開催日 | 2025年8月28日(木) |
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開催地 | Web |
★基礎原理から実践的なデータ解釈法まで、バイオ医薬品および遺伝子治療薬に関する超遠心分析の活用事例を凝縮して学べます。
■セミナーテーマ
バイオ医薬品・遺伝子治療薬の品質分析のための超遠心分析(AUC)入門
<Zoomによるオンラインセミナー:見逃し視聴あり>
■講師
(株)ユー・メディコ リサーチフェロー 野田勝紀 氏
■主経歴等
株式会社ユー・メディコ入社後、超遠心分析を中心とした抗体医薬品の凝集体解析に従事。
その後、抗体医薬品の物理化学的特性を利用した処方検討や、質量分析を利用したバイオ医薬品の品質分析業務に従事。
現在、株式会社ユー・メディコのリサーチフェローとして、抗体などのモダリティに加え、遺伝子治療薬の分析業務にも参画している。
■専門および得意な分野・研究
バイオ医薬品の物理化学的解析
バイオ医薬品の凝集体解析
バイオ医薬品の質量分析
■本テーマ関連の専門学協会等での委員会活動
抗体学会
蛋白質科学会アーカイブ 超遠心分析による分子量測定および分散度解析
●日時 2025年8月28日(木) 13:00-15:30
●会場 会場での講義は行いません。
●受講料
【オンラインセミナー(見逃し視聴なし)】:1名36,300円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき25,300円
【オンラインセミナー(見逃し視聴あり)】:1名41,800円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき30,800円<
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。→「セミナー申込要領・手順」を確認下さい。
■講座のポイント
近年、バイオ医薬品の開発が非常に活発に進められている。2000年代初頭には抗体を中心としたモダリティが主流であったが、ここ数年ではアデノ随伴ウイルス(AAV)を用いた遺伝子治療薬の開発も盛んになっている。
バイオ医薬品の特性解析および品質管理では、目的物質の純度評価が極めて重要である。特に抗体医薬品の場合、目的物質が変性して生じる凝集体が副作用を引き起こす可能性が指摘されており、その分析法として従来はサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)が広く用いられてきた。しかしながら、SECでは検出できない微量の凝集体が存在することが明らかとなり、その補完的な分析法として超遠心分析(AUC)が注目されている。また、近年ではAAVを中心とする遺伝子治療薬の分野において、純度分析におけるゴールドスタンダードな手法としてAUCは注目を集めている。
本セミナーでは、AUCの基礎原理から詳しく解説し、抗体医薬などのバイオ医薬品やAAVなどの遺伝子治療の分析においてAUCを活用する際の具体的なデータ解釈手法の習得を目的としている。
■受講後、習得できること
・超遠心分析の原理の理解。
・抗体やAAVなどのバイオ医薬品・遺伝子治療薬の品質分析や特性解析への超遠心分析の適応方法の取得。
・超遠心分析で得られたデータ解釈方法の取得。
■講演プログラム
1.超遠心分析の歴史
2.超遠心分析でわかること
3.超遠心分析の原理
3.1 超遠心分析沈降速度法の原理
3.2 超遠心分析沈降速度法の解析方法
3.3 超遠心分析沈降平衡法の原理
3.4 超遠心分析沈降平衡の解析方法
4.品質分析、特性解析における超遠心分析の活用例
4.1 バイオ医薬品における超遠心分析の使用例
4.1.1 超遠心分析沈降速度法による抗体医薬の凝集体解析
4.1.2 直交法としてのSEC分析との比較
4.1.3 超遠心分析沈降平衡法による抗体医薬の特性解析
4.2 遺伝子治療薬における超遠心分析の使用例
4.2.1 超遠心分析沈降速度法によるAAVの完全粒子、空粒子の存在比の決定
4.2.2 多波長超遠心分析沈降速度法によるAAVの解析
4.2.3 バンド沈降速度法によるAAVの完全粒子、空粒子の存在比の決定
(質疑応答)