Lhasa Limited

発がん性評価を変えるLCDB Plusを発表

登録日:2026/05/29

評価の妥当性を強化し、信頼性を高め、規制要件に適合
従来のGold TD₅₀値から、より信頼性の高いLhasa独自のTD₅₀手法へ――
Lhasaは、科学的根拠に基づく発がん性評価を支援する新たな商用ソリューション「LCDB Plus」を発表しました。 LCDB Plusのリリースにより、最新かつ最適な発がん性ポテンシー情報および長期試験データへのアクセスが可能となります。 本ツールは、毒性学者および薬事担当者による発がん性評価を包括的に支援するために設計されており、ICH M7におけるClass 1不純物の分類など、重要なワークフローに対応しています。 さらに、Lhasa独自のTD₅₀手法をユーザーデータに適用できる革新的な機能に加え、従来比約2.3倍となる大規模な発がん性データセットを提供します。

発がん性評価に、新たな基準を
発がん性試験の評価においては、規制申請および社内研究のいずれの場面においても、信頼性の確保が依然として重要な課題となっております。とりわけ、データ選定やTD₅₀算出に関して、透明性および査読に基づく確固たる基盤が十分でない場合には、評価の妥当性に対する懸念が生じ、審査の遅延等につながる可能性も指摘されています。

このような背景を踏まえ、Lhasaは「LCDB Plus 2026.1.0」を発表いたしました。本ソリューションは、一貫性のある発がん性評価の実施を支援するためのデータおよびツールを提供するものです。

LCDB Plusでは、4,000件以上の新規発がん性構造データへのアクセスが可能となり、科学的根拠に基づいた意思決定を支援いたします。また、自社化合物に対して妥当性および再現性の高いTD₅₀値の算出が可能であり、規制要件への適切な対応を後押しいたします。

さらに、本ツールは、最も感受性の高い動物種・腫瘍部位・試験条件に基づく評価結果を容易に確認できる設計となっており、加えて信頼性評価(リライアビリティスコアリング)機能により、試験データの適格性を体系的にご評価いただけます。

収載されているすべてのデータは、Lhasaのサイエンティストにより査読が行われております。加えて、拡張されたデータセット、信頼性評価、およびTD₅₀算出機能を組み合わせることで、意思決定プロセス全体における透明性およびトレーサビリティの確保に寄与いたします。

LCDB Plusは、科学的根拠に基づく発がん性評価の高度化と、規制対応における確実性の向上に資するソリューションです。

LCDBのこれまでの歩み
Lhasa Carcinogenicity Database(LCDB)は、発がん性評価における規制対応を念頭に置いたTD₅₀値(生涯投与により50%の動物に腫瘍が認められる用量)の提供において、長年にわたり高い信頼性を有するデータベースとして評価されてきました。本データベースのTD₅₀値は、Lois Gold氏およびその研究チームによるCPDB(Carcinogenic Potency Database)のGold TD₅₀値に準拠して算出されています。

LCDBは、2007年に更新が終了したCPDBを基盤として、2016年に正式にリリースされたものです。これらのデータベースはいずれも、特に化学物質のリスク評価における許容限度値の設定において、長期発がん性試験データの重要な情報源として活用されています。

そして2026年、Lhasaは、これまでの実績と基盤を踏まえた新たなプラットフォームとして「LCDB Plus」を発表しました。LCDB Plusは、より堅牢かつ妥当性の高い評価判断を実証するための機能を強化し、発がん性評価における意思決定を一層支援することを目的としています。

LCDB Plusの特長と従来データベースとの違い
LCDB Plusは、従来のCPDBおよびLhasa Carcinogenicity Database(LCDB)を基盤としつつ、大幅な機能拡張とデータ拡充が図られた新たなプラットフォームです。

まず、収載されている発がん性データは従来の2倍以上に拡充されており、Lhasaのサイエンティストによる精査・キュレーションを経た追加2,251構造を含む、より網羅的なデータセットを提供いたします。

また、リスク評価を支援するTD₅₀計算機能を新たに搭載し、自社化合物に対する定量的かつ一貫性のある評価を可能としています。

さらに、評価結果の信頼性を多角的に把握することを目的として、データの品質や由来に関する情報を含む高度な信頼性スコアリング機能を備えており、専門家によるレビューや意思決定をより的確に支援いたします。

加えて、レポート出力機能を通じて評価結果の文書化を容易にするとともに、各データの関連性に関する判断を提示することで、科学的に妥当な評価の実証をサポートいたします。

このように、LCDB Plusは従来のCPDBおよびLCDBの強固な基盤の上に、評価の堅牢性および透明性を一層高める機能を統合したソリューションです。

なお、従来のLCDBについては、引き続きすべてのユーザーに対して無償で提供されます。また、DerekおよびSarah、またはVitic、Acrosticのいずれかをご利用のメンバーの皆様には、LCDB Plusへのアクセスが無償で提供されます。

LCDB Plusのワークフローへの導入
LCDB Plusの提供開始により、発がん性評価、in silico変異原性評価、ならびにニトロソアミン評価における、より正確かつ効率的な判断支援が可能となります。

本ツールは、複雑なデータを規制対応可能なアウトプットへと変換するため、3つの主要なアプローチを通じてワークフローを最適化します。具体的には、既知の発がん性物質(または類似化合物)の迅速な特定、専門的なTD₅₀値の算出、さらに用量反応評価に適した最も信頼性の高い試験の選定を、効率的に実施することができます。

LCDB Plusをワークフローに組み込むことで、評価プロセスの標準化が図られ、規制当局の期待に整合した評価の構築が可能となります。 また、TD₅₀の基礎データから規制提出レベルの評価への橋渡しを行うことにより、ICH M7をはじめとする複雑な規制要件への対応において、より高い信頼性と確実性をもって意思決定を行うことができます。

LCDB Plusにご興味ありましたら、下記までお問い合わせ下さい。
担当:増子 聡
Email: satoshi.mashiko@lhasalimited.org
TEL: 080-9804-1171

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