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可食性カプセルの常識を変え、
高付加価値製品創出のキーとなる技術が誕生

富士カプセル

 ソフトカプセルのパイオニアである富士カプセルが、これまで困難とされてきた水・水溶液・親水性成分を、安定的に封入できるシームレスカプセルの開発に成功した。可食性カプセルの常識を変える新技術「ウォーターキャップ(以下、WATERCAP®)」は、サプリメント、化粧品、調味料など、幅広い用途での活用が期待されている。
 本稿では、どのような新技術なのか、同社に話を聞いた。

 

■製品用途によって自在な設計が可能

 従来のソフトカプセルの内容液は、油や親油性材料に限定されており、水や水溶液を封じ込めることはできないというのが常識だった。

 「当社では、長期的に内容液の水分をカプセル内に封じ込め、保持することが可能な水封入カプセルの開発に着手し、ソフトカプセルのパイオニアとして長年、蓄積してきた知見と技術を注ぎこみ、水・水溶液を安定的に封入可能なシームレスカプセル『WATERCAP®』を完成させることができた」と、同社技術開発部 技術開発課 課長の西村剛一氏は開発経緯を振り返る。

 WATERCAP®は“食べられる原材料のみ”を使用しており、経口摂取、口腔内での溶解・咀嚼によって体内で容易に崩壊して内容物を放出することができる。3層タイプ、2層タイプ、固形・柔軟タイプでの設計が可能で、用途によって選択できる(図1)。

 

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                         図1

 また、1つのカプセル内に親水性成分と親油性成分の同時配合も可能である(図2)。

 2層タイプは、皮膜層がなくても封入層のみで封じ込めが可能なため、崩壊が速い製品を実現するとともに、封入層の硬さを調整することもできるため、サプリメント、調味料、スープ、ペットフード、乳製品などでの応用が期待できるという。

 3層タイプは、カプセル強度が高いという特徴をもたせることができ、封入層および皮膜層の硬さは、それぞれ固くまたは柔らかく設計することも可能である。

 具体的には、3層タイプで封入層、皮膜層を硬く(固形)することで、サプリメント、調味料(酢・しょうゆ、たれ類、ソース類)、ペットフード、香料などに適した仕様になる。3層タイプで封入層、皮膜層を柔らかくした柔軟タイプであれば、化粧品、飲料、チルド製品、乳製品、ゼリー、介護食、ペットフード、調味料などでの活用が適しているという。

 

■図2.jpg
                          図2

 

■長期的な水分封じ込めを実現

 WATERCAP®の開発時に目指した“長期的に内容液の水分をカプセルに封じ込め保持する”を実現するために、室温・開放放置にて水封入率安定性を追求し、さまざまな処方設計、試験を繰り返し、最適なWATERCAP®の構造にたどりついたという。

 水封入率安定性の比較試験では、①水風船(ゴム風船)、②ポリ袋/厚手PE製、③ WATERCAP®2層/固形タイプの3検体で、水重量変化を20℃ 40% RH以下で室内開放放置、試験期間12カ月で測定したところ、WATERCAP®2層/固形タイプはほぼ変化なしという結果が得られた(図3)。

 さらに、“経口摂取後に体内で容易に崩壊し内容液を放出させる”というコンセプトでも37℃の温水による崩壊試験では、開口8分、崩壊15分を実現させた。
 

■図3.jpg
                         図3

 「WATERCAP®は、水がない状態での加温や電子レンジによる加熱でも崩壊することができる。これまで水や水溶液を封入したカプセル製品は流通していない。WATERCAP®は、これまでに前例のない新用途・分野で、ソフトカプセルの未来を切り開く可能性があると考えている。今後の市場拡大とともに、さらなるソフトカプセルの飛躍・発展に寄与していきたい」と、同社技術開発部 製剤研究課 課長の後藤峻吾氏は意気込む。

 現在、化粧品やサプリメントなどでの採用検討が先行しているという。将来的には、医薬品へ応用することで、新たな高付加価値製剤の処方技術の選択肢の1つになる可能性に期待される。
 


■お問い合わせ
富士カプセル株式会社
〒418-0112 静岡県富士宮市北山4242-1
TEL:0544-59-0010
FAX:0544-59-0033
URL:https://fujicapsule.com
 

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