開催日 | 2025年7月17日(木) |
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開催地 | Web |
☆本講座では、以下のようなキーワードを軸にポイントを解説いたします!
・マイクロ/ナノカプセルの機能, 構造・形状・粒径, 機能評価, 調整装置の最適操作法等。
・懸濁重合法, ミニエマルション重合法, 液中乾燥法, ヘテロ凝集ほか、各種調製法。
・食品, 医薬品, 自己修復材, 潜熱蓄熱材, 農薬分野等、製品応用展開のポイント。
・カプセル化法の併用実施例(ハイブリッドシェルマイクロ/ナノカプセル)
・最近の調製例(3Dプリンター用ゲル粒子,生分解性素材, バイオフィルム等)
☆詳細は下段のプログラム内容等をご参照ください!
【テーマ名】
マイクロ/ナノカプセル技術の基礎と調製法・評価法・応用の最新研究動向
~調製に必要な装置・分散系調製法等の基礎から応用分野ごとの研究開発動向まで~
【講師】
新潟大学
自然科学系 名誉教授
工学博士
田中 眞人 氏
【経歴】
1974年 新潟大学 工学部 講師
1981年 工学博士
1982年 新潟大学 助教授
1988年 新潟大学 教授
【専門および得意な分野・研究】
・懸濁重合におけるポリマービーズ粒径制御
・複合微粒子調製
・分散系の科学
・マイクロ/ナノカプセル調製
【本テーマ関連学協会での活動】
・化学工学
・高分子学会
・粉体工学
・日本食品科学工学会
・色材協会
【開催日時(オンライン配信)】
2025年7月17日(木) 10:30-16:30
【受講料】
●見逃し視聴なし:1名50,600円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき39,600円
●見逃し視聴あり:1名56,100円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき45,100円
※詳細な内容やお申込み要領等は、下段「セミナーホームページを見る」をご参照ください。
【セミナーの内容】
■講座のポイント
各種製品への高付加価値付与の可能性を秘めているマイクロ/ナノカプセルはこれまでにも多くの分野で応用されてきたが、なおかつ新規機能を発現するマイクロ/ナノカプセルの精力的な開発と応用が試みられている。
本講では、マイクロ/ナノカプセルの基礎(機能・構造・粒径・形状・機能評価・調製法のイロハ)を詳細に説明するとともに、マイクロ/ナノカプセル調製の基礎となる分散系の生成法や高機能化を目指した各種調製装置の最適操作法・粒径制御法についても説明する。そして、それぞれの応用分野におけるマイクロ/ナノカプセルの応用の現状と、マイクロ/ナノカプセル調製の考え方・調製のポイントを詳述するとともに、最近の研究例を紹介する。
■受講後、習得できること
・マイクロ/ナノカプセルの基礎的事項
・マイクロ/ナノカプセルの調製に必要な事前情報
・各分野におけるマイクロ/ナノカプセルの応用例と調製の留意点
・生分解性素材によるマイクロ/ナノカプセル調製例
・最新のマイクロ/ナノカプセルの調製例
■講演中のキーワード
・マイクロ/ナノカプセル
・コアシェル型微粒子・中空微粒子・多孔質複合微粒子
・生分解性マイクロ/ナノカプセル
・ハイブリッドシェルマイクロ/ナノカプセル
・刺激応答性マイクロ/ナノカプセル
■講演プログラム
1. マイクロ/ナノカプセルの基礎
1.1 マイクロ/ナノカプセル化の目的と機能
①保護隔離機能 貯蔵安定性
②徐放制御 刺激応答性
③表面改質 各種物性付与、分散安定性付与、混合・複合化性能付与
1.2 マイクロ/ナノカプセルの種類・構造・形状・粒径
1.3 マイクロ/ナノカプセルの機能評価法
①粒径分布(平均粒径)・形状
②シェル材組成
③内部構造・シェル厚・比表面積
④徐放性・透過係数・機械的強度
⑤含有率・カプセル化効率
1.4 調製装置の種類と最適操作法
①分散系生成装置・カプセル化装置・攪拌槽型反応装置
②粒径制御法(ソフト的制御法・ハード的制御法)
③マイクロリアクター、膜乳化、ジェット流衝突
1.5 調製に必要な事前情報
①マイクロ/ナノカプセルの全体像(粒径、構造等)
②マイクロ/ナノカプセルの機能(保護隔離、徐放制御等)
③シェル材に関する情報(材料種、禁忌材料種、親水・疎水性等)
④コア剤に関する情報(固体・液体・気体、親水・疎水性等)
⑤マイクロ/ナノカプセルの応用環境(粉体・分散系・混合系、温度・機械的圧力等)
2. マイクロ/ナノカプセル調製法のイロハ
(反応系・調製フローチャート・生成カプセルの特長・構造・調製例)
2.1 化学的調製法
①懸濁重合法
②ミニエマルション重合法
③ソープフリー重合法
④界面重縮合法(界面反応法)
⑤液中硬化法(外部ゲル化法・内部ゲル化法)
⑥in-situ重合法
2.2 物理化学的調製法
①液中乾燥法(エマルション法・ダブルエマルション法)
②コアセルベーション法
③ヘテロ凝集法(layer-by-layer法)
④アンチソルベント析出法(乳化・拡散法、Flash anti-solvent precipitation method)
⑤溶融分散冷却法
⑥乾式コーティング法
⑦ピッカリングエマルション利用法
2.3 両調製法の併用(高機能化法)
3. マイクロ/ナノカプセルの製品応用展開のポイント(シェル材種、最適調製プロセス、カプセルの特長等)
①マイクロ/ナノカプセルの構造制御(コアシェル、中空、多孔質)
②食品・医薬品類
③自己修復材
④潜熱蓄熱材
⑤情報記録材
⑥熱発泡剤
⑦農薬分野
4. カプセル化法の併用の実施例(ハイブリッドシェルマイクロ/ナノカプセル)
①ハイブリッドシェル潜熱蓄熱材マイクロカプセルの調製(ピッカリングエマルション +界面重合反応法)
②染料水溶液のカプセル化と徐放性制御(界面重合法 + 懸濁重合法)
③蛍光顔料のカプセル化と疎水性付与(液中乾燥法 + 懸濁重合法)
④親水性粉末のマイクロカプセル化と耐水性付与(液中硬化法 + ヘテロ凝集法)
⑤色材含有マイクロカプセルの調製(相分離法 + 懸濁重合法)
⑥pH・温度応答性
5. 最近の調製例(文献から)
①食品分野における3Dプリンター用ゲル粒子例
②ピッカリングエマルション利用例
③生分解性素材による調製例
④(W/W)エマルション利用例
⑤マイクロ/ナノカプセルを利用したバイオフィルム調製例
⑥その他
6. 質疑応答