株式会社R&D支援センター

脂質ナノ粒子を用いた核酸・遺伝子送達技術の基礎と応用

2024/05/02

開催日 2024年7月25日(木)
開催地 Web

開催日時
2024年07月25日(木) 12:30~16:30

講師
静岡県公立大学法人 静岡県立大学 浅井 知浩 氏

《専門》
薬物送達学

《略歴》
平成9年3月 静岡県立大学薬学部薬学科卒業
平成11年4月 日本学術振興会特別研究員DC1
平成14年3月 静岡県立大学大学院薬学研究科製薬学専攻博士後期課程修了
平成14年4月 三菱ウェルファーマ株式会社製薬研究所・研究員
平成16年2月 静岡県立大学薬学部、大学院薬学研究院・講師
平成17年10月-12月 University of North Carolina・Visiting Scholar
平成23年7月- University of North Carolina・Visiting Scholar
平成24年6月
平成25年4月 静岡県立大学薬学部、大学院薬学研究院・准教授
平成30年4月-現在 静岡県立大学薬学部、大学院薬学研究院・教授
令和3年11月-現在 Luna RD株式会社・取締役CTO
《活動等》
日本薬学会(代議員)、日本DDS学会(評議員)、日本薬剤学会(代議員)、日本核酸医薬学会(評議員)、日本薬物動態学会(DIS委員)、日本生化学会、静岡DDS研究会(幹事)

習得できる知識
・リポソーム及び脂質ナノ粒子(LNP)の基礎と応用に関する知識を習得できる。
・実用化に至ったリポソーム製剤及びLNP製剤の設計に関する知識を習得できる。
・LNP技術を用いた核酸医薬品及びmRNAワクチンの開発に関する知識を習得できる。

趣旨
 脂質ナノ粒子(lipid nanoparticle: LNP)技術やRNA技術の進展により、RNA干渉薬「オンパットロ®」やcoronavirus disease 2019に対するmRNAワクチン「スパイクバックス®」、「コミナティ®」等が実用化に至った。1961年にAlec D. Bangham博士によってリポソームが発見されて以来、脂質で構成される微粒子の研究は大きな発展を遂げ、先端医療に貢献してきた。本セミナーでは、最初に脂質膜やリポソームの基礎について解説した後、リポソームを用いたドラッグデリバリーシステム(DDS)技術について概説する。そのうえでLNP技術を用いた核酸デリバリーシステムについて解説し、LNP製剤の設計に関して理解が深まるように話を展開する。また承認に至ったリポソーム製剤およびLNP製剤を例に挙げて製剤設計のポイントを概説する。原著論文や学会発表では伝わりにくい製剤設計のディテールについても紹介する。近年の基礎研究成果に基づき、核酸LNP製剤の今後の展望についても述べる。
プログラム  1.脂質膜およびリポソームの基礎
  1-1 脂質の構造
  1-2 脂質二重膜の構造
  1-3 リポソームの分類
  1-4 リポソームの調製方法
  1-5 リポソームの物理化学的性質  2.リポソーム製剤の基礎
  2-1 リポソームの体内動態
  2-2 標的組織へのターゲティング
  2-3 リポソームの腫瘍集積性
  2-4 リポソームに対する免疫応答  3.実用化されたリポソーム製剤
  3-1 リポソーム医薬品の概要
  3-2 リポソーム医薬品の製剤設計
  3-3 リポソーム製剤の物性、安全性、および有効性の評価  4.脂質ナノ粒子(LNP)の基礎
  4-1 LNPを構成する脂質
  4-2 LNPの調製法
  4-3 LNPの製剤評価  5.LNPを用いた核酸医薬品の開発
  5-1 核酸とDDS
  5-2 LNP製剤の設計
  5-3 LNPを用いた核酸デリバリーの評価
  5-4 核酸LNP製剤の治療応用
  5-5 核酸医薬品の課題と将来展望  6.LNPを用いたmRNAワクチンの開発
  6-1 LNPを用いたmRNAワクチンの概要
  6-2 LNP製剤の設計
  6-3 LNPを用いたmRNAデリバリーの評価
  6-4 mRNAワクチンの開発
  6-5 mRNAワクチンの課題と将来展望
 

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