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これまで不可能と考えられていた高真空下での精留システムを、日本水産株式会社殿と共同で開発することに成功しました。
食品や医薬品など、熱に敏感な物質の精留を通常の精留塔で行おうとすると、分離に要する段数により塔底圧力が決まってしまうため、塔底温度を目標以下に下げて運転できないことがありました。
本システムでは、許容圧力損失の観点から各塔の充填高さを制限し、塔の本数を増やすことで所定の段数を確保する設計手法を採用しています。その結果、精留塔の塔底温度を低く抑えることが可能となり、熱に敏感な物質をより低温で精留することができるようになりました。
段数を増やす場合は、精留塔の本数を増やす必要があります。
ガス(ベーパー)を凝縮液の形で移送するという発想の転換が最大のポイントです。
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