開催日 | 2025年8月29日(金) |
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開催地 | Web |
■講師
徳島大学大学院医歯薬学研究部 教授 金沢 貴憲氏
【略歴】
2006年東京薬科大学大学院博士前期課程修了。2010年博士 (薬学) 取得。2006年-2016年 同 助手、助教、講師、2017年 日本大学薬学部専任講師、2020年静岡県立大学 准教授、2023年7月より現職。その間、2014年~2015年米国ノースイースタン大学客員助教。
受賞歴: 日本DDS学会 奨励賞(2020年)、日本薬剤学会 奨励賞(2019年)等
・主な研究:専門領域:薬物送達学、薬剤学、ナノ材料科学。これまで一貫して、核酸医薬のDDS・製剤化技術の開発研究に従事。
・学会活動等:日本薬学会 (学術誌編集委員会)、日本薬剤学会 (代議員、核酸・遺伝子薬FG委員)、日本DDS学会 (評議員)、日本薬物動態学会 (DDS-DIS専門委員)、遺伝子・デリバリー研究会(役員)。
【ご専門】
薬物送達学、製剤学、ナノ材料科学
【学位】
博士(薬学)
■習得できる知識
・核酸・mRNA医薬品に関する基礎知識
・核酸・mRNA医薬品に関する開発動向
・核酸・mRNA医薬品開発におけるDDS
・核酸・mRNA医薬品開発における薬物動態評価の基礎知識
・核酸・mRNA医薬品開発における薬物動態評価の基礎知識
・脂質ナノ粒子製剤の製造・品質評価の基礎知識
参考サイト:国立医薬品食品衛生研究所 遺伝子医薬部HP
■趣旨
アンチセンスオリゴヌクレオチドやsiRNAといった核酸医薬品ならびにmRNAワクチン・医薬品は、核酸化学技術やドラッグデリバリーシステム(DDS)の発展によって20品目以上が上市され、臨床試験も活発に行われている。一方で、肝・筋以外の組織・細胞への標的化や体内動態の制御など未だ課題も多く、これら課題を解決するためには、脂質ナノ粒子の設計ならびに標的疾患に適する投与ルートを組み合わせたDDSが鍵となる。本セミナーでは、核酸・mRNA医薬品開発におけるDDSについて、基礎知識から近年注目されている非肝臓デリバリーの最前線まで実施例を交えて概説する。
■プログラム
1. 核酸医薬品の基礎
1-1核酸医薬品の種類と特徴
1-2核酸医薬品の開発動向
1-3核酸化学修飾技術の概要
2.核酸医薬品開発におけるDDSの基礎
2-1リガンド修飾技術の概要
2-2ナノ粒子製剤技術の概要
2-3ナノ粒子製剤の製造と品質評価
3. 核酸医薬品開発における薬物動態・安全性評価
3-1 薬物動態評価の概要
3-2 安全性評価の概要
4. mRNA医薬品の基礎と開発動向
4-1 mRNA医薬品の基礎
4-2 mRNA医薬品の開発動向
5.非肝臓を標的とする核酸・mRNA医薬の開発動向とDDS
5-1 核酸医薬品開発におけるナノ粒子と投与ルートの重要性
5-2 皮内を標的とする経皮投与型DDS
5-3 後眼部を標的とする点眼型DDS
5-4 肺を標的とする経肺、胸腔内投与型DDS
5-5 膵臓を標的とする腹腔内、静脈内投与型DDS
5-6 大腸を標的とする経口投与型DDS
5-7 脳神経系を標的とする経鼻投与型DDS