含む製品開発導入構想から販売促進までの各種戦略
・有用なマーケティング法則とツール
・IVDマーケティング戦略立案に必要な基本情報
診療報酬、保険適用、臨床試験、他
・IVD検査の変革と今後の市場動向予測
・国際展開に向けた確認および留意事項
2.各種戦略および活動計画の策定手順と留意点
1) 製品開発導入構想(ビジョン)
2) 調査・分析による顕在/潜在的市場要求の確認
3) 要求/基本仕様の決定と製品開発計画の策定
4) 検討:ポジショニングと臨床的意義の確立
5) 各種保険適用方法(国内)と薬事戦略
6) 検討:事業モデルの構築と市場におけるプレゼンスの確立
7) 多様な製品販促戦略・戦術
3.総括:マーケティング戦略策定のポイントと成功・失敗要因

