株式会社情報機構

海洋産業における水中音響/音波伝搬・信号処理技術の応用研究と課題対策へのアプローチ

2024/02/21

開催日 2024年5月23日(木)
開催地 Web

☆水温・塩分・水圧(深度)変化、海面・海底の反射や散乱等の音響影響に伴い、
 音波伝搬の効果的な実運用には、多くの課題をクリアする必要があります。
☆本講座では、基礎知識に始まり、研究成果や事例に至るまで、
 最新情報と共に、おさえるべきポイントを分かりやすく解説いたします!

【テーマ名】
海洋産業における水中音響/音波伝搬・信号処理技術の応用研究と課題対策へのアプローチ
~各種実験・測定データと共に海洋環境・海中セキュリティ等の視点から今後の展望を模索する~


【講師】
金沢工業大学
工学部 ロボティクス学科 教授
工学博士(Ph.D.)
太田和彦 先生

【経歴】
1972年3月 兵庫県立神戸高等学校 卒業
1977年3月 京都大学 理学部 卒業
1977年4月 防衛大学校 数学物理学教室 助手
1978年4月 防衛庁 技術研究本部 第5研究所第1部音響第2研究室 
1983年8月 米国 マサチューセッツ工科大学 海洋工学部 修士課程 修了
1986年7月 防衛庁 防衛局調査2課 部員
1988年7月 防衛庁 技術研究本部 第5研究所 主任研究官
1993年8月 米国 マサチューセッツ工科大学 海洋工学部 博士課程 修了
1994年4月 防衛庁 技術研究本部 第5研究所第1部音響第2研究室 室長
1995年7月 防衛庁 技術研究本部 企画部 企画調整官
1998年1月 防衛庁 技術研究本部 第5研究所第1部音響システム研究室 室長
2004年4月 防衛庁 技術研究本部 副技術開発官(船舶担当)
2006年7月 防衛省 技術研究本部 艦艇装備研究所 航走技術研究部 部長
2009年4月 防衛省 技術研究本部 艦艇装備研究所 探知技術研究部 部長
2012年4月 防衛省 技術研究本部 艦艇装備研究所 研究企画官
2014年4月 金沢工業大学 工学部 ロボティクス学科 教授
現在に至る

【専門および得意な分野・研究】
・水中音響学
・音波伝搬シミュレーション技術
・海洋音響信号処理
・海洋音響トモグラフィー
・ソナー技術

【日時(オンライン配信)】
5月23日(木) 13:00-17:00

【受講料】
●見逃し視聴なし:1名41,800円(税込(消費税10%)、資料付)
 *1社2名以上同時申込の場合、1名につき30,800円

●見逃し視聴あり:1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)
 *1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円

※詳細な内容やお申込み要領等は、下段「セミナーホームページを見る」をご参照ください。

【セミナーの内容】
■講座のポイント
 海中を伝搬する音波は水温・塩分・水圧(深度)変化の影響を受け,空中に比べるとより大きな屈折を生じ,さらに海面・海底等での反射や散乱も伴うため複雑な音場が形成されることになります.このためソナーの探知能力も海洋環境に大きく左右されることから,その効果的な運用には音波伝搬特性の把握が不可欠であり,講演前半ではこれらの基本的な関係を分かりやすく解説します.また,後半は魚群探知機のように既製品として入手可能な廉価なソナーを利用し,港湾内外や沿岸域での密漁者・不審物の探知や音響無線遠隔操作式水上・水中ドローンへの活用を図った研究成果等を紹介します.

■受講後,習得できること
・水中音響
・音波伝搬シミュレーション
・音響信号処理
・ソナー応用技術

■講演中のキーワード
・水中音波伝搬
・海洋音響トモグラフィー
・時間反転波(TRM)
・合成開口音響アレイ
・画像処理/ハフ変換
・M系列信号

■プログラム項目
前半:基本編
1 海洋音響環境
 ・水温・塩分・水深変化と音速分布
 ・海底堆積層の反射特性
2 海中音波の伝搬特性
 ・拡散・減衰・反射損失と伝搬損失
 ・波動方程式と送受相反定理
 ・ノーマルモード法と変形音線法
 ・距離依存型伝搬モデル:AD法,PE法
 ・地形変化と海底反射・水平屈折
 ・浅海域での伝搬計測とシミュレーション評価
3 海洋音響トモグラフィー
 ・合成開口音響アレイ
 ・インバージョン法
4 パルス信号波形の伝搬変化
 ・位相速度と群速度の周波数特性
 ・時間反転波(TRM)

後半:応用編
I. 遠隔操作式水上無人機
 ~ソナーを用いたアマモ群落の調査~
II. 海中セキュリティ対策用装置
 ~サイドスキャンソナーを利用した不審者・テロ対策~
III. 自律移動式水上無人機
 ~水中移動体の自動探知・自律追随~
IV. 遠隔操作式水中無人機
 ~M系列音響信号を利用した水中通信・制御~
V. 極浅海域での時間反転波を利用した海中探知方式
 ~時間反転波を利用した水中移動体の探知~
VI. 水路管変形部の検出
 ~合成開口音響アレイの利用した水路管変形部の特定~

質疑応答

企業情報

株式会社情報機構

  • 住所東京都品川区大崎3-6-4 トキワビル3階
  • TEL03-5740-8755 / FAX 03-5740-8766
  • URLhttps://johokiko.co.jp/

詳しく見る

TOP