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成田地区最大級のGDP対応医薬品専用倉庫が本格稼働
徹底した温度管理で高品質なサービスを提供

航空集配サービス

 航空集配サービス株式会社は、成田地区最大級の面積を誇る医薬品専用倉庫「NRT-KMedical」(以下、KMedical)を2024年10月から本格的に稼働させた。豊富な知識を有する社員を中心に品質管理体制を構築し、高品質なサービスを提供している。品質にこだわった同施設は、2025年1月にGDP認証を取得。同施設の特徴やサービスの概要について話をうかがった。
 

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(左)小熊高弘氏、川嶋健善氏、木下佳奈氏、堀越大吉郎氏(代表取締役社長)、片岡正宏氏、佐藤佑樹氏

■医薬品専用倉庫「KMedical」「KCOLD」がGDP認証を取得

 航空集配サービスは1970年に航空貨物専門の輸送会社として創業した。現在は成田、関西、中部、福岡の国際空港近くに拠点を設け、国内外の輸送ネットワークを活かした事業を展開している。

 成田地区では他社よりも早い時期から、保税蔵置場(外国貨物を置くことを許可された場所)への冷蔵設備の設置、冷蔵車両の導入など、品質を確保するための温度管理施設を業界に先駆けて充実させてきた。2017年には冷蔵倉庫の一部をGDP準拠の医薬品専用倉庫「KCOLD」として整備し、医薬品関連事業を本格化した。代表取締役社長の堀越大吉郎氏は「当時はGDPに対応できる施設が成田地区には少なく、お客様のニーズや要求される品質レベルに応える形でKCOLDを開設しました。医薬品は温度管理が重要ですが、われわれには保税蔵置場での温度管理による品質の確保に早い時期から取り組んでいたことで、その点がお客様から信頼されていたのだと思います」と当時を振り返りながら、温度管理に対する意識の高さを強調した。

 医薬品を取り扱うにあたり、同社ではGDPに準拠したQMSの構築やSOPの整備など、品質管理体制を強化してきた。その品質は国内外から高く評価されており、コロナ禍においては新型コロナウイルスワクチンの物流に携わった実績をもつ。その後、ニーズの増加に応えるとともに、医薬品に特化したより高品質なサービスを提供するため、2023年11月に「KMedical」を新設。面積は1,951㎡で、KCOLD(564㎡)と合わせると2,500㎡超となり、医薬品専用倉庫としては成田地区最大級を誇っている。冬季の温度マッピングが終わった2024年の春頃から、顧客の要望に応じて徐々に医薬品を取り扱い始めていたが、夏季の温度マッピングが完了した2024年10月から本格的に稼働。2025年1月にはKCOLDとともにGDP認証(認証機関:SGS)を取得した。
 

■新設の「KMedical」でより高品質なサービスの提供が可能に

 KMedicalは、定温庫(+15℃~+25℃)2室、冷蔵庫(+2℃~+8℃)2室、冷凍庫(-25℃)1室と、前室2室の計7室からなり、品質にこだわってつくられた施設である。成田ロジスティクス支店長の片岡正宏氏は同施設について、「既設のKCOLDは、もともとは一般貨物用だった倉庫を医薬品専用に整備したものだったので、運用するなかで課題が見えてきたり、できることに限界を感じたりしていました。KMedicalでは、そうした課題等を解決するのはもちろん、これができたらより良くなるだろうと思っていたことや、お客様が求めていたことはすべて盛り込んだつもりです」と説明した。

 例えば、定温庫と冷蔵庫にそれぞれ1室ずつ設けられている前室には、輸送車両が直接接続できるようにエアシェルターが設置されている(写真1)。これによって、荷物が外気に一切触れることなく、厳密な温度管理がされた空間内で医薬品を取り扱うことが可能となっている。成田ロジスティクス支店副支店長の佐藤佑樹氏は、「温度変化によるリスクを限りなくゼロに近づけることを意識しています。この設備があるから当社を選んだというお客様もおられ、非常に高く評価いただいています」と話した。

 

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         写真1 車両サイズに合わせたエアシェルターで密閉

 また、温度管理の面では、庫内温度が均一になるように設計段階でシミュレーションを行っており、それに基づきエアー搬送ファンが庫内に設置されている(写真2)。最新のモニタリングシステムも導入されており、リアルタイムで庫内温度のモニタリングを行っているほか、FDA 21 CFR Part 11の要求を満たす電子記録・電子署名も可能となっている。

 セキュリティ面では、カードキーによる入退室管理システムを導入。BCP対策としては、非常用発電機を新たに設置し、非常時でも最大48時間の継続運転が可能となっているほか、KCOLDがバックアップとして使用できる体制になっており、顧客が安心して利用できる環境を整えている。
 

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    写真2 (左)医薬品専用倉庫「KMedical」と(右)内部(冷蔵庫A:330㎡)

■輸送から倉庫作業をワンストップサービスで提供

 同社の倉庫は保税蔵置場として利用できるため、空港での通関が不要であることも大きな強みとなっていると営業課課長代理の小熊高弘氏は話す。例えば輸入品の場合、通常は空港に到着すると、通関を経て、その後に国内貨物として輸送される。この過程において、通関や空港から輸入品を引き取る際などに、待ち時間が長くなったり荷物が外気にさらされたりする可能性があるという。一方、保税蔵置場をもつ同社のサービスでは、空港内での通関が不要となる。つまり、空港に到着した荷物は、即座に温度管理された倉庫に荷物を運び入れられ、そのなかで通関や開梱等の付帯作業、輸送車両への引き渡しといった一連の作業ができるということだ()。「スピードと品質の両方を担保できる仕組みになっています。温度管理が重要な医薬品にとっては大きなメリットとなると考えています」(小熊氏)。

 また、同社では輸送から倉庫作業までをワンストップサービスで提供できる。製薬企業としては、倉庫業者、輸送業者のそれぞれに発注する必要がなくなり、委託先管理の省力化につながるだろう。なお、これまで輸送は協力会社が担ってきたが、2025年2月に医薬品専用車両を自社で導入し4月から輸送も開始する。この狙いについて、営業課主査の木下佳奈氏は「お客様によっては、管理体制上、再委託ができないケースがあり、自社で輸送を行っていないと受注できないということがありました。また、車両の温度管理やドライバー教育なども、他社の車両ではできることが限られていたので、お客様の求める品質レベルまで引き上げるために、自社車両を導入することにしました」と話し、今後順次台数を増やしていきたいとの思いを述べた。
 

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             図 サービスの概要

■客観性の高い内部監査を実施

 同社は近年、医薬品の取り扱いに注力するなかで、品質管理体制をこれまで以上に強化してきた。その1つが、内部監査により客観性をもたせるために、他の部署とは完全に独立した品質管理室を立ち上げた。また、成田ロジスティクス支店では、医薬品に関する専門教育を受けたメンバーによって医薬品専門チームが編成されており、そのメンバーのみが医薬品関連業務に携わる。医薬品専門チームに対しては教育訓練が継続的に行われており、知識の定着化が図られている。また、教える側の社員も社外セミナー等に参加し、最新動向を把握している。

 このように医薬品の取り扱いに関する深い知識があるからこそ、顧客からの細かい要望に対しても、その背景を理解しながらフレキシブルに対応ができているという。品質管理室室長の川嶋健善氏は、「製薬企業の方から監査を受けた際にいただく指摘は、その都度自社の手順書に反映しており、どのお客様にも対応できるような体制になってきました。最近ではCSVに関する質問を受けることが多くなってきましたが、それらにも柔軟に対応しています」と話した。

 現在、同社で医薬品を取り扱っているのは成田地区のみとなっているが、今後は他の拠点でも医薬品を取り扱えるようにするとともに、輸出入品だけでなく国内貨物も取り扱っていく方針だ。さらに、新たに導入した自社の医薬品専用車両で輸送業務のGDP認証取得を目指すほか、医薬品製造業許可の取得も視野に入れている。堀越氏は今後の展望について、「品質を追求するとともに、医薬品業界の流通分野で当社ができることとは何かを考えながら、お客様に提供できる“お品書き”を今後も充実させていきたい」と語った。

 


■お問い合わせ
航空集配サービス株式会社
〒289-1608 千葉県山武郡芝山町岩山148-15 成田エアポート物流ビジネスセンター1F
TEL:0479-78-1031
FAX:0479-78-1030
URL:https://www.shuhai.co.jp

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