株式会社R&D支援センター

癒着防止材の材料と効果評価・開発のポイント

2025/07/31

開催日 2025年10月23日(木)
開催地 Web

【開催日時】
2025年10月23日(木) 10:30~16:30

【講師】
東京大学 大学院工学系研究科 化学システム工学専攻 教授 伊藤 大知 氏
(兼担)大学院医学系研究科 生体物理医学専攻 教授
(兼担)大学院工学系研究科 バイオエンジニアリング専攻 教授

【価格】
 非会員:  55,000円 (本体価格:50,000円) 会員:  49,500円 (本体価格:45,000円)
 会員(案内)登録していただいた場合、通常1名様申込で55,000円(税込)から
 ・1名で申込の場合、49,500円(税込)へ割引になります。
 ・2名同時申込で両名とも会員登録をしていただいた場合、計55,000円(2人目無料)です。

【趣旨】
腹膜癒着を抑制する材料として、Seprafilm(米Genzyme社)、Interseed(米Jhonson&Jhonson社)に加えて最近はアドスプレーが上市された。しかし依然として癒着防止性能や臨床医の使用感を完全に満たすような癒着防止材は存在していない。我々はinjectableゲル材料、スプレー材料、シート材料などの様々な検討を行うとともに、肝臓切除後の癒着に着目して研究を行っている。本講演では、基礎的な事項の解説から始まり、最新の研究も紹介しつつ、癒着防止材開発の評価ポイントを考えていく。

【プログラム】
1.腹腔、腹膜、腹膜癒着
 1-1.腹腔の解剖生理
  (1)腹膜の構造、断面形状
  (2)腹膜表面積の実測
  (3)腹腔臓器の位置と漿膜の関係
 1-2.腹膜構成細胞の性質
  (1)腹腔構成細胞―中皮細胞・腹腔Mφ・繊維芽細胞
  (2)腹膜中皮細胞の性質

2.腹膜癒着
 2-1.腹膜癒着の病理 
  (1)正常治癒と腹膜癒着
  (2)癒着の過程と細胞数の変動
  (3)フィブリンブリッジの形成
  (4)腹腔Mφの性質
  (5)腹腔液の循環と癒着
  (6)腹腔鏡と癒着
  (7)最近のトピックス1:MSCの応用
  (8)最近のトピックス2:MMT(中皮間葉転換)と癒着
 2-2.動物モデルの選択
  (1)盲腸擦過/腹壁切除モデル
  (2)子宮角摘出モデル
  (3)ボタン形成モデル
  (4)肝臓切除モデル
  (5)その他のモデル

3.腹膜癒着防止材料
 3-1.認可されている癒着防止材料
  Seprafilm、Interceed、Intergel、Precrude、Repel-CV、アドスプレー
 3-2.In situ架橋ハイドロゲルを用いた新しい癒着防止材料 
  (1)コンセプト
  (2)材料の選択 
  (3)ハイドロゲルの物性 
  (4)細胞毒性 
  (5)ウサギ癒着モデルによる癒着防止効果と材料設計の関係
 3-3.スプレー材料の新たな開発
 3-4.シート状マテリアルの新たな開発
 3-5.材料設計に与える因子の議論

4.ドラッグデリバリー機能の利用 
 4-1.tPAの利用 
 4-2.ステロイド剤の利用(その他抗炎症薬も) 
 4-3.PLGA粒子とのハイブリッド化
 4-4.最近のトピックス1:抗TGF-β阻害ペプチド
 4-5.最近のトピックス2:HIF阻害


 

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