核酸医薬品におけるハイブリダイズに起因する「オフターゲット効果」を評価する方法として、「核酸医薬品の非臨床安全性評価に関するガイドラインについて」では、『ヒトのゲノムDNAやRNA情報を用いたin silico解析、あるいはヒト細胞を用いたin vitro遺伝子発現解析などを用いて評価することが推奨』されています1)(図1)。
遺伝子発現解析には様々な方法がありますが、in silico解析でヒットする「オフターゲット候補遺伝子」は核酸医薬品の配列の長さや許容するミスマッチ、ギャップ及びインサートの数によって数千にのぼることがあり、それらを網羅的に定量評価する方法としてマイクロアレイ解析が注目されています2)。マイクロアレイ解析では一度の測定で網羅的に遺伝子の発現情報を得られるため、オフターゲット候補遺伝子数が非常に多い場合であっても、一度の実験で解析可能です。
CERIが実施するin vitro遺伝子発現解析の特徴は以下の通りです。
● オンターゲット遺伝子が発現し、オフターゲット候補遺伝子数がより多く発現する細胞を提案することが可能です。
● ヒト由来の培養細胞等に核酸医薬品をばく露する実験から実施可能です。
● マイクロアレイやqPCRによる遺伝子発現解析が可能です。
● マイクロアレイによる評価を行う場合、ご要望に応じてマイクロアレイのカスタマイズ(未搭載遺伝子を搭載)を承ります。
● 電気泳動によるエクソンスキッピングの評価も可能です。
● オフターゲット遺伝子の既知の疾患情報の調査にも対応しています。
● 実験条件等打ち合わせ後、試験計画書を作成した上で検索を実施します。
● 使用細胞におけるオフターゲット候補遺伝子の発現の有無、オフターゲット遺伝子のリストを納品します。
● 信頼性基準(薬事法施行規則第43条)での試験実施が可能です。
CERIはin silico解析も実施しています。
是非お問い合わせください。
1) 厚生労働省医薬・生活衛生局 医薬品審査管理課 (令和2年3月30日、薬生薬審発0330第1号), 「核酸医薬品の非臨床安全性評価に関するガイドラインについて」
2) ICH S6対応研究班 (2015), 核酸医薬品のオフターゲット作用の評価, PMDRS, 46(10), 681-686.
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