株式会社R&D支援センター

嗅覚センサによるニオイの計測およびその評価と解析方法【LIVE配信】

2025/02/19

開催日 2025年4月15日(火)
開催地 Web

【開催日時】
2025年04月15日(火) 10:30~16:30

【講師】
国立研究開発法人物質・材料研究機構(NIMS)グループリーダー 吉川 元起 氏

【価格】
 非会員:  55,000円 (本体価格:50,000円) 会員:  49,500円 (本体価格:45,000円)
 会員(案内)登録していただいた場合、通常1名様申込で55,000円(税込)から
 ・1名で申込の場合、49,500円(税込)へ割引になります。
 ・2名同時申込で両名とも会員登録をしていただいた場合、計55,000円(2人目無料)です。

【趣旨】
五感のうち、最もデバイス化が遅れているのが「嗅覚」です。測定対象である「ニオイ」は、40万種類以上といわれる各成分が、ppm(100万分の1)~ppb(10億分の1)~ppt(1兆分の1)といった低濃度で、任意の割合で数種から数千種混ざり合って形成されるものであり、これを人間が理解できる情報に変換するのは、最高難度の科学技術課題の一つと言えます。一方で、人間や犬を含む生物の鼻は、この離れ業をいとも簡単にやってのけます。そこで本講演では、まず生物の鼻と人工の鼻(嗅覚センサ)との違いについて紹介し、嗅覚センサを開発するために必要な技術要素を概観します。また、嗅覚センサの実現に向けて、過去40年近く世界中で行われてきた様々な取り組みについて紹介します。さらに、これらを踏まえて、膜型表面応力センサ(MSS)を軸に、これまで我々が行ってきたハードウェア(センサ素子+感応膜など)とソフトウェア(機械学習など)を統合した総合的な研究開発を、一つのモデルケースとして紹介し、特に、農業や医療への応用を目指した最新の研究についても解説します。講演の最後には、小型デバイスによる各種サンプルの測定を実演し、得られた時系列データについて注目すべきポイントや、主成分分析などによる可視化についても解説します。

【プログラム】
1.はじめに
 1-1 生物の嗅覚と嗅覚センサの違い
 1-2 嗅覚センサの歴史と現状
 1-3 嗅覚センサシステムの要素と技術課題

2.嗅覚センサMSSと周辺技術の総合的研究開発
 2-1 センサ素子MSSの開発経緯と技術的要点
 2-2 感応膜の設計と被覆法、および各種応用例
 2-3 機械学習との融合(定量推定・擬原臭・フリーハンド測定)
 2-4 産学官連携による要素技術の垂直統合
 2-5 農業・医療応用に向けた最新情報


3.嗅覚センサ開発に有用な周辺技術の紹介と解説
 3-1 ガス分析機(GC-MSとPTR-MSの特徴と使い分け)
 3-2 感応膜塗布装置(各種装置の長所と短所)
 3-3 ガス制御周辺技術(MFC、配管、流量依存性、自動化など)
 3-4 データ解析についての注意点


4.まとめと今後の展望
 4-1 アプリケーションの分類
 4-2 嗅覚センサに関する技術的な考え方
 4-3 将来展望と今後の課題

5.嗅覚センサデバイスでのサンプル測定・解析の実演

 

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