株式会社技術情報協会

再生医療足場材料の国内外研究動向と今後の開発戦略

2025/01/05

開催日 2025年3月5日(水)
開催地 Web


再生医療足場材料の国内外研究動向と今後の開発戦略
【Live配信 or アーカイブ配信】

★国内外の技術動向や市場の現状、特許取得状況など、最新動向が分かる!
★氷の微粒子による多孔質構造制御、生体吸収性合成高分子と天然高分子との複合化、
 自家足場材料、三次元パターン化多孔質足場材料など 最近の技術進歩を分かりやすく解説!

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■講師 
【第1部】(国研)物質・材料研究機構 高分子・バイオ材料研究センター生体組織再生材料グループ グループリーダー 陳 国平 氏
【第2部】笹嶋グローバルコンサルティング 代表 笹嶋 政昭 氏 
【第3部】(株)Medical Patent Research 小崎 知広 氏 
■聴講料
1名につき60,500円(消費税込/資料付き)
1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき55,000円(税込)
大学、公的機関、医療機関の方には割引制度があります。詳しくはお問い合わせください。
■セミナーの受講について
・下記リンクから視聴環境を確認の上、お申し込みください。
 → https://zoom.us/test
・開催数日前または配信開始日までに視聴用のURLとパスワードをメールにてご連絡申し上げます。
 セミナー開催日時またはアーカイブ配信開始日に、視聴サイトにログインしていただきご視聴ください。
・出席確認のため、視聴サイトへのログインの際にお名前、ご所属、メールアドレスをご入力ください。
 ご入力いただいた情報は他の受講者には表示されません。
・開催前日または配信開始日までに、製本したセミナー資料をお申込み時にお知らせいただいた住所へお送りいたします。
 お申込みが直前の場合には、開催日または配信開始日までに資料の到着が間に合わないことがあります。
・本講座で使用される資料や配信動画は著作物であり、録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止いたします。
・本講座はお申し込みいただいた方のみ受講いただけます。
 複数端末から同時に視聴することや複数人での視聴は禁止いたします。
・アーカイブ配信セミナーの視聴期間は延長しませんので、視聴期間内にご視聴ください。
■Live配信日時: 2025年3月5日(水)10:00~17:00
■アーカイブ配信日程:2025年3月14日(金)まで申込み受付(視聴期間:3/14~3/24)

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プログラム 
(10:00~12:00)
【第1部】国内外における研究開発の最新動向と今後の展望
(国研)物質・材料研究機構 高分子・バイオ材料研究センター生体組織再生材料グループ グループリーダー 陳 国平 氏

【講座主旨】
再生医療において、足場材料は細胞を三次元的に分布させ、特定の形状を賦与しつつ、再生のためのスペースを提供するための支持体として重要な役割を果たしている。また、足場材料は、細胞の接着、増殖から基質産生へ向かうように細胞の分化を制御できること、高い生体親和性、機械強度など、実に様々な性質が要求される。加えて、理想的な組織再生を行うためには、増殖した細胞と産生された細胞外マトリックスが組織化し、新しい生体組織が形成される段階で多孔質材料は新しい組織に置換されることが望ましい。本講演では、再生医療のための足場材料の研究開発の最近の進歩と今後の展開について紹介する。特に、氷の微粒子による足場材料の多孔質構造の制御や生体吸収性合成高分子と天然高分子との複合化、自家足場材料、三次元パターン化多孔質足場材料などの例を挙げながら、再生医療に相応しい足場材料およびその製造方法について述べる。

【講座内容】
1.再生医療及び足場材料の研究開発の現状
2.再生医療の要素技術
3.足場材料の役割
4.足場材料の必要条件
5.足場材料の原材料
6.足場材料の作製技術
7.三次元プリンティング法
8.氷微粒子法
9.生体模倣型マトリックス材料の作製
10.複合多孔質材料の作製
12.足場材料の組織再生への応用
13.海外における再生医療足場材料の研究開発
14.今後の展望
【質疑応答】
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◆専門分野:再生医療、足場材料、生体材料
◆学位:博士(工学)
◆略歴・活動・著書など:
2000年10月~2004年3月 産業技術総合研究所 研究員、主任研究員
2004年4月~2006年12月 物質・材料研究機構 主幹研究員
2007年1月~現在 物質・材料研究機構グループリーダー
2011年4月~2017年3月 物質・材料研究機構MANA主任研究者・ユニット長
2013年10月~現在 筑波大学大学院NIMS連係物質・材料工学サブプログラム教授
2006年4月?現在 日本バイオマテリアル学会評議員
2008年10月~2011年9月 JSPS「再生医療の実用化」に関する研究開発専門委員会委員
2012年9月~現在 日本再生医療学会評議員
2015年11月~現在 日本バイオマテリアル学会理事
2024年1月~現在 TERMIS-APのChair Elect
2022年7月~現在 英国王立化学会のMaterials HorizonsのScientific Editor
2015年 英国王立化学会フェロー、2017年 American Institute for Medical and Biological Engineering(AIMBE) フェロー
2017年 国際バイオマテリアル学会連合フェロー
2023年 Biomaterials Advances Innovation Award 2023受賞、2023年TERMIS-APのOutstanding Scientist Award受賞。

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(12:45~14:45)
【第2部】再生足場材料における市場動向・参入戦略
笹嶋グローバルコンサルティング 代表 笹嶋 政昭 氏 

【講座主旨】
ライフサイエンスビジネス分野における再生医療に関係する技術の発展は目覚ましいものがある。一方で、再生医療産業は他産業に対しては閉じた分野であり、外の世界からは再生医療技術の実態、技術や市場のトレンド、材料ニーズ、将来の発展性や異業種技術との接点が極めて見えにくいことも事実である。
一方、我が国は古くから素材産業に強みを持っており、さまざまな素材がヘルスケア分野に応用されている歴史がある。そこで、素材の視点で再生医療分野を眺めると、素材技術を活かす再生医療技術分野は足場領域になる。
本セミナーは再生医療分野に参入を企画している新規事業開発、研究企画視点で、以下の項目について解説を加える。
すなわち、再生医療の足場材の重要性や種類、最新技術の抜粋、市場動向や市場情報、さらには業界団体、KOLなどの情報、並びに参入戦略立案プロセスや参入時に必要な規制事項の概要等、市場参入戦略立案に必要な各項目を平易に解説する。

【講座内容】
1.足場材料の重要性
 1.1 足場材料の重要性
 1.2 足場の種類
 1.3 最新技術
 1.4 応用例
2.市場動向 
 2.1 ビジネス動向
 2.2 市場予測
3.参入戦略の立案と実行
 3.1 自社技術・リソースの棚卸し
   ・再生医療に活用可能な自社技術の洗い出し
   ・人材面でのリソース確認
 3.2 参入分野の選定
   ・自社技術・リソースとのマッチング
   ・参入シナリオの複数案作成
 3.3. 産学連携、アライアンス戦略
   ・大学、研究機関等との連携
   ・他社とのアライアンス
4.事業参入プロセスの詳細
 4.1 参入プロセスの概要
 4.2 参入にかかる法規制対応
 4.3 FIRM
 4.4 AMEDの再生医療研究開発プロジェクト資料
 4.5 再生医療国家プロジェクトまとめ
 4.6 関係学会
 4.7 出典/参加を考慮すべき展示会
 4.8 KOL
 4.9 海外企業へのアプローチ論文の仕立て
 4.10 グローバル商流の選択
 4.11 研究用機器試薬商社
5.知財戦略
 5.1 再生医療関連特許の動向調査
 5.2 知的財産の保護と活用
6.参入障壁と対応策
6.1 再生医療特有の規制への対応
7.CPCとCPF
 7.1 細胞加工施設分類
 7.2 細胞加工施設の規範
 7.3 CPC、CPFの設置数(国内)
 7.4 CPCの構成例
 7.5 参入リスクの評価と管理
8.まとめ
 8.1 再生医療ビジネス参入のポイント
 8.2 社内での情報共有と意識醸成
 8.3 参入に向けた具体的なステップ
【質疑応答】
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◆専門分野:臨床検査医学、再生医療技術、分子生物学、情報科学
◆略歴・活動・著書など:
チバ・コーニング・ダイアグノスティックス株式会社(現:シーメンスヘルスケアダイアグノスティックス)にて新規診断技術開発、三菱化学株式会社にて診断検査領域の事業開発並びにライフサイエンス事業再構築に従事した。この後、創薬支援技術開発の米国HTS Biosystems社Vice President、無細胞タンパク質合成機器試薬開発のセルフリーサイエンス社にて理事事業開発部部長を歴任。2007年から2014年まで極東製薬工業株式会社にて取締役研究開発本部長、事業企画部門長を歴任。iPS細胞をベースとした再生医療関連技術やバイオ医薬品生産に用いる細胞培養用培地開発を推進した。2014年から現在まで、笹嶋グローバルコンサルティング代表。
医療機器や体外診断用医薬品事業立ち上げ、再生医療技術開発支援、中期経営計画立案支援、技術評価、さらに様々な医療ICTシステム開発支援やAI応用デバイス、新規素材のライフサイエンス領域への応用支援を行っている。ここ10年で、細胞培養に関する培地や因子類の事業化や足場材料に関する材料最適化支援や事業支援を複数社に対して行っている。

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(15:00~17:00)
【第3部】国内外の特許状況と知財戦略
(株)Medical Patent Research 小崎 知広 氏 

【講座主旨】
再生医療推進法が制定されて以来、再生医療等製品の製造を他社に委託することが可能になりました。近年、再生医療に用いられる細胞を製造する上で重要な足場材料に関連する技術開発が盛んに行われており、再生医療市場の拡大に伴ってその足場材料の役割が非常に高まっています。本講演では、足場材料特許の国内外での状況を概観するとともに、特許出願から分析できる近年のトレンドについて包括的に解説します。
まず足場材料開発の歴史を踏まえ、足場材料の種類や構造に着目した出願動向分析を行います。足場材料に求められる様々な特性に関連した特許についても解説します。また近年、3Dバイオプリンティングやナノテクノロジーの応用、バイオマテリアルそのものの進化、生体活性分子による機能性付与といった観点から数多くの革新的な技術開発が行われており、これらの出願動向分析による技術トレンドの紹介も行います。各項目の主要特許については深掘りして解説します。
さらに、参加頂いた皆様が今後特許戦略を構築する上でのポイントとなる事項や、具体的なビジネスを行う上で望ましい特許出願についても考察します。
【講座内容】
1.足場材料に関する基礎知識
2.足場材料特許の動向と特徴
 2.1 国内外の特許出願動向
 2.2 特許出願のカテゴリと主要特許の解説
    ―種類(複合材料)、構造、製造方法、機能性付与技術など
 2.3 特許出願から見る技術トレンドと今後の展望
3.足場材料の特許戦略
 3.1 特許制度
 3.2 特許調査戦略
 3.3 特許出願戦略
 3.4 ライセンス戦略
【質疑応答】

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◆専門分野:バイオ・医薬品
◆経歴
2003年 大阪大学大学院 理学系研究科 COE特別研究員(蛋白質研究所)
2005年 高島国際特許事務所
2012年 株式会社Medical Patent Research(在職中)
2021年 株式会社エピトープサイエンス Founder(在職中)
2024年 京都大学iPS細胞研究所(在職中)
◆著書等
・竹田英樹、小崎知広 「再生医療製品と知的財産権」日本再生医療学会雑誌 13 (4), 394-399, 2014-11
・小崎知広 「核酸医薬品のCMC管理戦略」第7章「核酸医薬特許の考え方と調査」

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