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CSV・DIにも対応の薬品管理システム
シンプルな操作性で法規制対応からコスト削減まで実現

日本コントロールシステム

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齋藤 潤氏 

 
 毒劇法や消防法、労働安全衛生法、PRTR制度(第一種指定化学物質)に加え、保健所による査察など、薬品管理体制に対する規制が強化され、薬品管理者業務も増している。
 このような状況を打開してくれるのが、業務支援ソフトを数多く開発している日本コントロールシステムの薬品管理システム「SimpReag(シンプリーグ)」だ。
 同システム導入で薬品管理業務がどのように変わるのか、ユニットリーダー齋藤潤氏に話を聞いた。

 

■システム導入で管理者・使用者がWin-Win

 1981年創業の同社は、当初は制御・通信・画像処理などの受託開発中心だったが、クライアントのニーズに応える形で多岐業種の業務支援システムを自社開発するようになり、サイエンス分野のユーザーからの要望に対応するため、「SimpReag」の提供を2017年に開始した。

 「サイエンス業界においても、さまざまな業務がシステム化され、効率化が図られていますが、薬品管理に関してはいまだに紙やエクセルで管理している企業も少なくありません。こうした管理は、人によって少しづつズレが発生する原因になり、正確な管理ができません。薬品管理システムは、薬品を取り扱う全員が同じように活用できないと意味がありません。薬品管理システム自体は20年以上前からありますが、どうしても管理者目線でのシステムになりがちです。そのため、使用者にとっては使いにくい面が発生して使われなくなってしまうケースがありました。そこで、“SimpReag”ではどういうシステムなら使用者が使いやすいかを追求して開発しました。使用者の負担を軽減することで、登録ミスやトラブルが減少し、結果として管理者の負担も軽減できます。使用者目線を大事にすることで、使用者・管理者双方がWin-Winとなるシステムを構築できました」と、齋藤氏は開発経緯を説明する。

 

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コンパクトな「SimpReag」ハードウェアセット

■薬品管理の煩雑業務をすべて解決

 確かに、倉庫にある膨大な薬品ストックから、使用する薬品を探す手間や紙台帳への使用量記入、その紙台帳からエクセルに再入力するなど、多くの時間がかかる。人によって記入時の桁数が異なっていたり、転記ミス、さらには改ざんの可能性もある。

 また、在庫があるにもかかわらず重複して発注してしまうなどの無駄が生じるほか、頻繁に更新される法規改正時の対応、在庫リストと照らし合わせて現物と照合する棚卸作業など、なにかと負担が多いのも事実だ。

 「“SimpReag”を導入することで、これらはすべて解決できます。バーコードを読み込み、画面にタッチする簡単操作を実現しました。重量も天秤から自動で取り込むので安心ですし、在庫量や使用量の集計も簡単です。さまざまな条件で必要な薬品を検索できるので、探しものもすぐに見つかりますし、重複購入をなくしコスト削減も可能です。煩雑だった棚卸は“バーコードを読み込む→電子天秤に乗せる”の繰り返し操作のみで終了することができるので、忙しい研究者の時間を割く必要がなくなります。さらに、法規制改正時には対象薬品を抽出して確認・更新もできます。システム導入することで業務は劇的に効率化されます」と、齋藤氏は導入メリットを挙げる。 

 

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「SimpReag」の使用法

 

■年2回のアップデートで顧客満足度向上

 「SimpReag」には、だれでもすぐに使える“イージーモード”が用意されている。“イージーモード”は、マニュアルがなくても、画面に従って操作するだけで登録が可能なので、管理者交代時の引き継ぎ作業、使用者異動時のトレーニング時間や教育にかかるコストを大幅に削減することができる。なかでも、学生が入れ替わる大学の研究室では、好評を得ているという。

 「“SimpReag”は、年2回アップデートしています。消防法や労働安全衛生法など、各法規に準拠した運用が可能になるほか、ご要望いただいた機能の追加も実施しています。このようなスパンでアップデートしているシステムは他にありません。システム開発者だからできる迅速なサポート体制が当社の強みです」(齋藤氏)。

 

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消防法同時貯蔵アラート画面

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未開封在庫通知画面

■CSV・DIにも対応 

 「SimpReag」は、自社で合成した化合物の登録も可能なほか、コンピュータ化システムバリデーション(CSV)やデータインテグリティ(DI)にも対応している。すでに40社に導入実績があり、「棚卸の作業時間が大幅に削減できた」、「すぐに使えるので、異動があっても教育の手間を抑えて管理が継続できる」、「サポートがすぐに対応してくれて助かる」との声が多数寄せられているという。

 「機器一式の貸し出しやWebデモも用意していますので、是非、“SimpReag”に触れて、その操作性を実感して欲しいですね。今後も、ユーザー様のご要望に応えながらシステム改良してまいります」と、ユーザーに寄り添ったシステム開発への意欲をみせる。

 2019年12月には、パソコンを置くスペースがない場合や屋外倉庫での薬品管理用にスマホアプリ版をリリース。2020年11月には、キット製品管理を追加するほか、外国人研究者向けに英語表記バージョンも予定している。

 


■お問い合わせ
日本コントロールシステム株式会社 
〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-20-18 三富ビル新館5F
TEL:03-3443-5081
E-mail:simpreag@nippon-control-system.co.jp
URL:https://www.nippon-control-system.co.jp/  

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