開催日 | 2022年12月9日(金) |
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開催地 | Web |
【Live配信セミナー】
医薬品のための、凍結乾燥プロセスの
メカニズム・必須知識・最適化の考え方
★乾燥原理や品質変化を正しく学ぼう!
★高度な品質保持,プロセス最適化を実現させるポイント!
■ 開催要領
日時:2022年12月9日(金) 10:30~16:30
会場:Zoomを利用したLive配信 ※会場での講義は行いません
Live配信セミナーの接続確認・受講手順は「こちら」をご確認下さい。
聴講料:1名につき55,000円(消費税込、資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき49,500円〕
〔大学、公的機関、医療機関の方には割引制度があります。詳しくは上部の「アカデミック価格」をご覧下さい〕
■ プログラム
【講座趣旨】フリーズドライ(凍結乾燥)とは一旦凍結した試料を昇華によって脱水することを特徴とする乾燥手法です.品質の保持に最も優れた乾燥方法として知られており,抗がん剤,抗生物質,ワクチンなどの注射剤などの製造手法としてその利用はますます拡大することが見込まれています.その反面,オペレーションやコストの点で課題も多く,高度な品質の保持,プロセスの最適化が常に求められます.
そのためには乾燥原理や品質変化と関わる複雑な現象を正しく理解することが求められます.
本講座では乾燥に関わる化学工学的な理解について概説し,凍結および乾燥工程で起こる現象,品質を決定する因子などについて理解を
深めていただきます.また,乾燥の進行速度がどのように決定しているかといった説明を通じ,適切な凍結乾燥操作を実施するために必須の基礎知識を習得してもらいます.
【講演内容】
1.凍結乾燥プロセスの概説
・凍結乾燥とは
・工程フロー
・装置概要
・凍結乾燥装置内での水の動き
・凍結乾燥製品の性質
2.凍結乾燥過程で起こる現象
・凍結過程で起こる現象
・乾燥過程で起こる現象
・凍結乾燥過程の温度チャート
・凍結乾燥過程におけるコラプス発生
・ミクロなコラプス発生の評価
3.凍結現象の基礎
・過冷却現象と過冷却解除
・二成分溶液の固液相平衡
・氷晶のパターン形成
・凍結濃縮相の緩和・オストワルドライプニング
(アニーリング)
・氷晶サイズの推算・分布
4.乾燥の基礎理論(熱と物質の同時移動)
・伝熱方程式・拡散方程式
・定常状態
・境膜内伝熱係数と物質移動係数
・放射伝熱
・蒸発速度と湿球温度
・乾燥特性曲線
・定率乾燥期間と減率乾燥期間
5.凍結乾燥モデルと数学的扱い方
・凍結乾燥の基礎理論
・凍結乾燥の数学的取り扱い
・棚板式バイアル凍結乾燥モデル
・モデルの計算法
・シミュレーションの実施例
6.凍結乾燥の実施と品質
・製品品質の変化と関わる現象
・品質安定化の考え方
・品質劣化要因(凍結過程)
・品質劣化要因(乾燥過程)
・保護物質の役割と選定
・復水性・再水和特性の保持
・吸湿のメカニズムと湿度管理