開催日 | 2025年12月12日(金) |
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開催地 | Web |
■講師
MANO技術士事務所 代表 真野 仁孝 氏
【略歴】
1981年3月 帯広畜産大学 大学院畜産学研究科 農産化学専攻 修了
1981年4月 ハウス食品㈱入社(研究部門)
1983年4月 同社福岡工場(品質管理部門)へ異動
1995年8月 同社奈良工場(品質管理部門)へ異動
2003年8月 ハウスフーズアメリカへ出向(R&D部門)
2007年2月 食品充填包装会社へ出向(品質管理部門)
2013年3月 技術士(経営工学部門:文部科学省登録第79452号)資格取得
2016年4月 ハウス食品㈱ 奈良工場(品質管理部門)異動
2019年3月 ハウス食品㈱ 退職
2019年4月 MANO技術士事務所 開設
【専門】
技術士(経営工学部門)、ISO9001審査員、ISO22000審査員補、JFS-A/B主任監査員、HACCP責任者、HACCP普及指導員
■習得できる知識
● HACCPシステムをより有効に機能させるために必要なこと
● 食品安全・品質マネジメントシステムをより有効に活用するために必要なこと
● 食品工場の問題を解決する上で必要な手法(QC7つ道具、なぜなぜ分析等)
● クレームを再発させないために必要なこと
■趣旨
2021年6月よりHACCP制度化が本格施行となり、食品製造事業所はそれぞれの事業所に応じたHACCPシステムを導入し実施している。しかしながら、そのシステムが実際の業務に有効に機能し、システムとして改善のPDCAサイクルが回り改善に結びついているだろうか。また、食品工場の品質管理部門はHACCPシステムの食品安全にのみならず、本来の品質管理部門の重要な業務の一つである「問題解決」を行っているだろうか。さらに、それらの活動が有効に機能しクレーム件数や工程異常件数の減少に繋がっているだろうか。
本講座では、複数の食品事業所の品質管理部門に約35年間従事し、現在はISOやHACCPなどのマネジメントシステムの審査員や構築支援を行っている講師により、各社のマネジメントシステムを形骸化することなく、継続的に有効に活用するためには何をするべきかについて解説する。
■プログラム
Ⅰ.HACCP制度化時代の食品工場品質管理に求められていること
1. 食品安全、ならびに現場の問題解決をするために必要なこと
2. 自事業所システムのPDCAサイクルを効果的に回し、より有効に活用するためには
Ⅱ.食品製造に応じた品質管理
1.食品関係法令
2.食品製造の種類と設計から製造まで
3.食品安全と品質を確保するための品質管理のポイント
Ⅲ.食品安全・品質マネジメントシステムとその活用
1.それぞれのマネジメントシステムの特徴と比較
2.マネジメントシステムを有効に活用するためには
Ⅳ.監査を問題(クレーム)の未然防止に繋げる
1.監査の種類とその活用ポイント
2.内部監査の実例とその対応
3. 「有効性の確認」に重点を置いた監査とは
Ⅴ.問題解決手法とその実践的活用
1.問題解決手法の種類と特徴(QC7つ道具、なぜなぜ分析等)
2.PDCAサイクルと問題解決手法の活用
3.実践的に活用した事例
Ⅵ.クレーム再発防止対策について
1.クレームを分類し分析する
2.発生原因と要因を洗い出し明確にする
3. 適切な修正と是正処置を設定するためには
Ⅶ.HACCP・マネジメントシステムを有効に活用するためには
1.問題・課題の抽出
2.改善案の設定とトップマネジメントのアウトプット