開催日 | 2024年8月22日(木) |
---|---|
開催地 | Web |
■講師
有限責任監査法人トーマツ
廣元 健一 氏
《ご経歴》
・薬学部卒業後、薬系技官として厚生労働省での約10年間の勤務を経た後、公認会計士取得。現職に至る。
・トーマツ入所後は、会計士として製薬会社等事業会社の会計監査、大規模医療機関グループの会計監査、傘下病院の内部統制支援等経営管理強化を支援。
・他方、前職で培った知見・人脈を活かし、製薬会社や厚生労働省に対する薬事関連のアドバイザリーにも従事。
■受講対象・レベル
製薬業界関係者、医療関係者
■必要な予備知識
薬事制度や薬価制度の基礎知識がある方が望ましい。
■習得できる知識
バイオシミラー、バイオセイム、外挿、2024年度診療報酬改定(バイオ後続品使用体制加算、バイオ後続品導入初期加算、長期収載品に対する選定療養等)
■趣旨
バイオ医薬品は、従来の医薬品では十分な治療を行うことができなかった疾患への治療効果が期待される革新的な薬剤であるがその薬価は非常に高額である。一方、バイオシミラーはバイオ医薬品の後続品であり、先行品と同等/同質の品質、安全性等が担保されつつ、薬価が抑えられるメリットがある。
昨今の医療費の増加に対する削減策の一つである後発医薬品の使用割合は目標値の80%を概ね達成しており、ポスト80%の戦略としてバイオシミラーの使用促進の機運は高まってきている。政府はバイオシミラーの使用促進策として、2020年度の診療報酬改定において、「バイオ後続品導入初期加算」という初めてのバイオシミラーに係る診療報酬を創設し、その後の診療報酬改定により対象薬剤が拡充されてきている。また、2023年にバイオシミラーに係る新たな目標値が設定されたことに伴い、2024年度の診療報酬改定において、「バイオ後続品使用体制加算」というバイオシミラーに係る新たな診療報酬が導入された。
本セミナーでは、これまでの診療報酬改定から見える政府のバイオシミラーの普及促進について紹介するとともに、骨太の方針2025を踏まえた今後の展開について考察する。
■プログラム 1.バイオシミラーの薬価算定と薬事承認
①バイオシミラーとは
②バイオシミラーと外挿
③バイオシミラーとバイオセイムの違い 2.バイオシミラーの診療報酬評価
①後発医薬品の使用促進とバイオシミラー
②バイオ後続品導入初期加算
③バイオシミラーに係る新たな目標値 3.2024年診療報酬改定
①2024年診療報酬改定の概要
②2024年診療報酬改定におけるバイオシミラーの位置づけ
③骨太の方針2025から見える今後の展開