TechnoProducer株式会社
コラム「投資家が見る企業の持続可能性は「危機の時にどう乗り越えてきたか」① ~IRと特許情報が示すテルモの成長力~」をリリースしました
登録日:2024/12/03
IR情報の裏付けを特許の「数字」で取る~テルモの成長可能性
過去20年の間だけでもリーマンショック、コロナ禍を筆頭にチャイナショックなど、小さいものも含め世の中で金融危機や経済危機がいくつも起こりました。
こういった経済危機の時こそ、企業で実際どういうことが起きているか、どういう対応をしようとしているか。IR資料や口頭での説明だけでなく、それを裏付けるものがあれば知りたい。そんな方には、特許情報や特許に関する「数値データ」が役に立つかもしれません。
実は弊社は、特許情報分析を自社の事業推進にも生かしていて、毎日のように特許を調べています。例えば2012年ごろまでは、企業ごとに過去10年分の特許分析を行っていました。ここでは、当時のテルモの分析データを取りあげ、見ていきます。テルモは医療機器事業で有名な企業です。ちょうどこの分析データには2008年のリーマンショック時のデータが含まれますので、「危機」に関する情報が取れますから好都合です。
テルモがリーマンショックの時、どうしていたのか、気になりますよね? 危機に負けず着々と次の手を打っていたのか、それとも過去の蓄積で危機に堪えていたのか、どちらでしょうか? IR資料からは読み取りにくい、企業活動の実態が特許から見えてきます。
これを知ると、企業として信頼できそうか、ひいては長期で応援したくなる底力のある企業なのか、という一つの評価ができると思います。特許はこういう見方もできるんだよ、ということを多くの方に知っていただけたらと思っております。