株式会社R&D支援センター

医薬品ライセンス契約の実務とデューディリジェンスの考え方及び事業性評価

2024/12/18

開催日 2025年3月28日(金)
開催地 Web

【開催日時】
2025年03月28日(金) 12:30~16:30

【講師】
K&L GATES外国法共同事業法律事務所 カウンセル 桃井 恭祐 氏【元 藤沢薬品工業(株)】

《専門》
専門の法律分野は、①M&A、ジョイントベンチャー、ライセンス等の戦略的投資・提携、②規制関係。過去に関わった産業は、ライフサイエンスとITが最も多い。
《経歴》
東京大学法学部卒業、2000年藤沢薬品工業㈱入社、法務部に配属され国際医薬品ライセンス契約を中心に多数の契約交渉を経験。2004年東京大学法科大学院に入学し、卒業後2007年に新司法試験合格、2008年弁護士登録。国内法律事務所に所属中、2012-3年に米国カリフォルニア州立大学バークレー校ロースクールに留学、LL.M.(法学修士)を取得。シンガポールの法律事務所への出向を経て、2014年楽天㈱に入社。多数の複雑な契約・紛争案件を手掛け、2016年米国系法律事務所に移籍。国内外のライフサイエンス企業に様々な助言をした他、同所主催のライフサイエンスセミナーにて「ライフサイエンス業界におけるM&Aとアライアンス」と題する講演を行った。2019年、全世界に約2000人の弁護士を擁するK&L GATES外国法共同事業法律事務所に参画、東京オフィスにて勤務。

【価格】
 非会員:  49,500円 (本体価格:45,000円) 会員:  46,200円 (本体価格:42,000円)
 会員(案内)登録していただいた場合、通常1名様申込で49,500円(税込)から
 ・1名で申込の場合、46,200円(税込)へ割引になります。
 ・2名同時申込で両名とも会員登録をしていただいた場合、計49,500円(2人目無料)です。

【趣旨】

 講演者は、製薬会社の国際法務部門とグローバル法律事務所におけるライフサイエンス部門双方の勤務経験を持つ弁護士として、医薬品ライセンスの豊富な経験を有しており、関連する法律、契約条項と交渉実務に焦点を当て説明いたします。法律面が主になりますが、ライセンス許諾に際するデューディリジェンスの内容についても、適宜言及します。
 また、企業がライセンスを許諾し、または許諾を受けるか否かの判断は、その経営戦略に強く関連します。経営上のいかなる要素に基づいて企業がそのような判断をなしているのかについても言及します。

【プログラム】

 1.はじめに

 2.医薬ライセンスの基礎知識

  2.1 対象
   - 対象
   - 特許権
   - 営業秘密
   - 商標権
   - 薬機法上のデータ保護
  2.2 ライセンス契約~ライセンスストラクチャー~
  2.3 ライセンスフィー

 3.医薬品ライセンスの意思決定
  3.1 医薬品産業の構造
   - 研究開発プロセスの概要
  3.2 医薬品の研究開発に関連する重要なマイルストーン
  3.3 医薬品の製造販売以降のマイルストーン
  3.4 知的財産の保護制度
   - 製品データ
   - 各法律の保護範囲
    ・ 特許法
    ・ 不正競争保護法
    ・ 各法律の保護範囲
  3.5 医薬品業界の環境変化
  3.6 経営資源の配分
  3.7 他のアライアンス手法との優劣
   - 合併・買収
   - JV
   - マイノリティ投資
   - サービス契約・製造委託等
  3.8 その他の考慮要素
   - 対価の合理性
   - 競争法との関係
  3.9 ライセンシングに至る意思決定
   - 主要考慮要素
   - その他の考慮要素

 4.ライセンス交渉における各種契約
  4.1 秘密保持契約
   - 締結の目的・意味
   - 主要条項
   - 各当事者に重要な条項
  4.2 Material Transfer Agreement (MTA)
   - 締結の目的
   - 法的処理方法
   - NDA+α型の留意点
  4.3 Term Sheet/Letter of Intent
  4.4 ライセンス契約(本契約)
   - 意義
   - 主要条項

 5.ライセンス契約(本契約)の概要とポイント
  5.1 前文と各条項
  5.2 ライセンス許諾の範囲
   - 行為
   - 独占性
   - 地域
   - 期間
   - 製品の用途
   - Grant条項(特許権・ノウハウ)
  5.3 対価の支払い
   - フレームワーク
   - ライセンサーの利益獲得方法(収入別)
   - ライセンサーの利益獲得方法(時系列)
   - 一時金(Milestone)
   - ロイヤルティ(Royalty)フレームワーク
   - 会計関連規定(Accounting)
  5.4 特許侵害
   - 典型的なケース
   - 第三者の特許の侵害について
   - 明確に侵害が判明しているもの
   - 侵害の成立が明確化していないもの
   - 第三者による特許権侵害について
  5.5 独禁法上の問題
   - 開発/製造/販売等の権利義務に関連して
  5.6 免責
   - ライセンシーの責任範囲
  5.7 その他~各種リーガル条項
   - 解除・終了(Termination)
   - 期間(Term)
   - 準拠法(Governing Law)
   - 紛争解決(Dispute Resolution)
   - 譲渡(Assignment)

 6.医薬品ライセンスにおけるデューディリジェンス
  6.1 法務デューディリジェンス
  6.2 知財デューディリジェンス
  6.3 対象化合物の科学情報のデューディリジェンス
  6.4 相手方会社に対するデューディリジェンス

 7.ライセンスの事業性評価の考え方
  7.1 定性的評価
  7.2 定量的評価(金銭的評価)
  7.3 定量的評価(金銭以外の指標による評価)

 8.小括
 

企業情報

株式会社R&D支援センター

詳しく見る

TOP