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医薬品開発における結晶多形・非晶質の基礎と評価法

2025/10/08

開催日 2025年10月27日(月)
開催地 Web

【開催日時】
2025年10月27日(月) 13:00~16:00

【講師】

国立研究開発法人物質・材料研究機構 高分子・バイオ材料研究センター 医療応用ソフトマターグループ
グループリーダー/主席研究員/工学博士
筑波大学大学院数理物質科学研究群 教授 併任(連携大学院) 川上 亘作 氏

【専門】
物理薬剤学(非晶質、結晶多形、DDSなど)、熱測定、コロイド・界面化学

【略歴】
1988年4月 ~ 1992年3月 京都大学工学部化学工学科
1992年4月 ~ 1994年3月 京都大学大学院工学研究科化学工学専攻
1992年7月 ~ 1992年9月 ドイツ国ドルトムント大学化学工学科
1994年4月 ~ 2005年3月 塩野義製薬(株)研究所
2000年3月 工学博士(京都大学)
2001年8月 ~ 2002年7月 米国コネチカット大学薬学部 客員研究員
2005年3月 ~ 2006年12月 万有製薬(株)研究所
2006年12月 ~ 物質・材料研究機構
2018年2月~ 筑波大学大学院数理物質系 教授

【主な受賞】
2004年 日本薬剤学会奨励賞
2009年 日本熱測定学会奨励賞
2012年 日本薬剤学会 旭化成創剤研究奨励賞
2018年 日本薬剤学会 製剤の達人
2019, 2021年 日本薬剤学会 優秀論文賞


【価格】
 非会員:  49,500円 (本体価格:45,000円) 会員:  46,200円 (本体価格:42,000円)
 会員(案内)登録していただいた場合、通常1名様申込で49,500円(税込)から
 ・1名で申込の場合、46,200円(税込)へ割引になります。
 ・2名同時申込で両名とも会員登録をしていただいた場合、計49,500円(2人目無料)です。

【趣旨】

 最近の医薬品化合物はほぼ全てが複数の結晶形を有しており、製品化に際してその厳密な制御は不可避である。
 結晶形の同定や多形転移挙動の把握などは複雑なことがあり、それに対処するためには結晶多形を学術的に理解しておく必要がある。
 また結晶多形が物性にどのように影響するかも理解しておかなければならない。
 結晶多形のひとつである非晶質は難水溶性薬物の溶解性改善手段として有用であるが、その能力を最大限に発揮するため、また保存安定性を確保するためには、やはり学術的基礎が必要となる。
 本講演では結晶多形、非晶質について、その基礎や評価法を、サイエンスと実務の両方の視点から詳細に解説する。

【プログラム】

 1. 物性評価概論
  1-1 物性評価の重要性
  1-2 Biopharmaceutical Classification SystemとDose Number
  1-3 溶解度と膜透過

 2. 結晶多形の基礎
  2-1 結晶多形評価の必要性
  2-2 結晶多形の熱力学
  2-3 モノトロピー転移とエナンチオトロピー転移
  2-4 結晶多形が物性におよぼす影響

 3. 結晶多形の評価法
  3-1 各種機器分析
  3-2 熱力学的安定性の評価
  3-3 可逆的転移と不可逆的転移
  3-4 みかけの転移温度と熱力学的転移温度
  3-5 溶媒媒介転移
  3-6 結晶転移温度の求め方
  3-7 塩による物性改善
  3-8 共結晶

 4. 水和物
  4-1 水和の種類
  4-2 水和の評価法
  4-3 水和物の評価例

 5. 非晶質
  5-1 非晶質とは
  5-2 非晶質薬物の結晶化
  5-3 結晶化傾向
  5-4 結晶化度の評価法
  5-5 結晶化のバラツキの要因
  5-6 結晶化に対する表面の影響
  5-7 非晶質薬物の溶解挙動
  5-8 固体分散体の製造法
  5-9 製造法の違いが固体分散体の構造と物性に与える影響
  5-10 固体分散体評価例
 

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