株式会社情報機構

進歩性を中心にした本当に活用できるバイオ医薬品特許戦略の構築

2025/07/03

開催日 2025年10月21日(火)
開催地 Web

★特許制度を“ハック”し、“権利を取る”ではなく“競合を止める”ための特許戦略の設計原理

■セミナーテーマ
進歩性を中心にした本当に活用できるバイオ医薬品特許戦略の構築

■講師
森田・大谷特許事務所 代表パートナー弁理士  博士(医学)森田 裕 氏

■主経歴
1999年 東京大学理学部生物学科卒業
2001年 東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻修士課程修了
2006年 筑波大学大学院人間総合科学研究科博士課程修了、博士(医学)取得
2006年 国立研究開発法人科学技術振興機構入職
2011年 弁理士登録
2011年 大手特許事務所勤務
2014年 大野総合法律事務所に参画
2020年 大野総合法律事務所パートナー就任
2025年 森田・大谷特許事務所を開設

■専門・得意分野
バイオテクノロジー、再生医療、医薬

■本テーマ関連の専門学会・協会・団体活動等
経済産業省産業構造審議会知的財産分科会特許制度小委員会審査基準専門委員会WG委員
日本弁理士会バイオ・ライフサイエンス委員会平成28年度および平成30年度委員長
日本弁理士会中央知的財産研究所研究員

●日時:2025年10月21日(火) 13:00-16:30 *途中、小休憩を挟みます。

●受講料:
【オンライン受講(見逃し視聴なし)】:1名 45,100円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき34,100円

【オンライン受講(見逃し視聴あり)】:1名 50,600円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき39,600円

*学校法人割引:学生、教員のご参加は受講料50%割引。→「セミナー申込要領・手順」を確認ください。

■講演ポイント
 現在一般に行われている特許実務は、過去の成功事例や判例を基盤として最適化され、ルーチン化されてきたものです。しかし、急速に進展するバイオ医薬技術、とりわけ抗体医薬や細胞治療などの領域においては、こうした従来型実務が必ずしも実効性を持つとは限りません。
 特に、将来的な訴訟リスクを見据えた知財設計や、ライセンス交渉における交渉力の源泉となる特許の取得を志向する場合、従来の延長線上にはない、抜本的な発想転換が求められます。
 本講演では、過去の常識にとらわれることなく、実施例や効果に過度に依存せず、構成要素に基づいて広範な権利を取得するための戦略、さらには「自社製品を守る」だけでなく「他社の進出を阻止する」ための特許網構築手法について、理論と実践の両面からお伝えいたします。
 以下のような実務的課題において、有効な解決策を提示します。
 ・訴訟件数が少ない日本だからこそ、十分に共有されてこなかった実践的ノウハウの体系化
 ・単なる「出願」ではなく、「活用可能性」を最大化するための知的財産戦略とその構築プロセス
 ・医薬・バイオに特有の技術特性を踏まえた権利取得のあり方

 本講演では、単なる知財専門家向けの講義を超えて、経営者の経営判断を支える知財戦略をお伝えします。変化の激しい医薬バイオ業界において、知財がもたらす差別化の力はますます大きくなっております。本講演は、従来の延長線上にない知財戦略を構築するための実践的知見を得られる、またとない機会です。
皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。

セミナー内容
■講演プログラム
1.特許制度の基礎知識
 1.1 特許の効力/排他力
 1.2 ライセンス

2.新規性判断と進歩性判断の構造
 2.1 新規性判断の手法
 2.2 進歩性判断の手法:構成の容易想到性と効果の予想外性
 2.3 広い権利化を有利にする進歩性確立戦略

3.圧倒的権利化戦略への活用事例の紹介と検討
 3.1 iPS細胞の製造技術全体をカバーする外国勢による特許化事例紹介
 3.2 特許制度の仕組みをハックした進歩性確立原理
 3.3 特許を広く、強いものにするためになされた更なる戦略

4.研究開発の序盤の進歩性確立戦略:目から鱗が落ちる画期的な戦略
 4.1 進歩性確立戦略を踏まえた、ライセンスしやすい発明の作り方
 4.2 今までなされて来なかった強力な発明抽出戦略の導出

5.日本特許実務では抜け落ちた、破壊的に強力な研究戦略中盤以降の進歩性確立戦略:
 5.1 中盤以降で分野全体をカバーする特許を創出する方法と進歩性確立戦略
 5.2 後追いでも勝てる特許を創出する方法と進歩性確立戦略

6.権利化すべき発明
 6.1 権利化を狙うべき対象領域
 6.2 日本最大手メーカー知財部が頷いたノウハウとの新しい切り分け戦略
 6.3 アグレッシブなライセンス導入戦略
 6.4 特許出願の大きなデメリット
 6.5 意外なところにある特許出願の意義が最大化される状況の説明と、当該状況を踏まえた出願戦略

7.進歩性確立戦略の発展形
 7.1 日欧米で共通して使える強力な進歩性確立戦略の枠組み構築と紹介
  ・米国のBroadest Reasonable Interpretation (BRI)との関係で、考慮しなければならない発明の限定
  ・上記発明の限定が日本/欧州での権利化に与える影響
  ・進歩性確立戦略において、もっとも強力な課題の設定方法と明細書の書き方

(質疑応答)

企業情報

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  • 住所東京都品川区大崎3-6-4 トキワビル3階
  • TEL03-5740-8755 / FAX 03-5740-8766
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